NOAH新章の舵取りとNOAHの象徴が激突!激闘必死の5.4両国国技館大会のココをチェック!
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今年に入って新風景が急速に加速したNOAH。両国大会は、その上半期総決算ともいうべきラインナップとなった。
武藤敬司引退の2・21東京ドーム大会に続く三部構成の全14試合。王者ジェイク・リーが、デビュー25周年イヤーの丸藤正道を迎え撃つGHCヘビー級選手権試合がそのメインを飾る。一発戴冠を成し遂げてNOAHに新風景をもたらしたジェイクに、「腐っても丸藤だ」と挑戦表明。参戦当初から「現NOAHの象徴」と丸藤との対戦を希望していたジェイクにとっても渡りに船だった。
前哨戦ではジェイクが体格差を徹底的に強調しながら押し込んだが、丸藤も最終前哨戦で新兵器の“三段式"虎王を披露。とはいえ両者ともにまだまだ手の内を隠しており、シングル初対決は予測不能な一戦となる。
セミファイナルでは潮崎豪が復帰。負傷欠場から約8ヶ月ぶりに戦列復帰を果たす。世界タッグ王者でもある拳王&征矢学、宿敵・中嶋勝彦を向こうに回して、清宮海斗&稲村愛輝の新世代コンビとトリオを結成。6人タッグマッチではあるものの「気を抜いたらすぐに埋もれる。全員が敵のつもりで」と意気込んだ。なにより欠場期間中に急速に加速したNOAH新風景に飛び込むためにも「シン・潮崎豪をみせる」と予告している。
鈴木秀樹が中心となって発進した新ユニット『レアル』は両国で“二冠"奪取のチャンスをつかんだ。まずは鈴木がイホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.のGHCナショナル王座に挑戦。新たなチャレンジに際して「分かりやすい形がほしい」とベルトを欲した鈴木が、長らく同門・杉浦軍だったワグナーJr.に挑戦表明。熱闘を重ねて盤石政権を築きつつあるワグナーJr.も受けて立った。
最終前哨戦では鈴木が丸め込み合戦で競り勝ってピンフォール勝ち。ルチャ・リブレとキャッチ・アズ・キャッチ・キャンの闘い…といった枠には到底おさまりそうもない奥行きのある一戦となりそうだ。
『レアル』のティモシー・サッチャー&サクソン・ハックスリーはGHCタッグ王座に挑戦。求道者&怪物の超異色コンビが杉浦貴&谷口周平の王者コンビに襲いかかる。前哨戦ではサッチャーが谷口から一本勝ちをおさめた一方で、杉浦がシングルマッチでハックスリーを撃破。激しい星の奪い合いを展開してきた。
奮起の挑戦で約4年ぶりのGHCタッグ戴冠につなげた谷口にとっては、試練の初防衛戦。サッチャー&ハックスリー組は、鈴木との『レアル』ダブル戴冠なるかが注目となる。
4・16仙台大会で約半年ぶりにGHCジュニア王座に返り咲いたHAYATAは“因縁"のニンジャ・マックを挑戦者に指名。昨年のNOAHジュニアを“絶対王者"としてけん引していたHAYATAだが、昨年10月30日・有明アリーナ大会での負傷アクシデントで王座から陥落、王座を明け渡した相手がニンジャだった。
HAYATAとしては“悪夢"払拭での初防衛を狙う形となるが、前哨戦はニンジャが3連勝。ニンジャとしても今度はHAYATA“完全粉砕"での返り咲きを狙う。
青木真也のNOAH初参戦も実現。船木誠勝との一騎打ちが組まれた。両者のシングルマッチは2017年6月のIGF後楽園大会以来約6年ぶり。前回は青木がフットチョークで一本勝ちをおさめているが、今回は3カウントフォールなしの“GHCマーシャルアーツルール"での一戦。青木とNOAHマットの化学反応が何を産み落とすか、にも注目したいところ。
今年からNOAHにスポット参戦しているルチャ界の大物・ドラリスティコは、NOAH初参戦となるレイ・エスコルピオンと一騎打ちに臨む。エスコルピオンは元CMLLライトヘビー級、AAA世界タッグ王者で、いわゆる“ルードファイト"に定評のある実力者。新日本のファンタスティカ・マニアで来日経験もある。
小川良成とEitaの果てなき抗争も“新章"に突入。今年はまさかのタッグ結成でGHCジュニアタッグ王座を巻いてきたが、4・16仙台大会での誤爆陥落を機に完全決裂して遺恨関係に逆戻りしていた。
4・29後楽園大会ではEitaが乱入して小川を襲ったものの、小川はリッジウェイとのSTINGERコンビで返り討ちに。「俺が信じられるのはダガだけだ!」とDRAGONGATEでもタッグを組んだ男を連れ立って、両国でのうっ憤晴らしを狙う。
このほか藤田和之&田中将斗の強力コンビが、前GHCタッグ王者の北宮&稲葉組と激突するほか、女子マッチでは“アニキ"こと水波綾と、スターダムなどでも活躍するSAKIが初参戦。PREMIUM STAGE(第2部)の第1試合には昨夏以来の参戦となるスタリオン・ロジャースも登場し、GLG入りした元相棒アンソニー・グリーンと8人タッグマッチで対決する。
(記事提供:プロレスリング・ノア)