北村匠海は心情を吐露し、SUPER BEAVERは弾き語りで魅了 『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』舞台あいさつ(写真5点)
北村匠海
映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』の“大ヒット御礼!タケミチが行く!舞台挨拶リベンジツアー”舞台挨拶が5月31日(水)に東京・新宿ピカデリー・スクリーン1にて行われ、主演の北村匠海のほかSUPER BEAVERの渋谷龍太、柳沢亮太、上杉研太、藤原“34才”広明が登壇した。
『東京リベンジャーズ』は、『週刊少年マガジン』(講談社)で連載中の和久井健氏による漫画『東京卍リベンジャーズ』の実写映画化作品。主人公のタケミチが、事故に巻き込まれて命を落とした恋人の命を救うべく高校時代へタイムリープし、最凶のチーム・東京卍會/トーマンへ潜入する姿を描いた作品だ。主人公のタケミチこと花垣武道役で主演するのは、俳優の北村匠海。また、恋人の橘ヒナタ役で今田美桜が共演。そのほか、山田裕貴、杉野遥亮、鈴木伸之(劇団EXILE)、眞栄田郷敦、清水尋也、磯村勇斗、間宮祥太朗、そして吉沢亮がキャストに名を連ねた。
続編2部作で実写映画化されるのは、原作の4巻から8巻にあたる「血のハロウィン編」。前作『東京リベンジャーズ』では、タケミチが東京卍會の仲間たちと出会い、宿敵へのリベンジや最愛の彼女を救う未来を勝ち取る姿が描かれた。続編では、東京卍會によってタケミチの目の前で再びヒナタが殺されてしまう。タケミチは過去に戻り、ヒナタを救う鍵となる東卍結成メンバー6人を引き裂く“悲しい事件”を追う。また、前作からのキャストにくわえ、あらたに永山絢斗が東京卍會壱番隊隊長・場地圭介役、村上虹郎が東京卍會と敵対する“芭流覇羅”(バルハラ)No.3で東京卍會創設メンバーの1人でもある羽宮一虎役、高杉真宙が東京卍會壱番隊副隊長/場地の腹心・松野千冬役でそれぞれ出演。前作に続き英勉監督がメガホンをとり、『凶悪』『ひとよ』などの高橋泉氏が再び脚本を手がける。
本編上映後に行われた舞台挨拶では、ゲストをいまかいまかと待ちわびる観客で超満員。MCからの呼びかけで北村が登場すると、割れんばかりの歓声が巻き起こった。北村は、「ありがとうございます。公開から1か月経っていても、これだけの方々に見ていただけることがとても嬉しいです」と、感謝を述べた。
前編「-運命-」の動員数が175万人を超えていることについて、北村は「すごい数字ですね。みなさんのおかげで、映画というのは成り立つものなので、たくさんの方が愛してくださっているということだけでも胸がいっぱいです。一ヶ月後に待つ後編への良い橋もかかっているなと感じております」と心情を吐露。また、後編「-決戦-」の“推しシーン”について聞かれると、「最終決戦が行われる廃車場のシーンに全エネルギーを注ぎました。運命(前編)があってこその決戦(後編)なので、全員のアクションシーン、それぞれの細かな心情だったりを楽しみにしてほしいと思います」と熱く語った。
そして、本作で主題歌を担当したSUPER BEAVERがスペシャルゲストとして登場。北村の「緊張してますか?」とのいじりに、「なんで?」「全然!」などと返すなど、イベントは和やかな雰囲気に。前作の主題歌「名前を呼ぶよ」の反響について、ボーカルの渋谷は「もちろん作品を観させていただいて、素晴らしい映画に携わらせていただいたと思っています。映画を見て、バンドを知ってもらえた。緊張してません(笑)」とコメント。前先に続いて主題歌を担当することになった際の気持ちを問われると、「嬉しかったです。メンバーととても喜びました。1をきっかけに2でも携われたらとても素敵だな思っていました。お話いただいた時も1をやったからということで甘んじないように、しっかりと作品に寄り添える楽曲を提示出来たらと思って、4人で一生懸命作りました」と明かした。北村は、SUPER BEAVERについて「最高にかっこいいバンド。今回もやっていただけて、光栄だった。歌詞がストレートで胸にその言葉がくっきり残るのが魅力だと思います」と評し、「“ごめんねに込めたありがとう”だったり、“ありがとうに込めたごめんね”とか、リベンジャーズを体現しているかつ、今を生きる人たち、自分も含めて、大事にしなきゃいけない言葉が詰まっている。想いの込め方がとても丁寧だなと思っています」と、「グラデーション」の歌詞を引用しながら語った。
SUPER BEAVER 渋谷龍太
本作で描かれる“仲間”について、「自分たちにとってはどういう存在か」を問われると、北村は「こいつらのために頑張ろうと思える存在。お互いに手を伸ばし合って、各々が活躍する場所から刺激を与え合える人たちですね。自分の人生のエンドロールに名前が載るような人たちにはすでに沢山出会えているなと思います」とコメント。渋谷は「生きる原動力になる人ってそうそう出会えるものじゃない。自分がどうしたいとか、相手がどうしたいという気持ちを交換し合ったときに運命的な出会いだったり、“仲間”という存在に変化していくと思います。自分が思う“楽しい”を増幅させてくれる、お互いの“楽しい”を共有し合える存在が“仲間”だと思っています」と答え、ふたりそれぞれの表現で会場を沸かせた。
続いて、SUPER BEAVERが前編「-運命-」の主題歌「グラデーション」を弾き語りで生披露。渋谷とギターの柳沢が音合わせをする中、興奮からか会場からは悲鳴に近い歓声が飛ぶ。準備が整うと、先ほどとは打って変わり、会場は静寂に包まれた。やがて、スローなテンポでのギターの旋律と、しっとりとした力強い歌声に会場は魅了され、思わず涙する観客も。客席で聴いていた北村は、「良すぎるよね! なんか、良すぎた」と、余韻をかみしめていた。
締めの挨拶として、渋谷は「映画を軸に集まってくださった方を前にやることはあんまりなかったので、緊張しました。でも匠海くんがいてくれて、一緒にこういう場所に立てること、同じ空気を沢山の方と共有できたこと、改めて幸せなことだなと思いました。貴重な時間をありがとうございました」と、感謝の気持ちを伝える。最後に、北村は「8歳に芸能界に入り、中学2年生の時にDISH//というバンドが始まりました。その2つをがむしゃらに頑張ってきた自分が大好きなバンドと主演の映画でこうやって巡り合えたこと、ひとつの思い出になりました。改めて“リベンジャーズ”に出会えた自分と役者と音楽を続けてきた自分を褒めてあげたいなと思います。すごくいい時間でした」と締めくくり、大歓声と共にイベントは幕を下ろした。
前編『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』は公開中。後編『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』は6月30日(金)公開。