バレエダンサー・上野水香が登壇 パリ・オペラ座バレエ シネマ 『白鳥の湖』2019年版 公開記念イベントが開催

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2023.5.6
2019年版『白鳥の湖』トークイベント

2019年版『白鳥の湖』トークイベント

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2023年4月30日(日)恵比寿ガーデンシネマにて、バレエダンサー・上野水香とWEBメディア「バレエチャンネル」編集長の阿部さや子氏を招いたトークイベントが実施された。

昨年末から開催してきたYEBISU GARDEN CINEMAのパリ・オペラ座バレエ シネマフェスティバルは、 ついに最終週を迎えた。2019年版『白鳥の湖』は正式な日本劇場公開は今回が初となる作品で5月11日(木)まで上映される。本イベントは、その公開を記念して実施された。

盛況な会場で観客が見守る中、トークイベントでは、パリ・オペラ座バレエ団の『白鳥の湖』のどこに注目したらより面白いか、興味深い話を聞くことができた。

2019年版『白鳥の湖』トーク中の様子

2019年版『白鳥の湖』トーク中の様子

例えば、パリ・オペラ座バレエの2019年版『白鳥の湖』は、振付がルドルフ・ヌレエフによるものだが、上野はヌレエフ・マニアと自称するほどヌレエフが好きとのこと。阿部氏が「本作のどこで特にヌレエフを感じましたか?」と聞くと、「第四幕でオデットと王子のパドゥドゥです。あれはまさにヌレエフイズムだなと思いました」と上野。

「ヌレエフの振付は、高いリフトなどの上下の移動よりも、横の幅を使ってワイドに動くことが多いので、その美学が四幕で出ています。特に、ヌレエフの振付は床と密接な関係があり、床に対して足を使っていきます。ぜひ第四幕ではワイドな魅力を感じてほしい」と解説した。

その他『白鳥の湖』の普遍的な人気の理由や、パリ・オペラ座の魅力などについても触れ、会場は熱心に二人の話を聞く雰囲気に包まれた。

2019年版『白鳥の湖』トークイベント後

2019年版『白鳥の湖』トークイベント後

登壇者プロフィール

上野水香(うえの・みずか)

《東京バレエ団 ゲスト・プリンシパル》

神奈川県 鎌倉市出身。5 歳よりバレエを始める。1989年 埼玉全国舞踊コンクール、ジュニアの部 第1位。1993年、15歳でローザンヌ国際バレエコンクール にてスカラシップ賞を受賞した後、モナコのプリンセス・グレース・クラシック・ダンス・アカデミーに2年間留学。

帰国後、古典全幕作品やローラン・プティ作品に数々主演。2004年、東京バレエ団に入団。プリンシパルとして日本最高峰のバレエ団で主演を務めてきた。その功績が認められ、令和3年度(第72回)文化庁 芸術選奨舞踊部門 文部科学大臣賞を受賞。

日本のバレエ界を20年に以上に渡って トップランナーとして牽引しており、いま なお世界中のダンサーから共演を熱望されている世界に誇るバレリーナである。

2021年には人間国宝 梅若実玄祥 舞台生活 70 周年記念公演 新作能楽舞踊劇 『鷹の井戸』 やミュージカル 『ドン・ジュアン』 に出演するなど、その活躍はバレエだけに留まらない。現在はかながわ観光親善大使を務めており、また、2022年にはプロデュースブランド 『piuprima di mizuka』を立ち上げた。

2023年2月 ローザンヌ国際コンクール 50周年ガラ公演にゲスト出演。同年2月10日-12日 自身の名前を冠した東京バレエ団公演 「上野水香 オン・ステージ」は連日満席の大成功を収める。2023年4月より東京バレエ団初の「ゲスト・プリンシパル」に就任。

阿部さや子

大分県出身。バレエ専門誌編集長を務めたのち、バレエ専門WEBメディア〈バレエチャンネル〉創刊編集長。新書館バレエ事業部プロデューサー。バレエを全方位的に楽しむための講座シリーズ〈バレエカレッジ〉企画・主催。その他、バレエ・ダンス関連の各種イベントや、DVD・CDなどの商品を企画・プロデュースしている。公演プログラムや専門誌等への執筆・編集、バレエ関連番組の監修や出演、バレエ漫画等の監修なども。

上映情報

『白鳥の湖』(2019年版)
※絶賛上映中~2023年5月11日(木)まで
 
【作品概要】
パリ・オペラ座での上演日:2019年2月
場所: パリ・オペラ座 バスティーユ
上映時間:約2時間33分
 
台本:ウラジミール・ペギチェフ/ワシリー・ゲルツァー
振付:ルドルフ・ヌレエフ (マウルス・プティパ、レイ・イワノフ版に基づく)
音楽:ピョートル・チャイコフスキー 音楽監督:フィリップ・ジョルダン 指揮:ワレリー・オフシャニコフ 衣装:フランカ・スカルシャピノ
舞台美術:エツィオ・フリジェリオ 照明:ヴィニシオ・シェリ 演奏:パリ・オペラ座管弦楽団
芸術監督:オーレリ・デュポン 映像監督:フランソワ=ルネ・マルタン
 
キャスト:
    オデット&オディール/レオノール・ボラック (エトワール)
    ジークフリート王子/ジェルマン・ルーヴェ (エトワール)
    ロットバルト/フランソワ・アリュ(プルミエ・ダンスール※撮影当時、現在はエトワール)
    王妃/ソフィー・マユー
    パ・ド・トロワ / パク・セウン、オニール八菜、ポール・マルク
   チャルダッシュ / シャルリーヌ・ギゼンダナー、Cyril Mitilian
   スペインの踊り / パク・セウン、オニール八菜、ジェレミー=ルー・ケール、パブロ・レガサ
   ナポリの踊り / マリーヌ・ガニオ、フランチェスコ・ムーラ
その他 パリ・オペラ座バレエ団員
 
鑑賞料:一般3,300円/学生・障害者2,500円
販売方法:
◆オンライン:【会員】鑑賞日の3日前21:00~ 【非会員】鑑賞日の2日前0:00~
◆劇場窓口:鑑賞日の2日前オープン時間~ 
 
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