新国立劇場、世界中でオペラの代名詞として愛されているヴェルディ中期の傑作『椿姫』を上演
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新国立劇場『椿姫』2022年公演より 撮影:堀田力丸
2024年5月16日(木)~5月29日(水)新国立劇場 オペラパレスにて、新国立劇場 2023/2024 シーズンオペラ『椿姫』が上演される。
本作は世界中でオペラの代名詞として愛されているヴェルディ中期の傑作。悲劇的な前奏曲、ガラ・コンサートの華やかな定番曲「乾杯の歌」や、真実の愛に揺れるヴィオレッタの超絶技巧のアリア「ああ、そは彼の人か~花から花へ」、父ジェルモンの切々たる「プロヴァンスの海と陸」など、誰しも耳にしたことのある名曲の数々が、高級娼婦ヴィオレッタの愛と悲しい運命を物語る。
新国立劇場『椿姫』2022年公演より 撮影:堀田力丸
新国立劇場『椿姫』2022年公演より 撮影:堀田力丸
演出のヴァンサン・ブサールは色彩にこだわる洗練されたビジュアルの舞台に定評があり、この『椿姫』でもその美的センスを存分に発揮。高さ12メートルものシャンデリアや巨大な鏡に囲まれた舞台で効果的に心象風景を描出し、男性社会に誇り高く生きる女性ヴィオレッタの姿を印象付ける。そんな求心的な演出がオペラパレスを感動に包む、大好評のプロダクションだ。
新国立劇場『椿姫』2022年公演より 撮影:堀田力丸
新国立劇場『椿姫』2022年公演より 撮影:堀田力丸
悲劇のヒロイン、ヴィオレッタに出演するのは、世界的ソプラノとして活躍し、叙情的な声と見事なコントロール技術、そして心揺さぶるドラマティックな感情表現により、欧米各メディアから絶賛される中村恵理。急遽ヴィオレッタ役に出演した2022年公演に続き、うれしい再登場となる。新国立劇場開場以来、シーズン公演でヴィオレッタを歌った日本人歌手は、中村恵理が初。コンサートなどで国内でも人気を博す中村恵理の真骨頂といえるヴィオレッタを、オペラパレスの舞台で堪能しよう。
中村恵理
そしてアルフレードには、イタリアの新星テノール、リッカルド・デッラ・シュッカ、ジェルモンにグスターボ・カスティーリョと、スカラ座アカデミー出身の若手が来日。
リッカルド・デッ ラ・シュッカ
にグスターボ・カスティーリョ
指揮は、イタリアの著名劇場をはじめ欧州各地の歌劇場、オーケストラで引っ張りだこの注目の指揮者フランチェスコ・ランツィロッタが待望の登場となる。
フランチェスコ・ランツィロ ッタ
パリの高級娼婦ヴィオレッタは、富豪の息子アルフレードからの求愛にためらいながらも、真摯な愛に心を開く。二人は郊外で一緒に暮らすが、アルフレードの父ジェルモンがヴィオレッタを訪れ、自分の娘の縁談のためにも二人の関係を終わらせるよう頼む。ヴィオレッタは涙をのんで身を引く。これを裏切りと捉えたアルフレードは夜会で彼女を罵倒するが、やがて誤解と分かった時は既に遅く、ヴィオレッタは病床で愛するアルフレードに看取られ息絶える。
公演情報
ジュゼッペ・ヴェルディ 椿姫 全3幕
〈イタリア語上演/日本語及び英語字幕付〉
La Traviata / Giuseppe VERDI
会場:新国立劇場 オペラパレス
予定上演時間:約2時間45分(休憩含む)
【指揮】フランチェスコ・ランツィロッタ
【演出・衣裳】ヴァンサン・ブサール
【美術】ヴァンサン・ルメール
【照明】グイド・レヴィ
【ムーヴメント・ディレクター】ヘルゲ・レトーニャ
【再演演出】澤田康子
【ヴィオレッタ】中村恵理
【アルフレード】リッカルド・デッラ・シュッカ
【ジェルモン】グスターボ・カスティーリョ
【フローラ】杉山由紀
【ガストン子爵】金山京介
【ドゥフォール男爵】成田博之
【ドビニー侯爵】近藤 圭
【医師グランヴィル】久保田真澄
【アンニーナ】谷口睦美
【ジュゼッペ】高嶋康晴
【使者】井出壮志朗
【フローラの召使】上野裕之
【合唱指揮】三澤洋史
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
【
【前売り開始】2024年3月9日(土)10:00~