トーマス・ダウスゴー(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団
トーマス・ダウスゴー ©Per Morten Abrahamsen
“伝説”を生んだ名匠の実像に迫る
2012年に新日本フィルに客演し、古典的造形美を際立たせたシベリウスの交響曲第7番と、勇壮なニールセンの「不滅」交響曲を聴かせてくれたトーマス・ダウスゴー。母国デンマークの誇りであるニールセンほかを鮮烈な響きで聴かせ、聴衆からは称賛が、オーケストラからは再客演のリクエストが送られた結果、今回は2プログラムでの客演が実現した。
1月22&23日(すみだトリフォニーホール)は、そのニールセンとシベリウスの作品。「不滅」同様に立体的かつ雄大な音楽である交響曲第5番は、東京であってもなかなか実演で聴けない作品。シベリウスの「レンミンケイネン」(レンミンカイネン)組曲も、幻惑的な名作「トゥオネラの白鳥」を含む“もうひとつの交響曲”であり、力強い響きに圧倒される一夜になるだろう。
1月27日(サントリーホール)は、ダウスゴーの実像へと思いきり迫れる2曲を。モーツァルトの「ハフナー」交響曲は、彼がスウェーデン室内管と録音しているベートーヴェンやシューベルトの交響曲が頭をよぎり、切れ味の良い演奏が期待できそうな作品。そしてマーラーの交響曲第5番は、大編成を要するスコアをどう料理し、CDで聴かせるブラームスやシューマンなどのように私たちを驚かせてくれるのか興味が尽きない。より多くの聴衆がダウスゴーの真髄を体験できる作品でもあるため、新日本フィルとの幸福な再会には期待大だ。新しい“伝説”誕生の場に、ぜひ立ち会いたい。
文:オヤマダアツシ
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年1月号から)
トーマス・ダウスゴー(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団
1月22&23日(すみだトリフォニーホール)は、そのニールセンとシベリウスの作品。「不滅」同様に立体的かつ雄大な音楽である交響曲第5番は、東京であってもなかなか実演で聴けない作品。シベリウスの「レンミンケイネン」(レンミンカイネン)組曲も、幻惑的な名作「トゥオネラの白鳥」を含む“もうひとつの交響曲”であり、力強い響きに圧倒される一夜になるだろう。
1月27日(サントリーホール)は、ダウスゴーの実像へと思いきり迫れる2曲を。モーツァルトの「ハフナー」交響曲は、彼がスウェーデン室内管と録音しているベートーヴェンやシューベルトの交響曲が頭をよぎり、切れ味の良い演奏が期待できそうな作品。そしてマーラーの交響曲第5番は、大編成を要するスコアをどう料理し、CDで聴かせるブラームスやシューマンなどのように私たちを驚かせてくれるのか興味が尽きない。より多くの聴衆がダウスゴーの真髄を体験できる作品でもあるため、新日本フィルとの幸福な再会には期待大だ。新しい“伝説”誕生の場に、ぜひ立ち会いたい。
文:オヤマダアツシ
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年1月号から)
トーマス・ダウスゴー(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団
◆#552定期演奏会
2016.1/22(金)19:15、1/23(土)14:00
すみだトリフォニーホール
◆#553定期演奏会
2016.1/27(水)19:15
サントリーホール
問合せ:新日本フィル・ボックス03-5610-3815
http://www.njp.or.jp
2016.1/22(金)19:15、1/23(土)14:00
すみだトリフォニーホール
◆#553定期演奏会
2016.1/27(水)19:15
サントリーホール
問合せ:新日本フィル・ボックス03-5610-3815
http://www.njp.or.jp