「今宵もアニメ、縛らせてもらいます!」超豪華ゲストを迎えてのFLOWデビュー20周年祭りがオーディエンスを熱狂させる

2023.7.13
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『FLOW 20th ANNIVERSARY SPECIAL LIVE 2023 ~アニメ縛りフェスティバル~』

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『FLOW 20th ANNIVERSARY SPECIAL LIVE 2023 ~アニメ縛りフェスティバル~』
2023.07.01(sat)幕張メッセ国際展示場

「今宵もアニメ、縛らせてもらいます!」

最初のMCのKEIGO(Vo)の力強い宣言に、怒号のような歓声が起きる! 7月1日、幕張メッセ国際展示場にて、FLOWデビュー20 周年を記念した、『FLOW 20th ANNIVERSARY SPECIAL LIVE 2023 ~アニメ縛りフェスティバル~』が開催。昼から同会場のサブステージにて、DJやトーク、コスプレやカラオケと様々な催しが行われ、まさに“フェスティバル”といった雰囲気だったこの日。自身最大キャパで行われたFLOWのアニメ縛りライブは、超満員のオーディエンスの熱気に包まれていた。

KOHSHI

KEIGO

開演前、人気声優の梶裕貴による開演の諸注意をアナウンスに、ヒートアップする会場。オープニング映像が流れていよいよ本編が開幕すると、IWASAKI(Dr)、GOT'S(Ba)、TAKE(Gt)とFLOWの楽器隊に、e-ZUKA(Gt/GRANRODEO)を加えたスペシャル編成によるインスト曲「Perfect Time」でライブがスタート。TAKEとe-ZUKAによるツインリードで魅了すると、ステージにKOHSHI(Vo)、KEIGO、そしてKISHOW(Vo/GRANRODEO)が登場。FLOW☓GRANRODEOによる「7-seven-」で本格スタートした豪華すぎるステージに、オーディエンスは大熱狂! まさにフェスティバル!!

FLOW × GRANRODEO

幕張メッセの広いステージを縦横無尽に駆け回り、強靭な演奏とトリプルボーカルで圧倒したFLOW☓GRANRODEO。間髪入れずに投入された「Howling」と続き、ど頭からとんでもない盛り上がりを生んだGRANRODEOがステージを去ると、KEIGOが騒然とする客席を満足そうに眺めながら、「ひと言伝えておきます。凄いよ?」とオーディエンスの期待をさらに煽る。「前回のアニメ縛りから3年、曲が増えております。アニメ関連曲だけでゆうに30曲を越えております!」と告げ、始まった曲は『べるぜバブ』OPテーマの「Hey!!!」で始まるアニメ尺メドレー。

FLOW × 美竹蘭 from Afterglow(佐倉綾音)

『PERSONA-trinity soul-』の「WORD OF THE VOICE」、『バック・アロウ』の「United Sparrows」、『シャドウバース』の「新世界」と、FLOW☓アニソンの歴史と深い関係性を表すメドレーで会場を沸かすと、GRANRODEOに続くコラボアーテイスト、美竹蘭 from Afterglow(佐倉綾音)が登場し、ゲームアプリ『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』とのコラボ曲「優勝 feat. Afterglow」を披露。「いつか一緒にやりたいね」と約束していたという佐倉と、ついに実現した夢のコラボ。“Afterglow”ならぬ、“AfterFLOW”と名乗り、「もう一曲歌っていいですか!?」と、Afteglow「Y.O.L.O!!!!!」のカバーを披露。佐倉綾音のエネルギッシュな歌声とFLOWのパワフルな歌と演奏のコラボが、ステージを華やかに彩る!

FLOW × 影山ヒロノブ

オーディエンスの力強い合唱で始まった「風ノ唄」、「INNOSENSE」で楽曲の世界に引き込んだ後、大歓声に迎えられてステージに登場したのは、影山ヒロノブ! 国民的アニソン「CHA-LA HEAD-CHA-LA」を熱唱するアニソン・レジェンドのエネルギッシュな歌声に、会場中が大合唱を合わせる光景は圧巻のひと言。さらにKISHOW、佐倉綾音を呼び込み、5人ボーカルで勇ましく披露したのはJAM Project「SKILL」。オーディエンスの「Motto! Motto!!」の全力コールで会場中が一体となり、とんでもない盛り上がりを見せる。

GOT'S

IWASAKI

そんな会場の空気を一変したのは、アニメ「交響詩篇エウレカセブン」のレントン(三瓶由布子)、エウレカ(名塚佳織)による、セリフの生朗読。ペンライトの緑の光が会場を彩る中、「ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん」の名フレーズをオーディエンスと共に唱和し、「I Can Fly!」の掛け声で始まった曲は「DAYS」。さらに「ブレイブルー」とエウレカ楽曲が続くと、会場を彩るペンライトの光が青に変わり、オーディエンスはステージに釘付け。MCでは「ず~っとすごい衝撃しかないです。百人組手みたいに、猛者たちが次々にお祝いに駆けつけてくれて、本当にありがたいです!」と嬉しそうに語り、「みなさんのおかげで、史上最大キャパやれてます!」と感謝を告げたKEIGO。アニメ縛りライブのお約束になってる、『サムライフラメンコ』の羽佐間正義(増田俊樹)との軽快な掛け合いから、「愛愛愛に撃たれてバイバイバイ」が始まると、アップテンポな曲にFly-Nがヲタ芸ダンスでさらに勢いづけ、「Steppin' out」をREAL AKIBA BOYZがタオル回しやブレイクダンス、ヘッドスピンで大いに賑やかし、お祭り騒ぎはまだまだ続く。

三瓶由布子

福山潤

会場を闇が包み、ステージに登場したのは、『コードギアス』のゼロ(福山潤)。不敵な笑いから生セリフでオーディエンスを煽り立てると、「DICE」、「COLORS」とコードギアス楽曲が続く。これらの曲を聴いて改めて思ったのは、FLOWというバンドがコラボするアニメ作品をよく理解してリスペクトして、アニメの世界観を巧みに楽曲に取り入れながらも、自身のスタイルは絶対曲げないという強い意志を持ってるということ。“アニメ縛り”というテーマを掲げたライブかつ、様々な作品のテーマ曲がずらりと並び、たくさんのコラボアーティストが出演したからこそ、より感じたと思うのだが、FLOWのメンバーのみで演奏するこれらの楽曲は他のアーティストが手掛けるアニソンにはない独創性を放っていたし、デビュー20周年目の「COLORS」はいつも以上に力強く美しく、説得力を持って胸に響いた。

FLOW × ORANGE RANGE

続いて、ゼロ(福山潤)が再びステージに登場すると、ナナリー(名塚佳織)との掛け合いでオーディエンスを湧かせ、「歴史的瞬間をその目に刻み込みこめ! そして今宵を最高に盛り上げるのだ!!」と観客を煽り、FLOW☓ORANGE RANGEをステージに呼び込む。ステージの広さを存分に活かす10人の大所帯で披露した「デイドリーム ビリーヴァー」は、両バンドのメンバーそれぞれが強烈な個性を放ち、どこまでも高みに連れてってくれるような高揚感を生み出していた。「この曲だけで帰らせるわけにいかない」と、ORANGE RANGEの「02」、「ビバ★ロック」のカバーも披露し、とにかく楽しそうに演奏していた2組。大興奮するオーディエンスも笑顔で掛け声を合わせ、拳を突き上げながら、歴史的瞬間をその目にしっかり刻み込んでいた。

ライブ序盤にKEIGOが「凄いよ?」と告げた通り、コラボアーティストやスペシャルゲストも多数出演し、とにかく豪華で盛りだくさんだった『アニメ縛りフェスティバル』も、いよいよクライマックス。「Re:member」、「虹の空」と続き、「Sign」のサビに大合唱が起きると、『NARUTO』楽曲が続き、昨年リリースされた『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』OPテーマである「GOLD」へ。ステージに

影山ヒロノブ × 美竹蘭 from Afterglow(佐倉綾音)

e-ZUKA × TAKE

登場したボルト(三瓶由布子)の掛け声で会場の全員でジャンプを合わせ、この日のクライマックスを生む。

「ラストはみんなでやりたくない?」と、コラボアーティストやスペシャルゲストをステージに呼び込んで演奏されたラストナンバーは、FLOW×アニソンの全ての始まりである「GO!!!」。デビュー直後の2004年にリリースされ、いまも全く色褪せることなく、愛され続けているこの曲が会場にいる全員の心を繋ぎ、アニソン縛りフェスは大団円で幕を閉じた。FLOWにとって、デビュー20年のひとつの集大成であり、アニソンと共に築いてきた長い歴史の集大成となったこの日。世界を舞台にまだまだ続く、FLOWとアニソンの深い関係と新たな歴史をここからも見届けていきたい。

 

取材・文=フジジュン 撮影=柴田恵理、MASANORI FUJIKAWA

リリース情報

『FLOW THE COVER ~NARUTO縛り~』
8月30日(水)リリース
 
NARUTOの主題歌に縛ったFLOWによるカバーアルバムをリリース。
YouTubeではMVが公開されているほか、ダウンロード/ストリーミングにて音源も先行配信中。
 
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