“何せこのNOAHでずっとやってきた男ですから” 打倒ジェイクに名乗り上げたデビュー25周年・丸藤正道が想いを語る!
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5月4日(木・祝)「ABEMA presents MAJESTIC 2023」東京・両国国技館大会にて、ジェイク・リーの持つGHCヘビー級王座に挑戦する丸藤正道に話を聞いた。デビュー25周年イヤーでの2年ぶりの同王座への挑戦、ジェイク・リーという王者に対する想い、そしてリング上の世代交代について語る丸藤正道のインタビューをNOAH公式YouTubeで公開!
――今回GHCヘビー級王座への挑戦を表明した理由を改めて教えてください。
丸藤正道選手
「まぁうちの若きエース清宮を倒し、言うなれば最も勢いのある勝彦を倒し、そしたら俺じゃないかなって自分で思ったんですよね。あと私事ながら今年は25周年イヤーなので、そういった意味でもベルトは持っておきたいなと」
――4.16仙台大会でのGHCヘビー級の王座戦を見てどのような感想をお持ちになったでしょうか?
丸藤正道選手
「勢いという点はやっぱり勝彦はあったと思うし、勝てそうな場面もいくつもあったと思うんですけど、デカさですかやっぱり。一発の。そこに関してはどうしてもジェイク・リーの方が上だったなというのが見えましたね。NOAHに上がって約3カ月ですか。それで一気にベルトを獲って。それっていうのは認めざるを得ないと思うし、たった3カ月の中でお客さんの興味という部分をしっかり引き付けているというのは、凄いレスラーなんじゃないかな?とは思うんですよね」
――かな?というのはまだはっきりしていないという事でしょうか?
丸藤正道選手
「俺は体験していないんで」
――NOAHにとって脅威と感じますか?
丸藤正道選手
「感じますよ、やっぱり。あのサイズの選手っていうのは久々だし。でもその“脅威”っていうのを楽しめるのが俺なんで」
――2年ぶりのGHCヘビー級王座への挑戦となりますが、ブランク的なものは感じますでしょうか?
丸藤正道選手
「全く感じないですね。全く感じない」
――SNS上では“今の丸藤が勝てるわけない”という意見もありますが、どうお考えでしょうか?
丸藤正道選手
「そんなもんは俺の中で今回に限ったことじゃなくて。もうここ数年間ずっとそうやって言われていますよ。そんなのは、まぁ言い方悪いかもしれないですけど、あなた達より俺の方がわかっている。どう見たってわかるでしょ?彼の年齢、コンディション、キャリア、勢い、どう見たって俺より上ですよ、たぶん。だけど何か起こしてくれるのが丸藤なんじゃないかって思ってくれている人もいると思うんだ。それを俺は見せるだけだし。この25年のキャリアの中で俺は何度も自分のスタイルを変えてきたし、自分のやれることやれないこと、自分のコンディション、出来ることできないこと、そういうのを全て自分の中でしっかり考えて計算してやってきて今の自分があるんで。だから何の問題もないです。なんなら彼の方が不安なんじゃないですか?」
――年齢に伴い体力的な部分などで落ちてきているなどは感じますか?
丸藤正道選手
「もちろん感じるし、例えば同じスポーツや競技を25年やっていて、25年後にピークの時より上の人間っているかっていう話ですよ、俺からしたら。でもそういう風にみせられるのもプロレスラーだしプロレスだし。そんな夢のねぇこと言うなよって思う人もいるかもしれないけど、確かにそうなんです。だけど25年なら25年なりの丸藤正道っていうのを俺は作り上げているんで。落ちているものもあれば何か上がっているものもあるし、頭は絶対今の方がキレるし。どうぞ楽しみにしていてくださいよ」
――4.16仙台大会の挑戦表明時にもおっしゃっていましたが、ジェイク・リー選手にNOAHの舵取りを任せることはできないとお考えでしょうか?
丸藤正道選手
「細かく言ってしまえば彼の舵取りももしかしたら面白いかもしれない。けど俺も俺の中で、今やっておかなきゃいけないっていう気持ちが強いからこそ、彼に今は舵を取らせるわけにはいかない。何せこのNOAHでずっとやってきた男ですから、俺は」
――“腐っても丸藤”という言葉もありましたが、その真意とはどういったものでしょうか?
丸藤正道選手
「これはもう今ずっと喋ってきたことをまとめるとその言葉になる。本当は相手に行って欲しいんですけどね。“お前は腐っても丸藤だ”って言って欲しいんですけど、まぁ言ってくんねぇだろと思って自分で言ったんですよ。自信というものをどういう形、どういう言葉で表すかという時にふと思いついた言葉です」
――体格差のハンデというものは感じていますか?
丸藤正道選手
「体格差のハンデというのは感じることしかないですよ。俺はずっとそれを感じてやってきたし、体の小ささっていうのはコンプレックスの1つですよ、プロレスラーにとって。でもそれを俺は一度も嫌だと思ったこともないし、肉体的な辛さはとかはあるかもしれないけど、精神的な部分、“やっぱり俺ちっちゃくてダメだ”とかそういう辛さは一度も感じたことないです。俺は逆ですよ。大きい人が俺とやる方が怖いんじゃないかって」
――25周年というお話もありましたが、そういった部分で精神面での違いはありますか?
丸藤正道選手
「それはもちろんありますよ。そこも結び付けての行動でもあるし」
――この試合の勝敗が今後のレスラー人生を左右すると感じてはいますでしょうか?
丸藤正道選手
「もちろん俺は勝つつもりでいるけども、左行っても右行っても俺はいい方向に行くつもりなので。どっちでもいいですよ。左右されていいです」
――25周年以降、どのようなことを目指していきたいですか?
丸藤正道選手
「プロレスラーであるからには…プロレスラーになったからには自分ができること、やりたいこと…お客さんを満足させる、お客さんの期待に応えるっていうのはもちろんなんですけど、自分のちょっとエゴな部分を見せてもいいんじゃないか、とは思いますよね」
――近年テーマとして「世代闘争」という事が良く取り上げられますが、丸藤選手はどのようにお考えでしょうか?
丸藤正道選手
「例えば清宮であったり拳王であったり中嶋しかり、彼らと試合をすることに関して俺はもう余裕もないし、精一杯やって戦えるレベル。正直言えばね。だけど例えばこうやって彼らと直接絡まない試合で彼らが俺に何か感じることがあるかもしれない。それが敵・味方関係なく。そういうものを彼らに見せていければいいなと思うし。見せた上で結果、リング上で戦うなり組むなりしていければいいなと思うんで。今回のタイトルマッチはNOAHの若い選手達にとっても何か伝えられるものがあるんじゃないかと思って試合します」
――「世代交代」というものについてはどうお考えでしょうか?
丸藤正道選手
「いやもう交代していますよ。世代交代、ぶっちゃけ。同じ名前が出てくるけども、清宮、拳王、中嶋、あそこらへんには僕負けまくっていますからね。だけど世間の目がどうして世代交代しっかりされていないかっていう部分で言えば、もしかしたら僕もまだ足りない部分があるかもしれないけども、彼らがイメージという部分でまだそこを変えられていないからじゃないかな。というのは俺も過去にそう感じてやってきて、変えられぬまま先輩たちがいなくなっちゃったんで。だけど世代交代というものは、いつかはしっかりやりたいと思う。けど今回はいかせてもらう。少しでも需要があるうちは。いさせてもらいますよ」
――では最後に王者であるジェイク・リー選手に一言お願いします。
丸藤正道選手
「ジェイク・リー、お前が今まで体験したことのないプロレスを体験させてやる。その上で俺が勝つ。以上だ」
(記事提供:プロレスリング・ノア)