タイガーマスク(新日本プロレス)がストロングスタイルプロレス7.10新宿大会に参戦! 記者会見で恩師・初代タイガーマスクへの思いを語る
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7月10日に新宿FACEで開催されるSSPW“第2回リムファインスピリッツ 虎の祭典”
ストロングスタイルプロレスは7月1日、都内で記者会見を開き、10日に東京・新宿FACEで行われる『新宿FACE 20th Anniversary 初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレス Vol.35 “第2回リムファインスピリッツ 虎の祭典”』の開催概要を発表した。
会見には“初代タイガーマスク”佐山サトル総監、スーパー・タイガー、間下隼人、平井丈雅代表、そして新日本プロレスから参戦するタイガーマスクが出席した。
7月10日(木)新宿FACE 大会に向けて行われた会見
初代タイガーマスク佐山サトル総監への思い、SSPWへの思いを込めて
平井代表「今回の7月10日新宿FACE大会は、2年前の九州大会に続いて株式会社リムファイン様の提供により、特別興行を行います。今回、新宿FACEが20周年ということで、『新宿FACE20周年アニバーサリー』と題しまして、初代タイガーマスクストロングスタイルプロレスvol.35“第2回リムファインスピリッツ虎の祭典”というタイトルで行わせていただきます。
このタイトルには株式会社リムファイン様の強い思いがあられます。初代タイガーマスク佐山サトル総監への思い、そしてストロングスタイルプロレスへの思いを強く抱いていただき、このタイトルになりました。そして、今回も一般社団法人初代タイガーマスク後援会様のご協力をいただいております。引き続き、よろしくお願いいたします。
先般、6月12日、後楽園ホールにおきまして、“過激な仕掛人”としてプロレス界に多大なる功績を築かれた新間寿会長の追悼大会を開催させていただきました。佐山総監の思いと共に新間会長を追悼させていただき、多くの皆さまにご来場いただきまして、本当にありがとうございました。新間会長の思いと共に、佐山総監初代タイガーマスクはこれからも進んで参りますので、何とぞよろしくお願いいたします。
本大会におきましては、新しい選手も多く参戦が発表されております。そして、今回佐山総監の愛弟子であります、新日本プロレス様のタイガーマスク選手に出ていただくことになりました。タイガーマスク選手は佐山サトル総監のご指導のもとに格闘技(に取り組み)、そして、プロレスラーになられて、佐山総監への思いを強く持って歩まれていらっしゃる方です。後ほど、タイガーマスク選手からお言葉を頂戴したいと思います。今大会よろしくお願いいたします」
メインイベントのタッグマッチで“兄弟弟子タッグ”が実現
続いて、出席した選手たちが試合に向けての意気込みを語った。
まずは、第4試合の6人タッグマッチで船木誠勝&関根“シュレック”秀樹と組み、村上和成&真霜拳號&将軍岡本と対戦する間下がマイクを握った。
間下隼人「ストロングスタイルプロレスの間下隼人です。今回、船木さん、(関根)シュレックさん、私、村上選手、真霜選手、将軍岡本と全員がチャンピオン、チャレンジャー経験者ということで、今は船木さんが持っているレジェンドチャンピオンの次期挑戦者を決めるような試合が行われると思うので、自分も主役に躍り出られるように。もちろん自身の団体なので、他の連中には主役を譲らないって気持ちは強いので。しっかりとメインにつなげていけたら」
続いて、メインイベントのタッグマッチで“兄弟弟子タッグ”が実現するタイガーマスクとスーパー・タイガーがコメントした。
タイガーマスク「今回、(佐山)先生のストロングスタイルプロレスに出場できることを大変うれしく思っております。前回出たのが何年前になるのかわからないですけど、その間も僕自身はずっと先生のところに出たいと思っていました。(代表の)平井さんの審査が厳しく、なかなか出られないというのがあったんですけど(笑)、今回このような形で出させていただくことを本当にありがたく思っています。
今回、ストロングスタイルプロレスのトップであるスーパー・タイガー(と組むが)、彼との関係性は弟弟子になるかもしれませんが、先生のもとでしっかり格闘技、プロレスと経験を積んでいる素晴らしい選手だと思ってます。今回組むのは初めてなので、彼がやっていたプロレスと、自分自身が先生から引き継いできた佐山イズムのプロレスをこの試合でしっかりお見せして、やっぱり佐山聡イズムはここにあり、というものを見せたいなと思っています。
本当にこの先、僕自身も(キャリアが)何年あるかわからないですけど、先生の力になりたいと常に思っているので、この先も出場できればいいなと思っています。しっかりとメインとして締めくくりたいと思っております」
スーパー・タイガー「この度は、新日本プロレスから兄弟子であるタイガーマスク選手、平井代表の審査は厳しかったというところで、念願の思いが叶って、このメインイベント、佐山イズムここにあり、初代タイガーの思うストロングスタイルを通すためにも、対戦相手のブラック・タイガー、リムファイン・ブラック・タイガー、ちょっと初めて来る選手なので、どういった戦法で来るのか。実際、私自身も何度もマスクを破られて、取られかけた時もあるので、しっかりとタイガーマスク選手にも恥じない熱いファイトを見せて、大会をしっかりと盛り上げたいと思います。
そして、もう1つ気がかりなのは、特別レフェリーでザ・グレート・サスケ会長が入っているので、味方に付くのか、正当な裁きをしてくれるのか。もしかすると、ダークサイドについてしまうのか。そこも戦いのカギになると思うので、しっかりタイガーマスク選手と作戦を練って挑んでいきたいです」
大会へ意欲を見せるスーパー・タイガー(左)、タイガーマスク(中央)、間下隼人
タイガーマスクは1995年のデビューから30周年
ここで、報道陣との質疑応答が行われた。
――タイガーマスク選手は1995年のデビューから30周年を迎える。佐山イズムを背負って30年を振り返って。
タイガーマスク「1995年にデビューしまして、今年で30年で、本当によく30年、こんな小さい体でプロレスができたなというのと、タイガーマスクとしてやってこられたというのは、本当にファンの方の支えがあってだと思ってます。ただ、この30年の中でも、デビューしたての頃はいろんな葛藤もありました。
何度も先生に弱音を吐いたこともありますし、辞めたいということも言ったこともあるんですよね。それでも、やはり先生の一言や言葉が、いつも僕に闘志というか、頑張らなきゃいけないという責任感(を与えてくれる)。やはり、好きで始めたことなので、運命だと思って、ずっと30年間やってこられました。ただ、その中でもやはりファンの方はどうしても佐山先生のタイガーマスクの色が強いというか、やっぱりタイガーマスク=佐山サトルというのが、僕の中にもあるんですけども。ただ、僕は『お前のタイガーマスクをやればいいんだ』ということを先生にずっと言われて、ここまでやってこられた。
先ほども言ったように、正直あと何年できるか分からないですけど、最後まで僕は先生の言葉を胸に刻みながら、しっかりと佐山サトルのタイガーマスクというものを引き継いで頑張っていきたいなと思っています。それで、またこういう形で先生の団体に出られることを本当に光栄に思っています」
「いい選手になってここに戻ってきてくれた」と佐山総監
――佐山総監にお願いします。今回、愛弟子のタイガーマスク選手が参戦することを受けての思いは。
初代タイガーマスク・佐山サトル総監「ずっとプロレス・格闘技をやってきて、いい弟子を持ったなと思います。特に(現在の)タイガーマスクは一から育ててきた選手でしたので、こういう育ち方をしてくれて、いい選手になってここに戻ってきてくれたんだなと、そういう思いで感激しながら試合を見つめたいと思います」
タイガーマスクへの思いを語る初代タイガーマスク・佐山サトル総監
――タイガーマスク選手にお願いします。先ほどの言葉にもあった「自身のタイガーマスク」とは、今振り返ってどんな選手か。
タイガーマスク「自分の場合は、相手に合わせられる。例えば、かつてあった(格闘探偵団)バトラーツという団体に出た時は、(相手は)格闘技色の強い選手ばかりですので、蹴りや関節(の使い手)が多かった。自分は(佐山先生の)シューティングで培ってきて、そういう相手にも合わせていくことができる。そして、みちのくプロレスにいた頃も、メキシコの選手と何度も試合をしていて、メキシコの選手と当たればそれなりのルチャというものもできる。そして、今の新日本プロレスでは、激しい猪木イズムというか、猪木さんから引き継いできたプロレスをできる。
だから、自分の中ではどれでも合わせられる試合をしてきたつもりです。ファンの方がどう思うかはわからないですけど。先生もそうだったかもしれないですけど、僕もやはりいろんな選手と(対戦しても)、タイガーマスクというものをしっかりとやってきたつもりではあります」
――30年の中でいちばん苦しかった時期とは。
タイガーマスク「デビューした時は、やはりファンの方にも期待感をいっぱい持っていただいたと思うんですけど、3、4年経った頃には試合でもマンネリ化が出てしまったりとか。あと(その当時)初めて膝の手術をしたこともあったんですね。そういった時に、どうしても試合の中でふがいない部分がどうしても出てくるし、そういった流れの中で(ファンから)『タイガーマスクじゃないじゃないか』と言われてきたことがずっとあったり。自分の中では100%を出していたつもりではいるんですけど、その中で自分の中の甘えがあった思います。
タイガーマスクになっている時の自分の自信というものが薄れてきたという部分で、先生に電話をして甘えたことを言ったこともあったので、そこで先生に一言ポンッと言われたことで吹っ切れた。『自分のタイガーマスクというものをやればいいんだよ』と。自分が先生から教えてもらったものをやればいいんだと。
一言、先生に一番言われたのが『お前は俺じゃないんだ』と。『俺のタイガーマスクじゃない、お前のタイガーマスクなんだから。俺は俺のタイガーマスクをやれなんて教えたことは一度もない』って言われたときに、そうだなって思えたんですね。一つ一つ、自分の中の節目で先生にいつも電話をして、そういう苦しいことを乗り越えて今に至ると思っています」
――佐山先生との一番の思い出は。
タイガーマスク「自分が先生のところに弟子入りして、(当時は)本当に365日先生と一緒にいた気がするんですね。ずっと先生にかわいがっていただいて、時には怒られたこともありますし。それでも僕は今日まで先生を嫌いになったことは一度もなく、たぶんこの先もないと思います。それほど、僕は誰よりも佐山サトルという人間が大好きで、常に自分の憧れた方と一緒にいれて、先生の弟子になれたという、これ以上ない喜び。これはもう世界中の方が体験したことがないくらい、僕自身の人生の宝。先生との一番の思い出は、数え切れないくらいある。
でも、どうしてもと言われたら、僕がタイガーマスクになる前に先生にいろんなところに常に連れて行ってもらって、本当に自分のお父さんみたいな感じで可愛がっていただいた。タイガーマスクになる前が一番思い出はある。内容はいろいろと言わないですけど。プロレスラーになる前、先生に自分自身をつくっていただいたっていうのが一番の思い出ですね」
特別レフェリーのザ・グレート・サスケにリアクションはありか?
――また、深い関わりのあるサスケさんが特別レフェリーを務めることについて。
タイガーマスク「サスケさんは、僕がここまでプロレスをできるようにしていただいたもう一人の先生のような方。プロレスの時は(佐山)先生とすごく似ていて、いろんなことが大好きで。サスケさんも(佐山)先生を尊敬している方ですし。
一度(以前の)大会でタイガーマスクが4人そろって、レフェリーがサスケさんということがあったと思いますけど、何かリアクションをするのか、あの人もアピールが大好きな人ですから(笑)。(おとなしく)レフェリーでいてくれれば一番いいですけど。サスケさんもまだまだ老け込む時期じゃないと思うので、かつてのザ・グレート・サスケというものをもう一度見せていただいて、これをきっかけに自分がまたサスケさんとも戦えるようなことがあればいいなと」
タイガーマスクは、師である初代タイガーマスクとの師弟愛を再確認しながら、タイガーの過去・現在・未来が交わる祭典に向けて、佐山イズムを背負って戦い抜いてきた30年間の感慨を込めた。
新間寿氏と佐山サトル総監のボードを手にした選手、大会関係者ら
対戦カードは次の通り。
スーパー・タイガー&タイガーマスク vs リムファイン ブラック・タイガー&ブラック・タイガー
■《メインイベント タッグマッチ 60分1本勝負》
スーパー・タイガー(ストロングスタイルプロレス)&タイガーマスク(新日本プロレス)
vs
リムファイン ブラック・タイガー(国籍不明)※初参戦。&ブラック・タイガー(国籍不明)
ジャガー横田&Sareee&叶ミク vs DASH・チサコ&豊田紗也夏&Chi Chi
■《第5試合 タッグマッチ30分1本勝負》
ジャガー横田(ワールド女子プロレス・ディアナ)&Sareee(フリー)
&叶ミク(T-HEARTS)※初参戦。
vs
DASH・チサコ(センダイガールズプロレスリング)&豊田紗也夏(T-HEARTS)
&Chi Chi(プロレスリングEvolution)
船木誠勝&間下隼人&関根“シュレック”秀樹 vs 村上和成&真霜拳號&将軍岡本
■《第4試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負》
船木誠勝(フリー)&間下隼人(ストロングスタイルプロレス)&関根“シュレック”秀樹(ボンサイ柔術)
vs
村上和成(フリー)&真霜拳號(2AWプロレスリング)&将軍岡本(フリー)
堀田祐美子&アジャコング vs 井上京子&ライディーン鋼
■《第3試合タッグマッチ30分1本勝負》
堀田祐美子(T-HEARTS)&アジャコング(フリー)※初参戦。
vs
井上京子(ワールド女子プロレス・ディアナ)&ライディーン鋼(PURE-J女子プロレス)
日高郁人&SUGI vs ヴァンベール・ネグロ&ヴァンベール・ジャック
■《第2試合 タッグマッチ 15分1本勝負》
日高郁人(ショーンキャプチャー)&SUGI(フリー)
vs
ヴァンベール・ネグロ(MYWAY)※初参戦。&ヴァンベール・ジャック(MYWAY)※初参戦。
神姫楽ミサ vs CoCo
■《第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負》
神姫楽ミサ(JUST TAPOUT)※初参戦。
vs
CoCo(MYWAY)※初参戦。
※対戦カード、出場選手は変更となる場合あり
大会ポスター
大会開催日まで残りわずか。
イベント情報
新宿FACE 20th Anniversary
『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.35
“第2回リムファインスピリッツ 虎の祭典”』
日時:7月10日(木)18:30試合開始
場所:新宿FACE(東京都)