保坂知寿、霧矢大夢、平体まひろ ら出演 演劇ユニット・unratoの『三人姉妹』が開幕し、舞台写真&コメントが公開
unrato #10『三人姉妹』(左から)保坂知寿、平体まひろ、霧矢大夢 撮影=友澤綾乃
2023年9月23日(土)自由劇場にて、演劇ユニット「unrato」の『三人姉妹』が開幕し、舞台写真とコメントが公開された。
撮影=友澤綾乃
撮影=友澤綾乃
『三人姉妹』は、チェーホフの4大戯曲のひとつで、モスクワでの華やかな生活に戻ることを夢見ながら、田舎の閉塞感に満ちた日常を送る3姉妹と、彼女たちをとりまく人々の姿を描いた作品。未来に向かって「生きていく」3姉妹を通して、コロナ禍を経た私たちが「生きていくこと」とは何かを問いかける。
近藤頌利 撮影=友澤綾乃
撮影=友澤綾乃
出演は長女オーリガ役に保坂知寿、二女マーシャ役に霧矢大夢、三女イリーナ役に平体まひろ、チェブトゥイキン役にはラサール石井と、多彩な舞台で活躍する魅力的なキャストが揃った。
撮影=友澤綾乃
本公演は9月30日(土)まで上演。また、9月27日(水)18時30分公演はライブ配信も決定。アーカイブ配信も行われる。
将軍の娘としてモスクワで生まれたオーリガ、マーシャ、イリーナのプローゾロフ家の3姉妹は、父の赴任地で田舎暮らしをしながらモスクワへ帰ることを夢見ている。父が亡くなって1年、オーリガは教師として働き、マーシャは高校教師クル イギンの妻として物足らない日々を過ごしていた。イリーナの“名の日”、町に駐屯する軍人たちがプローゾロフ家に訪れる。
モスクワから赴任してきたヴェルシーニン、イリーナに恋するトゥーゼンバッハ、哲学を語るソリョーニ…。満たされぬ 想いを抱きながらも平穏だった3姉妹の日常は、男たちの登場と、唯一の男兄弟アンドレイとナターシャの結婚で、大きく変わり始める。
出演者コメント
■長女オーリガ / 保坂知寿
保坂知寿 撮影=友澤綾乃
自由劇場は久しぶりです。この暖かい空間は、今回のオーソドックスなチェーホフの世界観や言葉にフィットすると思います。贅沢で、落ち着いて観られるお芝居、五感を使って味わっていただきたいです。人物の描き方や登場のし方な
ど戯曲も素晴らしいです。多面体の魅力があるので、お客様には登場する誰かに共感していただけると思います。
100年以上前の作品ですが、現代がより幸福な世界になっているかというと実は何も変わっていない。この先の100年
後はどう変わっているのか、私たちに問いかけられている気がします。
■二女マーシャ / 霧矢大夢
霧矢大夢 撮影=友澤綾乃
自由劇場の舞台に立つのは初めてです。空間がギュッと濃密で、まさに演劇のために作られた劇場ですね。衣裳やヘアメイクにも助けられながら、マーシャ像をふくらませていきたいです。どの人物にフォーカスを当ててご覧になるかで、お客様の印象も違ってくる作品だと思うので、皆様の感想も楽しみです。広田敦郎さんの新訳はわかりやすく、かつシックで大人の作品。せりふのキャッチボールを楽しみながら自分もしっかりドラマの中に入り込み、3姉妹の世界にお客様を巻き込んでいけたらと思っています。
■三女イリーナ / 平体まひろ
平体まひろ 撮影=友澤綾乃
やっとお客様に観ていただくことができました。
難敵チェーホフに挑む道のりは簡単ではありませんが、積み上げてきた日々が確実にあったのだと感じた初日でした。
この先一週間、10ステのみの公演ですが、まだまだ毎回育てていけるよう、座組一同奮闘いたします。
沢山の方々にご覧いただけますように。
■チェブトゥイキン / ラサール石井
ラサール石井 撮影=友澤綾乃
自由劇場の奥行きを活かした演出で、見た目にも面白い作品ではないかと思います。舞台面が広い割には客席はコンパクトで、お客様との距離が近くてやりやすいですね。100年以上前に書かれたチェーホフ作品ということで敷居が高いと思っていらっしゃる方も多いかもしれませんが、逆に何周か回って現代の作家が今を書いたものと遜色ない。今のお客様だからこそより深く、伝わる部分もあると思います。難しそうとあまり構えずに、自分たちを描いた現代劇だと思って観に来ていただければと思います。
■演出/大河内直子
またひとつ、新たな『三人姉妹』が生まれました。
16人の優れた俳優と、信頼のおけるスタッフによる競演をご覧ください。
自由劇場でチェーホフに出会ってくださることを願っています。
公演情報
【翻訳・上演台本】広田敦郎
【演出】大河内直子
【会場】自由劇場(東京・浜松町)
【日程】2023年9月23日(土・祝)~9月30日(土)
【料金】
S席:¥8,800
S席(パンフレット付):¥10,500(前売のみ)
A席:¥7,700
U25:¥5,500
学生:¥4,400
【日時】2023年9月27日(水)18:30
(アーカイブあり:〜2023年10月3日(火)23:59まで)
【料金】¥3,500
【出演】
オーリガ:保坂知寿 プローゾロフ家の長女
マーシャ:霧矢大夢 二女
イリーナ:平体まひろ 三女
アンドレイ:大石継太 ブローゾロフ家の長男
ナターシャ:笠松はる アンドレイの婚約者、のちに妻
クルイギン:伊達暁 教師、マーシャの夫
ヴェルシーニン:鍛治直人 中佐、砲兵隊長
トゥーゼンバッハ:近藤頌利 男爵、中尉
ソリョーニ:内田健司 大尉
フェドーチク:浦野真介 少尉
ローデ:須賀田敬右 少尉
フェラポント:青山達三 市議会の守衛、老人
アンフィーサ:羽子田洋子 乳母、八十歳
チェブトゥイキン:ラサール石井 軍医
【スタッフ】
作:アントン・チェーホフ
上演台本:広田敦郎
演出:大河内直子
音楽:権頭真由
美術:BLANk.R&D(石原敬・牧野紗也子)
照明:山本創太(A.S.G)
音響:早川毅(ステージオフィス)
衣裳:前田文子
ヘアメイク:国府田圭
舞台監督:矢島健
制作:麻場優美
プロデュース:田窪桜子
企画・製作:unrato 主催:(株)アイオーン
【公式サイト】https://ae-on.co.jp/unrato/