礼賛、即完となった東名阪ツアーのファイナル公演を実施&来春のツアーも発表
礼賛
ラランドのサーヤがCLR(クレア)名義で作詞作曲とボーカルを担当し、川谷絵音(Gt)が晩餐、木下哲(Gt)が簸、休日課長(Ba)が春日山、GOTO(Dr)がfoot vinegar名義で参加する5人組ヒップホップ・バンド、礼賛が、即完となった東名阪ツアー『礼賛 TOUR 2023「満腹御礼ツアー」』のファイナル公演を11月15日、渋谷 CLUB QUATTROで開催。そのオフィシャルレポートが到着した。
1stアルバム『WHOOPEE』リリース後、『METROCK』や『SUMMER SONIC』といった大型フェスに出演するなど、更に勢いを増す中で開催された本ツアー。新曲やカバーを織り交ぜながら、変幻自在のパフォーマンスを魅せた。
揃いのベースボールシャツを纏い、順に登場するバンドメンバー。foot vinegar=GOTO(Dr)と春日山=休日課長(Ba)からなる鉄壁のリズム隊を起点に、ウォームアップを促すような技巧派セッションからスタートし、最後にフロントマン、CLR=サーヤが登場。軽妙な語り口で、メンバー紹介のフリースタイルラップを披露し、簸=木下哲(Gt)のノイジーなリフが強烈な「Damn It!」から本編スタート。Atlantic Japanからのデビューシングル「NO SWEAT」、ロックナンバー「橋は焼かれた」「Parasite」「愚弄」とノンストップで披露。圧倒的なスキルでたたみ掛け、観客を熱狂の渦へと誘う。続く「スケベなだけで金がない」では、スケベなコール&レスポンスが行われ、会場は笑いと、ピンク色の熱に包まれた。
MCを挟み、新曲「新曲①」に続いて、Maroon5「Suger」のカバーを披露。サーヤの美しいハイトーンで会場を更に盛り立てる。晩餐=川谷絵音(G)のカッティングが心地よい「Monet Magic」、多方面に活躍するサーヤの人生観が綴られた「Mine」、礼賛流ポップソング「バイバイ」と立て続けに披露。その後、ライブでは定番となっている未発表曲「新曲②」、トリッキーな構成が印象的な新曲「新曲③」、サーヤ自身のフェイバリット”トゥルーマン・ショー”からインスパイアされた「TRUMAN」、バンドメンバー全員がボーカルを取るRIP SLYMEのカバー「熱帯夜」、スムースな新曲「新曲④」と続け、初期曲「take it easy」で本編を締めくくった。
アンコールはサーヤによる爆笑の物販紹介や、過去最長の10公演を行う来春のツアー発表などを挟み、ラウドな新曲「新曲⑤」、ライブ定番となっている「U」で大団円とした。
これまでのツアーで行われてきたギミック的な演出は影を潜め、ロック色を強めた新曲群を中心に、力強さを増したバンドサウンドは、ライブを重ねるたびに自己更新を続ける。どこまで広がるのか、今後も目が離せない。
撮影=Ayumi Saruya