松尾スズキの脳内を可視化した世界を公開する、個展『松尾スズキの芸術ぽぽぽい』が開幕 宮藤官九郎、阿部サダヲらがお気に入りの絵をコメントともに紹介
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個展『松尾スズキの芸術ぽぽぽい』 松尾スズキ 撮影:広川智基
2023年12月8日(金)スパイラルホールにて、生誕60周年記念 art show『松尾スズキの芸術ぽぽぽい』が開幕した。
演劇、文筆、俳優業など、様々な分野で才能あふれる多くの作品を世に送り出してきた松尾スズキが、生誕60年の節目に、初の個展を開催。松尾スズキの脳内を可視化した世界が、総数250点を超える作品となって一挙公開する。
若いころ絵を学んでいた松尾スズキが、そもそもの原点に立ち返り、 “アート”という分野だからこそ見えてくるアクロバティックな世界。ここでしか出会えない松尾の「マンガとアートの間の揺らぎ」を存分に楽しむことができる個展となっている。
また、ぽぽぽいならではの会場でしか聞けない、ドラマ仕立ての松尾スズキと吉田羊の音声ガイドでナビゲートする。まるでラジオ番組を聴いているような、息の合った二人の掛け合いは必聴。そして、個展に合わせて豪華イベントも開催。12月11日(月)・12日(火)には10年前、50歳で挑戦した伝説のひとり芝居『生きちゃってどうすんだ』上映+スペシャルトークショー。日替わりトークゲストとして、宮藤官九郎、江口のりこが参加する。
12月13日(水)~15日(金)の3日間は、「松尾スズキトークセッション〜生きちゃってどうしよう60〜」と題して、 松尾スズキと同い年の片桐はいり、ケラリーノ・サンドロヴィッチを迎えて、互いの歴史について語ったり、歌を歌ったりの素敵なトークセッションを繰り広げる。
15日(金)のラストは、司会を皆川猿時、立会人を池津祥子、伊勢志摩と共に、劇団員が選ぶ、今まで松尾の身にふりかかった10大事件を振り返る。はたして、どんな10大事件が飛び出すのか。スペシャルな企画がてんこ盛りの「芸術ぽぽぽい」の世界。ペンを絵筆に持ち替え、言葉ではなく描線で語る松尾スズキのアートの数々を、会場で楽しもう。
個展『松尾スズキの芸術ぽぽぽい』
そして今回、特別内覧会が行われ、松尾スズキより開幕の挨拶と共に、宮藤官九郎、阿部サダヲ、皆川猿時、荒川良々、宮崎吐夢、平岩紙の推薦コメントと、それぞれがお気に入りの絵を選び作品と共に撮影した写真が到着したので紹介する。
松尾スズキ ご挨拶
コロナ禍で描いた作品の個展を開催することになりました。正直死にそうです。大人計画でイベントをやると大概死にそうになるんですが、なぜ同じ轍を踏みたがるのか…大人計画はバカなんだなと思います(笑)。みなさんどうぞ楽しんでください。
推薦コメント
■宮藤官九郎
宮藤官九郎 撮影:広川智基
「あきらかに」
最初に見た時に気持ち悪くて、こんな絵ばっかりかと思ったら、意外とこれが一番気持ち悪かったので選びました。
(個展を見て)松尾さんの作るお芝居の原型というか、今日見た絵のような演技は実際にはできないから松尾さんは絵で表現するんだろうなと。松尾さんの頭の中で思い描いているお芝居の理想型がこれだとしたら俺らは無理だなと思いました(笑)。
■阿部サダヲ
阿部サダヲ 撮影:広川智基
「矢印小僧」
本格的な個展でびっくりしました!
ホワイエにある『ツダマンの世界』の時の屏風の絵がけっこう好きで、松尾さんの絵っておもしろいな、と思っていたんです。お気に入りの一枚は「矢印小僧」。赤い矢印のイヤリングと「矢印良品」(笑)センスが流石です。松尾さん、ぜひ原画売って下さい!!
■皆川猿時
皆川猿時 撮影:広川智基
「エイジ」
まさか菅原永二だと思わなくてびっくりしました(笑)。
外国の俳優みたいで、単純に絵がかっこよくて、松尾さんの詩も面白かったです。
松尾さんのことを知っているからか、余計に松尾さんの頭の中がわからなくなってきました。
底知れない人だな、自分の中で松尾スズキっていう人は「わからない」で認識されました。
■荒川良々
荒川良々 撮影:広川智基
「赤ちゃん雲」
ちっちゃくてイイなと思って選びました。松尾さんの個展は好きな絵がたくさんあって、すごい才能の塊でした。
■宮崎吐夢
宮崎吐夢 撮影:広川智基
「あめのりょう」
個展を通して、どの絵も素晴らしかったですが、わたしが選んだのはロンドンブーツの亮さんが雨に打たれて土砂降りになっている「あめのりょう」という作品です。自分もいつ何があるかわかりません。土砂降りの雨に降られたりするようなことがあっても、いつか晴れる日をゆめみて生きていかなければなという気持ちになりました。
■平岩紙
平岩紙 撮影:広川智基
「あきらかに」
もし松尾さんに出会わずにこの個展に来ていたら「わたしの好きな芸術家を見つけた!」と思うだろうなと感じました。好きな作品がたくさん出てきたのですが、最終的に私が好きな作品は「あきらかに」です。タイトルと一緒に書かれている詩もすてきですし、作品を見ながら、唇が真っ青というのが自分が小学校の時にプール入っていたときを思い出しました(笑)。
イベント情報
※12月8日(金)は13:00〜20:00
※12月9日(土)・10日(日)は11:00〜20:00
【
【前売券】入場券 ¥1,900
音声ガイド付入場券 ¥2,500
未就学児童 無料(日時指定予約必要)
【音声ガイド】松尾スズキ&吉田羊がナビゲートいたします。
会場料金 ¥700
※各プレイガイドで
ご来場時は、必ず入場券と日時指定予約QRコードをご提示ください。
未就学児童など無料対象の方も含め、人数分の日時指定予約を行ってからご来場ください。
※音声ガイドはお客様ご自身のお手持ちのスマートフォンでご利用いただきます。
イヤホンやヘッドホンをご持参の上、ご利用をお願いいたします。
スマートフォンをお持ちでないお客様には、会場にて、専用の音声ガイド機をお貸出しいたします。(台数に限りがございます。)
※受付は、各枠の入場開始時間15分前から開始いたします。
※混雑状況によりご入場までの待ち時間が発生する場合がございます。
※時間入れ替え制ではございません。
※保護者同伴の場合に限り未就学児童は無料でお入り頂けます。
※当日券は会場にて販売いたします。
【特設HP&QRコード】 https://otonakeikaku.net/2023_matsuo60/
【企画・製作】大人計画 有限会社モチロン