ゴッホ、ゴーギャンらの作品約80点が最新技術による映像×音響で蘇る 『Immersive Museum TOKYO 2023“ポスト印象派” POST-IMPRESSIONISM』
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フィンセント・ファン・ゴッホ『星月夜』※イメージ画像。実際の映像とは異なります。 (C)Bridgeman Images /amanaimages
7月7日(金)から10月29日(日)まで、東京・日本橋三井ホールにて、『Immersive Museum TOKYO 2023 “ポスト印象派” POST-IMPRESSIONISM』が開催される。
『Immersive Museum』は、世界的に著名な芸術作品をコンテンツ化し、広大な屋内空間の壁面と床面を使用した没入映像と特別な音響で提供する“新感覚体験型アートエキシビション”。従来の“鑑賞型”から“没入型”のスタイルを提供し、来場者に新たな芸術鑑賞の視点を提示するという。日本開催第2弾となる今回は、「“ポスト印象派” POST-IMPRESSIONISM」をテーマに、フィンセント・ファン・ゴッホやポール・ゴーギャン、ジョルジュ・スーラ、ポール・セザンヌらを代表的作家とする「ポスト印象派」の芸術作品に焦点を当てる。
『Immersive Museum TOKYO 2023 “ポスト印象派” POST-IMPRESSIONISM』※イメージ画像。実際の映像とは異なります。 (C)Alamy Stock Photo/amanaimages (C)Bridgeman Images /amanaimages
開催にあたり、同展で展示予定の約80作品から、ゴッホの『星月夜』など代表作3作品のイメージと、主催・Immersive Museum日本橋実行委員会による各作品の紹介文が到着している。
フィンセント・ファン・ゴッホ『星月夜』
フィンセント・ファン・ゴッホ『星月夜』※イメージ画像。実際の映像とは異なります。 (C)Bridgeman Images /amanaimages
ゴッホは印象派から「色」の影響を受け、一時期スーラの点描にも挑戦しました。さらにゴーガンとの共同生活を経て、独自の表現にたどり着きました。それは、眼前の風景を強い色と筆致で描いていく「感情の絵画」。
黄色い星、渦巻く夜景、うねる糸杉。ゴッホの見た景色は、激しい感情を伴って力強い絵画へと昇華しました。不遇な運命に翻弄された彼の魂が、見る者の心を揺さぶる名画となって残されました。
ジョルジュ・スーラ『グランド・ジャット島の日曜日の午後』
ジョルジュ・スーラ『グランド・ジャット島の日曜日の午後』※イメージ画像。実際の映像とは異なります。 (C)Bridgeman Images /amanaimages
印象派は、絵の具を混ぜずに細かい筆致を重ねていきました。スーラはその手法をさらに推し進め、筆のタッチを「点」にまで突き詰めました。そして、当時確立された補色などの科学的色彩理論を取り入れ、より鮮やかに色を表現しようとしました。スーラとシニャックによる点描画は大きな話題となる一方で、モネやルノワールの反発を招き、印象派解体の原因の一つともなりました。
ポール・ゴーギャン『説教あとの幻影』
ポール・ゴーギャン『説教あとの幻影』※イメージ画像。実際の映像とは異なります。 (C)Bridgeman Images /amanaimages
印象派は目に見えるものの「印象」を描きました。それに対しゴーギャンは新しい軸を打ち出しました。明快な造形表現と、目に見えるものと、画家の内面です。これらを絵に共存させる「総合主義」を唱えました。輪郭を線で縁取り、中を塗りつぶすクロワソニスムという手法から始まり、タヒチの土地に根ざした文化にキリスト教的モチーフを取り入れた独自の道を進んでいきました。
『Immersive Museum TOKYO 2023“ポスト印象派” POST-IMPRESSIONISM』の