燐光群、創立40周年記念公演第1弾としてデヴィッド・ヘア戯曲の『ストレイト・ライン・クレイジー』を上演
燐光群 『ストレイト・ライン・クレイジー』
2023年7月14日(金)~7月30日(日)下北沢ザ・スズナリにて、燐光群創立40周年記念公演第1弾となる『ストレイト・ライン・クレイジー』が上演されることが決定した。
燐光群とは、1982年創立され、主宰である坂手洋二の作・演出作品を中心に、社会性・実験性の高さと、豊かな表現力を兼ね備えた、斬新で意欲的な新作公演を重ねている。
『ストレイト・ライン・クレイジー』は、ニコラス・ハイトナー演出、レイフ・ファインズ主演により、2022年に初演。ニューヨークの「都市計画」史にまつわる「報告劇」の手法を折り込みながら、作者デヴィッド・ヘアが物語型のストレイト・プレー『スカイライト』『エイミーズ・ビュー』などの醍醐味をも存分に発揮、昨秋「ナショナルシアターライブ」上映でも好評を博した、最新作。
主人公は、現代アメリカの都市計画を推進したカリスマ行政官ロバート・モーゼス。アメリカ中に公園や道路を多く建設し、スラムをなくし、文化施設リンカーンセンターを建造、国連をニューヨークに誘致するなどして、市民の生活を変えた。彼が実現した都市形態の多くは、現在もそのまま残され、運用されている。世界都市ニューヨークのマスタービルダー(創造主)と称された彼は、全長627マイルの高速道路を建設し、直線狂( ストレイト・ライン・クレイジー)とも呼ばれていた。政治家でも実業家でもない立場であるにもかかわらず、彼は計画の実現に腕力をふるい、時に「民主主義」の味方とされ、またあるときは傲慢な野心家と揶揄されることもあった。本作では、その半生の光と影を、ジェイン・ジェイコブズらモーゼス以外の実在の登場人物たちの姿と共に、描き出す。
本公演の出演者は、三十年以上にわたって活躍してきた大西孝洋、猪熊恒和、鴨川てんし、川中健次郎ら劇団中枢メンバーに加え、武山尚史ら新世代。22年『ブレスレス』にて燐光群初出演、ここ数年いくつもの演劇賞に輝いた森尾舞、多くの話題作に出演してきた南谷朝子を、客演に迎える。
『パーマネント・ウェイ』(2003)『スタッフ・ハプンズ』(2004)『ザ・パワー・オブ・イエス』(2009)『悪魔をやっつけろ』(2020)に続く5回目の燐光群によるデヴィッド・ヘア作品日本初演に期待しよう。
公演情報
会場:下北沢ザ・スズナリ
大西孝洋 猪熊恒和 森尾舞 武山尚史 南谷朝子
鴨川てんし 川中健次郎 坂下可甫子 遠藤いち花
中山マリ 樋尾麻衣子 尾形可耶子
西村順子 徳永達哉 瓜生田凌矢 島藤昌代
作:デヴィッド・ヘア
翻訳:常田景子
演出:坂手洋二
照明:竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響:島猛(ステージオフィス)
舞台監督:森下紀彦
美術:じょん万次郎
音楽:太田惠資
擬闘:山村秀勝
演出助手:水野玲子
進行助手:中山美里 宅間
文芸助手:清水弥生 久保志乃ぶ
衣裳助手:ぴんくぱんだー 中山マリ
舞台収録・写真撮影:姫田蘭
宣伝意匠:高崎勝也
イラスト:石坂啓
協力:名取事務所 アットプロダクション株式会社
制作:Caco 尾形可耶子 島藤昌代
Company Staff:秋葉ヨリエ 内海常葉 桐畑理佳 田中結佳 鈴木陽介 宮島千栄
主催:有限会社グッドフェローズ
一般前売 3,800円 ペア前売 7,000円 当日4,200円
U25(25歳以下)/大学生・専門学校生 2,000円
高校生以下 1,000円 ※当日受付にて要証明書提示
燐光群オンライン https://www.s2.e-get.jp/rinkogun/pt/
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