堀口恭司プロデュース!1・21『TOP BRIGHTS』発進!日泰ムエタイ対抗戦の大将は吉成名高!
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堀口恭司プロデュースによる『TOP BRIGHTS.1』が1月21日(日)、オープンハウスアリーナ太田(群馬県)で行われる。
大晦日に行われた『RIZIN.45』で初代RIZINフライ級王座を獲得、試合後にはプロポーズも成功させ2023年の格闘技界を締めくくった堀口恭司。そんな堀口がエグゼクティブプロデューサーを務め、本物志向で選手たちが輝く場を提供する大会『TOP BRIGHTS.1』の開催が間近に迫った。
大会はブラジル、モンゴル、カザフスタン、ウクライナ、韓国、イギリスと国際的な顔ぶれが揃う総合格闘技5試合、日本のエース吉成名高が出場するムエタイ~日本 vs タイ~5試合、3分3Rによる「TOP BRIGHTS育成枠」10試合、「キッズ・ユース」3試合が行われる。
UFCベテラン・チバウvsモンゴルの剛腕バクムント
▼TOP BRIGHTS MMA MATCH 5分3R/77.1kg
グレイゾン・チバウ(ブラジル/AMERICAN TOP TEAM)
vs
バクムント・ビュレンゾリック(モンゴル/Team Fighter)
“本物志向”を標榜するTOP BRIGHTSだけに、確たる実力を持つ猛者が世界各地から集った。そんな中、メインを務めるのはアメリカン・トップ・チームに所属する堀口の同門ファイター、グレイゾン・チバウ。UFCに2006年11月から2018年6月と、10年以上に渡り参戦を続けたベテランだ。
UFCで実に28戦を行い、16勝(2KO・4一本勝ち)12敗の戦績を上げている。この中には2010年3月、宇野薫に対して上げた初回TKO勝ちも含まれている。またニック・ディアス、最強王者ハビブ・ヌルマゴメドフらとも対戦しており、特に29戦29勝無敗のままキャリアを閉じたヌルマゴメドフを苦戦させ、判定に持ち込んだ点は特筆される。
対戦相手はモンゴルのバクムント・ビュレンゾリック。韓国ROAD FCからの推薦を受け参戦し、キックボクシングでも磨いた剛腕と怪力でチバウに挑む。
ともに近々の試合では敗れており、復活を期すのはもちろん、旗揚げ大会のメインイベントを託され強い意気込みで臨むのは間違いない。堀口も認める組み力でチバウが圧殺するか、バクムントの殺傷力ある打撃が火を吹くか。
松嶋こよみ、朝倉未来を苦しめた“カザフスタン最強の拳”と対戦
▼TOP BRIGHTS MMA MATCH 5分3R/65.8kg
松嶋こよみ(日本/パンクラスイズム横浜)
vs
カルシャガ・ダウトベック(カザフスタン/Tiger Muai Thai)
“本物志向”を掲げるTOP BRIGHTSだが、松嶋こよみvsカルシャガ・ダウトベックは、その理念を具現化する組み合わせと言える。
空手やレスリングを経て2015年にプロデビューした松嶋はパンクラス、『ONE Championship』で活躍。世界最高の舞台であるUFCを目指し戦ってきた。2022年にはそのチャンスを掴み、トーナメントを勝ち上がれば契約という『Road to UFC』での戦いに臨んだが、準決勝で僅差の判定負けを喫し成就ならず。
試合直前に30歳となっており、引退も頭をよぎったという松嶋だが、UFCを目指し23年に再始動。“日本フェザー級最強”とも言われる松嶋に、今回はふさわしい海外強豪が用意された。
対するダウトベックは2018年9月の『RIZIN.13』に来日し朝倉未来と対戦。ボクシング(カザフスタンの全国大会で優勝)と東南アジアの伝統武術シラットをベースとし、シラットでは16年にマレーシアで行われた世界大会で3試合全てをKOして優勝を果たしている。
ストライカーのダウトベックだが、腰の重さに定評がある朝倉をリフトして投げる場面も見せ、これには朝倉も「すごいパワーだった」と舌を巻いた。朝倉戦後ダウトベックは5連勝中で、直近の4試合はいずれも1RでKO勝利を上げている。
前戦は昨年9月に行い、過去に菊野克紀と北岡悟をKOした元UFCファイターのディエゴ・ブランダオンをやはり1Rで沈めている。
今もUFCを目指し戦い続ける松嶋。掛け値なしの強豪が用意されたが、ダウトベックに文句なしの勝ちを収めればそのインパクトはUFCにも届くはず。カザフスタン最強の拳を封じ、自身をアピールすることはできるか。
“ミラクルボーイ”吉成名高、ムエタイの真髄・神技を見せるか!?
▼ムエタイ対抗戦 大将戦 3分3R/スーパーフライ級(52.16kg)
吉成名高(エイワスポーツジム)
vs
ジャオクントーン・ソーペッチタワン(タイ)
タイとの5vs5対抗戦が行われるムエタイでは大将戦に出場する吉成名高に注目。
“ミラクルボーイ”と呼ばれる吉成は2018年12月にラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級(47.63kg)王者となり、翌19年4月にはルンピニー同級王座も獲得して2大殿堂統一王者に。
その後フライ級に階級を上げると23年7月、ラジャダムナンスタジアム認定フライ級王者となり、タイ人以外では史上初のラジャダムナン2階級制覇を成し遂げた。
ムエタイにおいて神の階級と呼ばれる軽量級で快進撃を見せる吉成は階級の壁をものともせず、昨年12月にはKO勝利でラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級暫定王座を奪取。『TOP BRIGHTS』を経て、2月には正規王者プレーオプラーオ・ペップラオファー(タイ)と王座統一戦が予定されている。
最近の充実ぶりが際立つ吉成は、8、9、10、11、12月と毎月試合に臨み、いずれもKO勝利。現在止まらぬ勢いで27連勝となっている。
大勝負を前にした前哨戦ともいうべき今回だが、迎えるジャオクントーンはアマチュアムエタイのトーナメントを制したテクニシャン。しかし吉成は会見で自信を漂わせ、「ムエタイの魅力を見せられる試合をして、KOで締めたい」と意気込みを語った。
ハイレベルな選手を相手にしながら、関係ないかのように豪快KOを連発して進む吉成。多くMMAを目当てにしているだろう今大会の観客に対し、どこまで試合内容でアピールできるか――そんな勝負となるのかもしれない。
大会は前述のように国際色豊かなMMAファイターが集うほか、育成枠が10試合、キッズ・ユースが3試合と全23試合。選手たちの輝ける場となることを目指し、日本MMAの第一人者・堀口恭司が手掛ける『TOP BRIGHTS』発進となる。
なお、当日は格闘技好きとしても知られる川畑要(CHEMISTRY)が出演。ミニライブを開催する。