誠実な人柄が滲む清正(白鸚)と凛々しい秀頼(染五郎)が目を引く、『二條城の清正』の特別ポスタービジュアルが公開 『秀山祭九月大歌舞伎』昼の部
『二條城の清正』(左より)加藤清正=松本白鸚、豊臣秀頼=市川染五郎
2023年9月2日(土)~25日(月)歌舞伎座にて、歌舞伎座新開場十周年『秀山祭九月大歌舞伎』が開催される。この度、『二條城の清正』の特別ポスタービジュアルが公開された。
「秀山祭」(しゅうざんさい)は、初代中村吉右衛門の生誕百二十年を記念して、その功績をたたえるため、俳名 である「秀山」を冠し、平成18(2006)年から始まった公演。
9月公演の昼の部では、初世中村吉右衛門が選定した「秀山十種」のひとつである『二條城の清正』で、松本白鸚が加藤清正、市川染五郎が豊臣秀頼を勤める。
今回、二世中村吉右衛門の三回忌追善にあたり、二世吉右衛門の兄・白鸚と、白鸚の孫・染五郎が、平成28年1月の歌舞伎座公演以来約7年ぶりに、再び同じ役で共演する。上演されるのは、豊臣家の取り潰しをもくろむ徳川家康からもちかけられた二條城での対面を無事に終えた帰途の船上の様子を描く「淀川御座船の場」。清正と秀頼の主従を超えた恩愛を感じる場面となっている。
公開された特別ポスターには、秀頼への深い愛情を示す誠実な人柄が滲む清正と、豊臣家の未来を見つめるかのような凛々しい秀頼の姿が。どんな公演になるのか、楽しみにしよう。
公演情報
歌舞伎座新開場十周年
『秀山祭九月大歌舞伎』
二世中村吉右衛門三回忌追善
日程:2023年9月2日(土)~25日(月)【休演】11日(月)、19日(火)
会場:歌舞伎座
昼の部 午前11時~
一、祇園祭礼信仰記(ぎおんさいれいしんこうき)
金閣寺
松永大膳:中村歌六
雪姫:中村米吉(2~6日、13~18日)
中村児太郎(7~12日、20~25日)
狩野之介直信:尾上菊之助
十河軍平実は佐藤正清:中村歌昇
松永鬼藤太:中村種之助
慶寿院尼:中村福助
此下東吉後に真柴久吉:中村勘九郎
河竹黙阿弥 作
二、新古演劇十種の内 土蜘(つちぐも)
叡山の僧智籌実は土蜘の精:松本幸四郎
源頼光:中村又五郎
番卒太郎:市川高麗蔵
番卒次郎:中村歌昇
渡辺綱:大谷廣太郎
坂田公時:中村鷹之資
碓井貞光:中村吉之丞
卜部季武:中村吉二郎
太刀持音若:中村種太郎
石神実は小姓四郎吾:中村秀乃介
巫子榊:中村児太郎(2~6日、13~18日)
中村米吉(7~12日、20~25日)
番卒藤内:中村勘九郎
平井保昌:中村錦之助
侍女胡蝶:中村魁春
吉田絃二郎 作
三、秀山十種の内 二條城の清正(にじょうじょうのきよまさ)
淀川御座船の場
加藤清正:松本白鸚
豊臣秀頼:市川染五郎
斑鳩平次:松本錦吾
夜の部 午後4時30分~
一、菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)
車引
松王丸:中村又五郎
梅王丸:中村歌昇
桜丸:中村種之助
金棒引藤内:中村吉二郎
杉王丸:中村鷹之資
藤原時平:中村歌六
河竹黙阿弥 作
二、連獅子(れんじし)
狂言師右近後に親獅子の精:尾上菊之助
狂言師左近後に仔獅子の精:尾上丑之助
僧蓮念:中村種之助
僧遍念:坂東彦三郎
長谷川 伸 作
三、一本刀土俵入(いっぽんがたなどひょういり)
取手宿安孫子屋よりお蔦の家 軒の山桜まで
駒形茂兵衛:松本幸四郎
船印彫師辰三郎:尾上松緑
堀下根吉:市川染五郎
船戸の弥八:中村吉之丞
若船頭:大谷廣太郎
酌婦お松:中村梅花
町人伊兵衛:澤村宗之助
清大工:松本錦吾
河岸山鬼一郎:大谷桂三
波一里儀十:中村錦之助
老船頭:中村東蔵
お蔦:中村雀右衛門
終演予定時間:
昼の部 午後3時20分頃/夜の部 午後8時15分頃
※終演予定時間は変更になる可能性があります