城田優「インスピレーションが欲しい人は観に来て」 ジャンポール・ゴルチエの半生を描いた「斬新」なミュージカル『ファッション・フリーク・ショー』に出演
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城田優「大好きになるか、大嫌いになるか」
ーー城田さんはパリコレに出られたご経験がありますよね。ツイートでは「大好きなブランドの洋服を着て、初めてのランウェイ。実は、はちゃめちゃ緊張していましたが、俳優らしく、スーパーモデルを演じました笑。こんなにも貴重な経験をさせてもらえて、感無量です」と投稿されていました。やはり緊張されましたか?
今まで自分が出演してきた舞台作品とは全く違う緊張感でしたね。未知な世界で、想像ができないことに対しての恐怖心やプレッシャーが強かった。もう記憶もないぐらい緊張して、本当にあっという間で、気づいたら終わっていたんです。人生でなかなか味わえる機会が少ない場に立たせてもらったなと思います。
ーーランウェイに出る直前が一番緊張されましたか?
いや、僕は始まる直前はもちろんなんですけど、始まってからもずっと緊張しているタイプなんですよ。舞台に立ったら大丈夫という方もよくいらっしゃるんですけど、僕は舞台上に立ってからも緊張するタイプ。とにかく緊張しいなので、そこはもううまく付き合っていかなくてはいけないところなんですけどね。
ーー改めて本作はどんな人におすすめでしょうか?
最初に申し上げたように、本当にジャンルが難しくて(笑)。ミュージカル、ショー、ファッションショー、コンサート……どれにも該当しないと僕は思っています。あまりに情報量と面白いことがぎゅっと詰め込まれている作品なので、どんな人におすすめというのは難しいですね……。皆さんが気に入るか、気に入らないか、正直分からない。でもね、僕はそれぐらい攻めた方がいいと思うんです、エンタメをつくるとき。
「みんなに受け入れられるだろうか?」と思いながらものづくりをするのは、僕は逃げだと思う。でも、それはそれで1つのビジネスとしてはいいと思うんですよ、観に来てくださった方たちが全員満足するようなものを作ろうというのも。ただ、僕の場合はーーそして多分ゴルチエさんも、自分がいいと思ったものを見せて「どうですか?」と提示したい。それで「面白い」と思う人間がマジョリティを占めたら最高だし、マイノリティだったとしても、自分の好きなものを同じく好きでいてくれたんだと思えることが大切だと僕は思うんです。
だから、僕の中では最高の褒め言葉なんですけど、大好きになるか大嫌いになるか、そんな作品だと思います。非常に刺激的な時間になると思います。あえて一言で言うなら、インスピレーションが欲しい人に観て欲しいですね。この作品を通してたくさんのインスピレーションやエネルギーをもらえると思うので!
『ファッション・フリーク・ショー』スポット映像到着!
取材・文=五月女菜穂 撮影=池上夢貢