KEYTALK『RUSH BALL 2023』ライブレポートーー「僕らと一緒にダンスしませんか!」お祭りロックバンドの真価を発揮
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KEYTALK 撮影=瀧本JON...行秀
『RUSH BALL 2023』KEYTALK
直前の出番だったフレデリックの三原健司(Vo.Gt)から「カッコ良いバンドがカッコ良いライブをする」とバトンを渡されたKEYTALK。元気よくステージに走り込み、「大脱走」からライブスタート。首藤義勝(Vo.Ba)と寺中友将(Vo.Gt)のハイトーンボイスに絡みつく、地を這うようなグルーヴィなサウンドで1曲目から爽快なまでに観客を踊らせる。間髪入れず「Summer Venus」を投下。空と芝生に溶ける伸びやかな歌声が気持ち良いと思えば、EDM要素が加わりお祭り騒ぎ状態に。小野武正(Gt.MC.Cho)はポップなギターを奏でながらステージを右へ左へ大きくダッシュ。
KEYTALK
短いMCを挟み、8月30日(水)にリリースされる最新アルバム『DANCEJILLION』に収録の「狂騒パラノーマル」をエッジーに響かせる。首藤と八木優樹(Dr.Cho)のリズム隊の低音ビートが全身を揺らし、夏曲「君とサマー」でウキウキするほどキャッチーに楽しませる。この振り幅の大きさも彼らの持ち味だ。今年3月には2度目の武道館公演を成功させ、キャリアも17年目。しかし今もなお、フレッシュな雰囲気は失われない。
KEYTALK
MCでは小野が「『RUSH BALL』皆さん楽しんでるかーい! 改めて25周年おめでとうございまーす!」と祝福し、首藤は「すごい年月だよね。25年前なんてガキンチョでした僕たち。僕は10歳の頃、ミミズにおしっこをかけて遊んでいました」「(観客、暑さのあまりシーン)」「ゴリ滑っとるやないかい!」と自分で突っ込む場面も。そんな中、寺中は美味しそうにビールをぐびぐびと飲み干していく。
KEYTALK
後半、「Love me」、「桜花爛漫」で存分にグッドメロディを響かせ、ラストは鉄板のお祭りアンセム「MONSTER DANCE」。寺中は「皆の声も楽しんでる表情もこちらにたくさん届いております! ただ、あとひとつ! こんなに暑い中申し訳ないんだけどさ、体を動かして最高の表情でラスト僕らと一緒にダンスしませんか!」と煽り、観客は待ってましたと言わんばかりに大騒ぎ。さらに首藤が「大阪、好きにやれー!」と叫ぶと後方の人もどんどん加わり、巨大なサークルが出現。素晴らしい一体感で完全に観客を解放したKEYTALKだった。
取材・文=久保田瑛理 撮影=瀧本JON...行秀
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