詩森ろば作・演出、舞台『アンネの日』が開幕 舞台写真&コメントが到着
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左から ザンヨウコ/真田怜臣/橘未佐子/林田麻里/李千鶴/葛木英/瑞生桜子/伊藤弘子 撮影:市川唯人
2024年1月12日(金)ザ・スズナリにて、舞台『アンネの日』が開幕した。
舞台『アンネの日』は、女性開発者たちがほんとうに必要で、自分たちの役に立つ生理用品の開発のために奮闘する物語。実際の開発現場等に取材しながら、初潮から始まり閉経まで、女性ならではの辛さ、喜びを、全員女性という出演者たちで描いた本作は、初演時大きな評判となり、芸術選奨文部科学大臣新人賞を詩森が受賞するなど大きな成果をあげている。今回は、一企業の製品開発の物語でありながらフェニズムにまでリーチした作品をさらにブラッシュアップして再演する。
左から 林田麻里/李千鶴 撮影:市川唯人
左から 李千鶴/橘未佐子/瑞生桜子/真田怜臣/葛木英/伊藤弘子/林田麻里/ザンヨウコ 撮影:市川唯人
開幕にあたり、作・演出の詩森ろばコメントならびに舞台写真が到着した。
作・演出:詩森ろばコメント
詩森ろば
再演です。
「アンネの日」からの7年は人生がひとまわりしたみたいな7年でした。
時代も大きな渦の中にあったし、個人的にもいろんなことがありすぎて、え。もう7年もたったんだ、という気持ちと、あれはたった7年前なんだという気持ちが混ざり合います。あの頃よりも孤独で寂しいし、あの頃よりも孤独が好きになりました。
時間の使い方がワガママになり、創作のことだけ24時間考えていたいし、いられるようにもなりましたが、残り時間は確実に少なくなっていき、人生という坂をゆっくりと下っていく感覚が確かにあります。
だからこそ、わたしはこの物語を大切な誰かに手渡したいと思います。人生の坂を登っていく途上の、真っすぐな目をした誰かに。わたしと同じように、下り坂を下ることを楽しみ始めた誰かに。それがあなたであったなら嬉しい。ぜひ劇場にお出かけください。
ものがたり
撮影:市川唯人
アネモネコーポレーション開発部では、チームリーダーの津和苑子とサブリーダーの土井加奈子が社内のコンペ企画「大人の自由研究」に参加することを画策している。その研究は無事承認されコンペに参加することになる。開発部の女性開発者たちや営業企画部の精鋭も加わったチームが研究するのは自然素材のナプキン。石油化合物を取り除いたそれは、コスト的にも厳しく、何より機能性に劣り、悪戦苦闘を強いられる。そこにトランスジェンダーの島村理央が参加したいとやってくる。生理用ナプキンの開発をするなかで、同じ企業に働いていても知らなかったお互いの生理の事情や人生について知り合いながら、暖かくも強い関係を女性たちは築いていく。
公演情報
●会場:ザ・スズナリ (東京都世田谷区北沢1-45-15)
●出演(50音順)
伊藤弘子(流山児★事務所)
葛木英
真田怜臣
ザンヨウコ
橘未佐子
林田麻里
瑞生桜子
李 千鶴
●料金 全席指定・前売・当日共
一般5,000円/障害3,000円/U25 3,000円(一日10枚限定)
※障害者、U25は劇団のみの取扱い。当日受付にて障害