夜の本気ダンス、ガガガSP、感覚ピエロ、THE BAWDIES、四星球が出演『TOKYO CALLING 2023』1日目レポ

2023.11.11
レポート
音楽

四星球

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『TOKYO CALLING 2023』Day1 
2023.9.16 新宿

9月16日(土)、17日(日)、18日(月・祝)の3日間の日程で行われた日本最大級のライブサーキット『TOKYO CALLING 2023』。今年は新宿12会場、下北沢11会場、渋谷15会場の計38のホール/ライブハウスを舞台に、年に1度の音楽の祭典が催された。

2016年に誕生して今年で8度目の開催となるが、コロナ禍以降は、キャパシティ制限など、厳しい規制下での実施が続いていた。2023年は新型コロナウイルス感染症の5類移行にともない、あらゆる規制が緩和に。2019年以来4年ぶりに、観客の声出しも認められるなかでの開催となった。

まだ夏の暑さの余波が残る9月16日、新宿エリアの各会場に出演した5組のバンドのライブレポートをお届けする。


■夜の本気ダンス/at Zepp Shinjuku

夜の本気ダンス(a)

自身の楽曲「ロシアのビッグマフ」をSEに、Zepp Shinjukuのトップバッターとして登場した夜の本気ダンス。オーディエンスからは自然とハンドクラップが巻き起こり、1曲目が始まる前から会場のなかは真夏日の外気にも負けない熱を帯びていた。米田貴紀(Vo&Gt)が短い自己紹介を挟んだのち、流れるように「WHERE?」の演奏へ。何も言わなくてもわかっているかのようにオーディエンスの手が上がる。その様子から、会場のほとんどが彼らのファンであるとわかる。

夜の本気ダンス(a)

夜の本気ダンス(b)

「for young」の演奏が終わると、鈴鹿秋斗(Dr)がマイクを握り、MCに参加。「『TOKYO CALLING』にお越しのみなさん、元気にしてましたか!? 元気ですかー!?」とオーディエンスを煽るが、ここで新宿を渋谷と間違うまさかのミステイク。会場は一転して和やかムードとなった。

夜の本気ダンス(a)

「もうちょっと踊れますか?」の言葉から始まった「fuckn' so tired」では、キメから会場の一体感を再確認できた。間奏中には、米田が「愛してるぜ、『TOKYO CALLING』!」とシャウト。これまで何度も出演してきたこの場に対する愛を伝えることも忘れなかった。

ハプニングがありつつも、最後まで持ち前のダンスロックで駆け抜けた4人。「次は渋谷で会いましょう!」彼らがステージを去ったあとのZepp Shinjukuには、確かな熱気が残っていた。

【セットリスト】
01.WHERE?
02.for young
03. By My Side
04.Movin'
05.fuckn' so tired
06.審美眼
07.GIVE & TAKE
08.Crazy Dancer
09. Fun Fun Fun

 

■ガガガSP/at HOLIDAY SHINJUKU

ガガガSP

HOLIDAY SHINJUKUに3番手として登場したのが、ガガガSP。この日観たいくつかのステージのなかでも、特にバンドとファンの強い絆を感じたのが、彼らのアクトだった。

ガガガSP

ガガガSP

MCでは、直前がSTANCE PUNKSのステージだったことに触れ、「ここだけ20年前だ」と言い放ったコザック前田(Vo)。「国道二号線」や「線香花火」「晩秋」といった彼らの代名詞となっている曲を演奏するたびに、ファンの歌声が鮮明に耳に届くのが印象的だった。そんな光景を目の当たりにしたコザック前田が、本当に嬉しそうな顔で歌い続ける。「HOLIDAYを選んでくれてありがとう」そこにあったのは、紛れもなく相思相愛の両者の姿だ。

ガガガSP

「そんなに簡単に「卒業」を聴けると思うなよ!」。ファンの望みを理解したうえで、コザック前田は突き放す。最後まで「卒業」が演奏されることはなかったが、会場は大きな満足感に包まれていた。ガガガSPとファンが築き上げてきた“本当の20年”が渦巻いたHOLIDAY SHINJUKU。音楽とは愛なのだとあらためて感じさせられるステージだった。

【セットリスト】
01.国道二号線
02.赤秋
03.津山の夜
04.線香花火
05.oiの中の蛙
06.これでいいのだ
07.晩秋

 

 

■感覚ピエロ/at Zepp Shinjuku

感覚ピエロ

ライブサーキット特有のハードワークから少しずつ気怠さを感じ始める15時半。Zepp Shinjukuのステージに登場したのは、2016年の『TOKYO CALLING』の誕生から8年連続で出演を続ける4人、感覚ピエロだ。サウンドチェック中からオーディエンスと密にコミュニケーションをとる彼ら。希望に応えながら、「CRAZY GIRL」「疑問疑答」「HIBANA」の3曲を披露するサービス精神も見せていた。

感覚ピエロ

感覚ピエロ

アキレス健太(Dr)はこの日が36歳の誕生日。「無い ナイ 7i」の演奏後には、ファンから誕生日おめでとうの声が飛び交った。言われるまでそのことに気づいていなかった横山直弘(Vo&Gt)、秋月琢登(Gt)、滝口大樹(Ba)だったが、その直後には自然発生的かつアドリブで「Happy birthday to you」を歌唱・演奏する一幕も見られた。

感覚ピエロ

印象的だったのは、「いっしょに遊んでくれてありがとう」という横山直弘(Vo&Gt)の言葉。ライブを作り上げているのは、出演者や裏方だけではない。ファンもその一部なのだ。彼らにとってはホームとも言える『TOKYO CALLING』の舞台。感覚ピエロは、アットホームな雰囲気のなか、リラックスした表情で、疲れも吹き飛ぶステージを見せてくれた。

【セットリスト】
01.拝啓、いつかの君へ
02.Sing along tonight
03.無い ナイ 7i
04.A BANANA
05.O・P・P・A・I
06.A-Han!!
07.CHALLENGER
08.Break Together
09.ハルカミライ

 

■THE BAWDIES/at Zepp Shinjuku

THE BAWDIES

ビートルズ然としたスーツスタイルに身を包み、Zepp Shinjukuのステージに現れたTHE BAWDIES。ウィルソン・ピケット「Land of 1000 Dances」とともにミラーボールが回る。ロック色の強いバンドが数多く出演する『TOKYO CALLING』新宿のラインアップにとって、その音楽性にルーツミュージックからの影響が色濃く残る彼らは珍しい存在だ。

THE BAWDIES

THE BAWDIES

THE BAWDIES

THE BAWDIES

ファンクロックの息吹を感じさせる「HOT DOG」、90年代アメリカンロックとその向こうにあるブリティッシュインヴェイジョンの存在が見事に融合した「LET'S GO BACK」、「RIDE TOUGH!」では時代に埋もれ風化しつつあるロカビリーの音を聞かせてくれた。

THE BAWDIES

ステージの気持ちよさに身体を動かすことを抑えきれないJIM(Gt)とTAXMAN(Gt/Vo)。8曲目「IT'S TOO LATE」の演奏前には、履いていたパンツが破れたことをJIMがカミングアウトする一幕もあった。

最後は恒例の“ワッショイ!”で締めくくった彼ら。「僕たちは普通の男の子に戻ります。」ジャパニーズエンターテインメントにおける伝説へのオマージュを込めた言葉とともに、4人はステージを後にした。

【セットリスト】
01. HOT DOG 
02.YOU GOTTA DANCE
03.LET’S GO BACK
04.RIDE TOUGH!
05.WHY WHEN LOVE IS GONE
06.STAND!
07.GIMME GIMME
08. IT’S TOO LATE
09.T.Y.I.A
10.JUST BE COOL

 

■四星球/at Shinjuku BLAZE

四星球

初日の終幕が近づく頃。Shinjuku BLAZEのトリには、四星球が登場した。この日のShinjuku BLAZEは、『JUNE ROCK』とのコラボステージ。三浦ジュン氏(フジテレビ音楽番組プロデューサー)も駆けつけ、出演者とともに会場を盛り上げた。サウンドチェックでは、銀杏BOYZの「BABY BABY」を同氏がリクエスト。現地だからこそ味わえるご褒美に、ファンは感激したに違いない。

四星球

ステージはサウンドチェック終わりの「UMA WITH A MISSION」から、そのまま1曲目の「言うてますけども」に突入する展開。法被にブリーフという彼らの定番の衣装に牽引されるように、オーディエンスは冒頭からお祭り騒ぎの盛り上がりを見せる。

この日は(も!?)北島康雄(Vo)のオーディエンスいじりが止まらない。「言うてますけども」の曲中には、「『かっこいい!』っていうお馴染みのコールがあるんだけど知らない? 知ってる? 知ってるのに早くから四星球を待たずに、バックドロップシンデレラのステージが終わってから遅れて来た? お前の代わりはいくらでもおるからな!」とファンを罵倒し、会場の笑いを誘った。

四星球

Shinjuku BLAZEは、2024年7月で閉店することが決まっている。つまり、例年秋に開催される『TOKYO CALLING』にとっては、2023年の四星球のステージが最後ということになる。おそらく四星球にとっても、ここでパフォーマンスを披露する機会はもう多くないだろう。「ウチらが新宿会場を選んだのは、BLAZEから笑い声が漏れて、この街で悲しんでいる人を少しでも笑顔にしたかったから」新宿とShinjuku BLAZEに対する想いを、北島康雄はこう語った。

四星球

MCの盛り上がりにより、1曲目だけで15分近くを費やした四星球。トリでありながら、アンコールなし、予定どおりのプログラムで、この日の彼らのステージは幕を下ろした。

【セットリスト】
01.言うてますけども
02.クラーク博士と僕
03.ちょんまげマンのテーマ
04.君はオバさんにならない
05.ライブハウス音頭
06.薬草
07.HEY!HEY!HEY!に出たかった


取材・文=結木千尋
撮影=夜の本気ダンス*(a)→photo by 清水舞/(b)→photo by Ryohey Nakayama
   ガガガSP*photo by Ryohey Nakayama
   感覚ピエロ*photo by TAMA
   THE BAWDIES*photo by 清水舞
   四星球*photo by TAMA

関連リンク

■夜の本気ダンス https://fan.pia.jp/honkidance/
■ガガガSP https://gagagasp.jp/
■感覚ピエロ http://kankakupiero.jp/
■THE BAWDIES https://thebawdies.com/
■四星球 http://su-xing-cyu.com/
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