「グリーン&ブラックス」2023年3月31日、いよいよ最終回 岡幸二郎を講師に迎えた“散り際の極意”&ミュージックショー 井上芳雄らのコメント到着
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WOWOWオリジナルミュージカルコメディ「福田雄一×井上芳雄『グリーン&ブラックス』」(以下、「グリブラ」)。
2023年3月31日(金)放送・配信の「グリブラ」#72・最終回は、岡幸二郎を講師に迎え「夢のミュージカル講座『シークレット・ゼミ』“散り際の極意”」を放送。数多くの作品で散りゆくキャラクターを印象的に演じてきた岡が追求する、散り際の美学とは? 井上芳雄、浦井健治、川久保拓司、濱田めぐみ(※五十音順)が舞台演出上での“死”のシチュエーションにトライし、習得していく。
ミュージックショーのコーナーでは、井上がミュージカル『コーラスライン』より「愛した日々に悔いはない」をコーラス隊とともに披露。さらに、井上芳雄、浦井健治、加藤和樹、中川晃教(※五十音順)が『glee/グリー』より「Don‘t Stop Believin‘」を披露。井上より「グリブラ」でのラストパフォーマンスに込めた想いや、番組出演者と視聴者への感謝をつづったコメントも届いている。
「グリーン&ブラックス」#72は3月31日(金)午後10時より、WOWOWプライムにて放送。「グリーン&ブラックス」を楽しむためのショート動画シリーズ「グリーン&ブラックス 居残りゼミ」#12も3月31日(金)午後10時よりWOWOWオンデマンドで限定配信。今回は岡幸二郎と濱田めぐみの貴重なトークを届ける。6年間に渡り番組を応援いただいた全ての人に感謝の想いを込めて贈る「グリーン&ブラックス」最終回をぜひ見届けていただきたい。
▼ミュージカル講座「シークレット・ゼミ」“散り際の極意”
【井上芳雄からのメッセージ】
岡先生には前回の“悪役の極意”に続き、今回は“散り際の極意”を教えていただきましたが、とにかく先生の引き出しの豊かさ、そのこだわりが素晴らしいんですよね。とくに今回は、座学のあとの実演の緊張感がすごかったです(笑)。普段僕たちがそこまで考えたことのない「なぜそこで拍手が来るのか」の理由とか、あ〜そうか!と気づくことの多い、とてもいい時間でした。役者が苦労して考えたり、努力したりしていることって、普段は話したりしないじゃないですか。それはある意味、美学でもあるけれど、こういう場でお話を聞いて、教えてもらえるのは本当に貴重だなと思いますね。このコーナーは、芝居の稽古場で初めてやる役を「好きにやってみて」って言われた時の、あのドキドキ感とほとんど一緒で(笑)、そんな絶妙なテンションでやっている僕たちを見てもらう、なかなか稀有なコーナーだなとあらためて思いました。
【岡幸二郎からのメッセージ】
今回のお題でお話をいただいた時に、どうすればいいのか、すごく悩んだんです。“散り際”って言っても表面の薄っぺらい部分だけでは、あざとくなってしまうし。収録前日の夜まで台本を変えたりして考えました。僕としては自分がやっていたことを、ただそのままやっただけで、生徒の皆さんがどう思ったかに尽きますね。すごく本気になって取り組んでくれて、やっぱり皆、役者だなと思いました。役者はどんな場面も、どんな一瞬もちゃんと考えて、くっつけて、そこから削って、やっと舞台の上で表現しています。その作業の一環をちょっと見せることが出来たかなと思いますね。僕自身も非常に勉強になりました。
【浦井健治からのメッセージ】
散り際…、役者をやっていれば死に果てる役って必ず回って来ると思うし、それを第一線で活躍している先輩から学べるなんて、本当に贅沢なコーナーだなと思いました。これはもはや様式美とも言えますよね。視聴者の皆さんも、どんなふうに役者が悩みながら表現しているのかを知ることで、より今後の舞台鑑賞が楽しめるんじゃないかなと。まさしく「楽屋を覗き見る」みたいな感覚で、役者ってこういうことを考えているんだな〜と思いながらご覧いただけたらと思います。
【川久保拓司からのメッセージ】
いや〜今回もいい汗かきました!岡さんから「こういう根拠があってこうしているんだよ」といったお話を伺うのがメチャクチャ面白いんですよね。芳雄さんも言っていたけど、“死ぬ”って誰も経験したことがないから、想像で作り上げなくちゃいけない。なおかつドラマチックに…。そのハウツーをとても面白く学ぶことが出来ました。この極意のコーナーって、視聴者の方にとっても今後の舞台の見方が変わると思うんですよ。なぜこんなに涙が止まらないんだろう…の、なぜ?の部分を講師の方々が教えてくださるから。舞台の奥深さをより知ってもらえるきっかけになるんじゃないかなと思いますね。
【濱田めぐみからのメッセージ】
今回も絶対に面白いことになる!と期待していましたけど、面白いのはもちろん、こんなにタメになるとは!と驚いています。岡さまの知識量に感服ですよね。ものすごく練って練って、考えて来てくださるから、相当中身の濃い講義になり、そして生徒たちの食いつき具合がすごかった!(笑)いざ実践となった時にみんなの目の色が変わって、ものすごく緊張していましたね。私たちとしては、岡さまの引き出しを見せていただいてすごく得した気分なんです。もしかしたら今後どこかの舞台で使っているかもしれないので、その度に岡さまには「感謝しろよ」ってメッセージをいただきたいですね(笑)。本当に面白かったです!
▼ 「愛した日々に悔いはない」(ミュージカル『コーラスライン』より)「Don‘t Stop Believin‘」(『glee/グリー』より)
【井上芳雄からのメッセージ】
「愛した日々に悔いはない」はエンターテインメントへの思いが詰まった曲で、それは今の自分たちの思いでもありますね。歌うたびに襟を正すような気持ちになるので、一つの区切りとして、「グリブラ」の最後にふさわしいかなと思いました。「Don’t Stop Believin’」は浦井(健治)くんとアッキー(中川晃教)、カズッキー(加藤和樹)と一緒に歌いましたが、「グリブラ」にはこの三人だけでなく、たくさんのミュージカル俳優の皆さんが出てくれて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。稽古中や本番中、休演日とか、忙しいスキマを縫ってスタジオに来て歌うのはとても大変なことで、そんな状況でもたくさんの仲間が参加してくれました。その中でも準レギュラーと言っていいくらいに番組を盛り上げてくれたこの三人と、最後に歌えたことはとても嬉しいですね。またこの先へと続いていく、そんな歌でもあるので、これも最後にふさわしい曲じゃないかなと思います。
6年ものあいだ、「グリーン&ブラックス」という番組をやらせていただきました。福田さんとのご縁も、当初は舞台をご一緒したことがなかったけれど、その後、演出舞台に出演させていただきました。この6年で自分を取り巻く状況も、ミュージカル界の状況も、何より世の中が大きく変わりましたよね。その中でも変わらずに番組を続けさせてもらえたことは、とてもありがたかったし自信にもなりました。ミュージカルを世の中に根付かせる要因の一つになれたのでは…とも思っています。
一つの節目としてこうして終わりを迎えるのは、少しホッとする気持ちとともに、寂しさもあります。でも全てが終わるわけじゃないし、また次のステップもあるでしょう。ミュージカル界にも新たな才能が出て来ているので、さらに盛り上がっていけたらと思いますね。「グリブラ」はその第一段階として、十分過ぎる成果を上げたんじゃないかな、なんて自負しています。ここからまたテレビや映像を通して、どんなミュージカルの届け方が出来るのか。また次の段階に行けるんじゃないかなという気はしていますね。「グリブラ」を応援してくださった皆さん、心から感謝します。またぜひお会い出来ることを願っています。