山本一慶「伝えたいことがたくさん隠されている作品です」~朗読・芝居・音楽・歌による…『窯変源氏物語-夕顔-』が開幕

2023.9.16
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舞台

(左から)市瀬秀和、舞羽美海、山本一慶、岸本勇太    カメラマン:山副圭吾  (C)2023 ArtistJapan

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2023年9月15日(金)池袋・あうるすぽっとにて、朗読・芝居・音楽・歌による…『窯変源氏物語-夕顔-』が開幕し、舞台写真、出演者コメントが公開された。

朗読・芝居・音楽・歌・舞『窯変源氏物語 -夕顔-』 舞台写真      カメラマン:山副圭吾  (C)2023 ArtistJapan

カメラマン:山副圭吾  (C)2023 ArtistJapan

カメラマン:山副圭吾  (C)2023 ArtistJapan

山本一慶    カメラマン:山副圭吾  (C)2023 ArtistJapan

岸本勇太     カメラマン:山副圭吾  (C)2023 ArtistJapan

『窯変源氏物語』とは、橋本治・著の「源氏物語」の現代語による再構築訳で、千年の時の窯(かま)で色を変えた、橋本治の源氏物語の世界。原作は女房の語りで綴られているのに対し、本作は光源氏の視点から一人称で書かれている。初演は、朗読・芝居・音楽・歌・舞で表現するスタイルの朗読劇として2008年に舞台化。

カメラマン:山副圭吾  (C)2023 ArtistJapan

カメラマン:山副圭吾  (C)2023 ArtistJapan

カメラマン:山副圭吾  (C)2023 ArtistJapan

   カメラマン:山副圭吾  (C)2023 ArtistJapan

   カメラマン:山副圭吾  (C)2023 ArtistJapan

今作では初演の中から「夕顔」をピックアップし、数々の舞台で活躍する俳優・山本一慶、岸本勇太と、時代劇や殺陣師としても活躍する市瀬秀和、元宝塚歌劇団雪組トップ娘役で退団後も様々な舞台で活躍する舞羽美海とともに、大衆演劇の若手座⾧・津川鵣汀の舞をインサートしながら、光源氏という危険な男の美しくも残酷で孤独な遍歴ドラマを、新内多賀太夫によるオリジナル楽曲の生演奏で“橋本治の源氏物語の世界”へ誘う。

市瀬秀和    カメラマン:山副圭吾  (C)2023 ArtistJapan

舞羽美海    カメラマン:山副圭吾  (C)2023 ArtistJapan

カメラマン:山副圭吾  (C)2023 ArtistJapan

カメラマン:山副圭吾  (C)2023 ArtistJapan

本作は、「窯変源氏物語」を朗読する人たちをキャストが演じる。仲間たちが集まりやがて朗読が始まる、そこに謎の女も加わり…という構成となる。三味線、篠笛、箏の生演奏に歌と舞を絡めることで、物語を立体的に表現。役者達にとって初挑戦が詰まった作品となっている。なお、本公演は、9月18日(月祝)まで(およそ95分休憩なし) 。

カメラマン:山副圭吾  (C)2023 ArtistJapan

カメラマン:山副圭吾  (C)2023 ArtistJapan

カメラマン:山副圭吾  (C)2023 ArtistJapan

出演者コメント

■山本一慶

山本一慶    カメラマン:山副圭吾  (C)2023 ArtistJapan

初日を無事に迎えことができました。
源氏物語の光源氏はとても有名ですが、僕自身あまり触れてこなかったので、今回朗読劇という形で触れ、あの時代の背景や恋愛、リアルに書けない部分の表現がとても興味深く、永く愛されている理由を感じています。
この作品は、“朗読で役を演じているのではなく、朗読をしている人たちがいて、その朗読を皆さんに聞かせている”という2重構造になっていて、僕は“男”という立ち位置でモテる光源氏役を楽しく読んでいます。現代でしたら「最低」
と言われそうですが(笑)そしてほんの一節ですが、和楽器と一緒に歌います。なかなかない経験で、喉の使い方も違って新しい挑戦をしています。
伝えたいことがたくさん隠されている作品です。難しい言葉や、聞き馴染みがない言葉がありますが、古典ということであまり気構えずに、光源氏の物語を楽しむために、ふらっと立ち寄っていただけたら。
皆さまに、言葉よりも想いを届けられたらいいなと思っています。

■岸本勇太

岸本勇太    カメラマン:山副圭吾  (C)2023 ArtistJapan

朗読劇は久しぶりですが、朗読劇であって動きのある舞台でもあり、いろんな要素が混ざっている作品です。
言葉だけでは伝わりきれない部分を、生演奏や舞などほかの伝え方がたくさんあり、そこをお客さまがどの様に楽しんでくみとってくださるのか楽しみです。
稽古を重ねている中で、同じ文章を読んでいても解釈が変わってきて、もはや正解ってなんだろうみたいなところもあるので、本番でも見つけていきたいと思っています。
僕が演じる男は、物語をふかんで語っているところと、当事者になって発言しているところがあり、差が大きい役どころです。作品を通して観た時、スピード感など変化をつけられるよう意識して演じています。
僕自身、教科書の授業ぶりくらいの古典作品で、和楽器や舞との共演もほぼ初めての挑戦です。
僕が普段やっているお芝居と融合した時、この空間でしか生まれない繊細な部分がこのお芝居にはたくさんあります。
その空気感を大切にしていけたら。劇場でお待ちしております。

■市瀬秀和

市瀬秀和    カメラマン:山副圭吾  (C)2023 ArtistJapan

いよいよ開幕いたしました。この作品はただ読むだけではなく言葉で伝え、お客さまの中で想像してもらわないといけません。演出の岡本先生から、「あまり動きすぎるとお芝居になってしまい、お客さまがその目線になってしまうと話が入ってこなくなる」ということで、「いま光源氏がこの状態で、夕顔とこういう状況になってますよ」と何が行われているかポイントを伝え情景をお客様に見せる。目をつぶってもわかるものを目指し、読み聞かせ、場面転換みた
いなセリフをとても意識しています。
今回、和楽器が鳴っているのに和装をしていない自分が不思議で、演奏を聞いていると 1 歩出るだけでも、ふと和装
の形になりそうになって(笑)しかも朗読劇の出演は少ないので改めて難しさを感じました。
生音の中でやる朗読劇はぜんぜん空気が違い、僕らも音にならなきゃいけない気がしています。
よくセリフは歌のように、歌はセリフのようにと言いますが、そんな朗読劇になったら理想かなと思っています。

■舞羽美海

舞羽美海    カメラマン:山副圭吾  (C)2023 ArtistJapan

とても緊張しています。世界観や日常で話す言葉ではなく、役のセリフとナレーションがあり、みんなでバトンリレ
ーのようにつないでいくので、お客様には流れるように楽しんでいただけたらいいなと思っています。
今作では生演奏がとても贅沢で、舞も私たちの声では表現できない想いや、その情景を演じてくださり、とても見応えがあります。役者たちの動きも普通の朗読劇より多くの情報をお客様に投げかけているので、楽しく観ていただけたら嬉しいですし、そこがこだわりでもあるので繊細なところもお見逃しなく!
セリフの掛け合いは現代的に直している所もありますが、難しい言葉があっても悩まず、ただただこの世界に入っていただけたらと思います。終わってからも原作本や WEB などからいろんな情報を得られるので、家でしっとり楽しんでいただいて、公演は9月18日まで上演しておりますので、また劇場に再確認に来ていただけたら嬉しいです。 

公演情報

朗読・芝居・音楽・歌による…『窯変源氏物語-夕顔-』
日程:2023年9月15日(金)~18日(月祝)
劇場:あうるすぽっと

作:橋本治(中央公論新社 刊)
構成・演出:岡本さとる
音楽:新内多賀太夫
 
出演:山本一慶、岸本勇太、市瀬秀和、舞羽美海/津川鵣汀(舞)
演奏:三味線・語り 新内多賀太夫、篠笛 望月輝美輔、筝 金子展寛
 
料金:料金 8,000円(全席指定・税込) 未就学児はご入場いただけません
 
企画・製作:アーティストジャパン
お問い合わせ:アーティストジャパン 03-6820-3500 (平日 11:00~18:00)
https://artistjapan.co.jp/performance/yohengenji-monogatari2023/ 
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