過去最大規模の展覧会『コシノジュンコ 原点から現点』大阪で開催、まるでランウェイな100着の衣装展示に注目

2023.10.19
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『コシノジュンコ 原点から現点』チラシビジュアル

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2023年11月23日(木・祝)~2024年1月21日(日)の期間、あべのハルカス美術館にて開催される展覧会『コシノジュンコ 原点から現点』の展示構成やみどころが発表された。

コシノジュンコ

大阪・岸和田に生まれたコシノジュンコは、1960年に新人デザイナーの登竜門とされる装苑賞を最年少で受賞、以後東京を拠点にファッションデザイナーとしての活動をスタートさせた。1978年パリコレクションへの参加を皮切りに世界各地でショーを開催するほか、インテリアや食、花火のデザイン、野外エンターテインメントのプロデュースも手掛けている。

同展は、今もなおモードの先端を走り新たな創造を繰り広げるコシノジュンコの活動の全貌を紹介する過去最大規模の展覧会。衣装やデザイン画をはじめ写真パネルや映像演出など約200点を通してその魅力に迫る。また会場をステージやランウェイに見立て、華やかな約100着の衣装をまとったマネキンが一堂に並ぶ。それぞれの衣装に合わせてヘッドピースやポーズも変える演出にも注目。展示品はすべて写真撮影可能となる。

【展示構成1】コシノジュンコの「原点」

装苑賞受賞作品 1960年

大阪・岸和田に生まれたコシノジュンコは、文化服装学院在学中の1960年に、新人デザイナーの登竜門と言われる『装苑賞』を最年少で受賞。以後、東京を拠点にファッションデザイナーとしての活動をスタートさせた。1966年には、青山にブティック「COLLET(コレット)」をオープン。内装をピンクと黒で統一したアバンギャルドなブティックには、連日のように音楽関係者や芸能人、文化人が訪れ、職種を超えた彼らとの出会いが新たな文化を形成する仕事へと繋がっていった。

ザ・タイガースなどのグループサウンズの衣装、『日本万国博覧会(70年大阪万博)』のパビリオンユニフォームのデザインを手掛けたのもこの頃。同展ではタカラ・ビューティリオン館、生活産業館、ペプシ館の3点のユニフォームが展示される。これらは、当時の流行であったかわいらしいミニスカートだけでなくユニセックスのデザインも展開し、トレンドを意識しながらも実用的で清潔感も感じさせるスタイルが話題となった。

メトロポリタン美術館でのファッションショー 1990年

1978年にはパリコレクションへの初参加を果たし、さらに中国やアメリカ、キューバなど各国でショーを開催した。同展の前半部分では、高校時代に描いたデッサンや油彩画、装苑賞受賞作品、『1970年大阪万博』のパビリオンユニフォーム、写真パネルなどを展示し、コシノの創造の「原点」に迫る。

【展示構成2】コシノジュンコがたどりついた世界「対極」

POROPORO at GOBI Desert 2016年

1980年代以降、コシノは「アール・フュチュ―ル(未来の芸術)」という表現に取り組み始める。地球やそこに生きる人間、太陽、月、大気など宇宙を構成するすべてのものを表現しようとする壮大な試みだった。これらを表すものとして生みだされた「対極」というコンセプトは、今日に至るまでコシノのデザインの根幹を成し、新たな創造を続ける重要な要素となっている。

宇宙空間に存在し対極にある2つは、相反しながらも影響し合い新しい価値を創造していくと考えたコシノは、宇宙という完全なる創造物を象徴する「円」、人間がつくり出す合理的なものを象徴する「四角」、方向を示す「三角」を基調にしながら、一着の中に「和と洋」「光と陰(昼と夜)」「大胆さと繊細さ」など対極にあるものを共存させることで、この世の万物の摂理を表現しようとした。世界は異なるもの同士のバランスでできている。それを服で表現しようとしたのが「対極」というコンセプトだ。

【展示構成3】コシノジュンコの「現点」

DRUM TAO“現代甲冑”衣装 2018年

コシノはスポーツユニフォーム、オペラやブロードウェイ・ミュージカルなど舞台衣装の分野にも活動の幅を広げていく。その中でも、和太鼓エンターテインメント集団DRUM TAOの舞台衣装は、2012年からデザインを手掛け、これまでに制作された衣装は累計数千着にも及ぶ。

鍛え上げられた身体に沿うデザインでありながらも動きは妨げず、彼らの魅力を最大限引き出すことを心掛けてデザインされたコシノの衣装は躍動感にあふれ、いまや世界へと羽ばたき人々を魅了する彼らのパフォーマンスに欠かせない要素となっている。会場では、約30着の衣装と映像演出で、コシノとDRUM TAOが創り出す唯一無二の世界を紹介する。

前売り券やペア券はイープラスほかプレイガイドにて販売中。

イベント情報

展覧会『コシノジュンコ 原点から現点』
会期︓2023年11月23日(木・祝)~2024年1月21日(日)
会場︓あべのハルカス美術館
(〒545-6016 大阪市阿倍野区阿倍野筋 1-1-43 あべのハルカス 16 階 )
開館時間︓火~金/ 10︓00 ~ 20︓00 月土日祝/ 10︓00 ~ 18︓00(入館は閉館 30 分前まで)
休館日︓2023年11月27日(月)、12月31日(日)、1月1日(月・祝)
観覧料 : 一般 1,700(1,500)円/大高生 1,300(1,100)円/中小生 500(300)円
※価格はすべて税込。※( ) 内は前売りおよび 15 名様以上の団体料金。
※前売券は11月22日(水)まで販売。
※障がい者手帳をお持ちの方は、 美術館カウンターで購入されたご本人と付き添いの方1名様まで当日料金の半額。
■ペア券
一般2枚組 2,800 円(税込) ※おひとりで2回に分けての使用も可能です。
※販売期間は、11月22日(水)まで
主 催︓あべのハルカス美術館、毎日新聞社、 MBS テレビ
協 賛︓タカラベルモント、三菱商事、NKB、東武トップツアーズ
後 援︓大阪市
特別協力︓JUNKO KOSHINO Inc.
お問合せ︓06-4399-9050(あべのハルカス美術館)
美術館公式 HP https://www.aham.jp/
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