熱狂のelectrox2016終幕
熱狂のelectrox2016メインステージ
熱狂の幕張メッセからレポート
今回で三回目となった『electrox』、幕張メッセを大音量のEDMが包み込む熱狂のパーティーが1月9日開催された。
今年はヘッドライナーにAFROJACK、KASKADEを迎え、3つのフロアを国内外のトップDJたちが彩った。
会場内は所謂「パリピ」層で満員。フェイスペインティングやキラキラしたラインストーンを目元にあしらい、会場の至る所で自撮りをする女子が沢山見受けられた。
パリピ、というとどうしても悪印象を感じる人が居るかもしれないが、現場で感じたのは彼らはプリミティブにリズムを感じ、現場の温度を感じておもいっきり楽しめる存在なのだと思った。
メインステージであるelectrox STAGEは常に満員、日本でも圧倒的な人気を誇り、「Bounce Generation」などのヒット曲を生み出しているバウンズ系DJユニットのVINAIの時間などは大熱狂の嵐だった。ラストを飾ったAFROJACKの時間では彼が楽曲に関わった三代目J soul Brothers from EXILE TRIBEから登坂広臣がサプライズ出演するなど、幕が下りるその瞬間まで会場内は熱狂と興奮に包まれていた。
electrox2016
今回会場内を巡り歩いて感じたのは、日本人DJの活躍。
BUGLOUD、TJO、80KIDZなどの日本人DJたちはそれぞれのオリジナリティを保ちながら外国のトップDJたちに劣らないパフォーマンスを繰り広げていた。
その中でも今回特筆すべき内容だったのは海外からも絶賛されている日本の若手トラックメイカー、banvoxとSONIC BEATS STAGEのトリを見事に務めたDJ WILDPARTYであろう。
2015年にAndroidのCM曲を提供したことで火がついたbanvoxはその瑞々しくも激しいパフォーマンスで観客を魅了、まず何よりも本当に楽しそうだった、代表曲である「Summer」ではVJ yakoのエモーショナルなビーチの映像と相まって感動的な空間を作っていた。
DJ WILDPARTYはどの現場にいても限界値までフロアを熱狂させる事のできる稀有な存在。彼がプレイをしているだけで通りすがりのユーザーは足を止めてしまう、そして踊らずにいられなくなるのだ。
願わくば次回開催は彼らのような純国産日本人DJがメインステージに立つ事姿が見てみたい、おそらくそうなった時、彼らは外国のトップDJ達に引けをとらないプレイで数千人のフロアを沸かせてくれるであろう。その姿が世界中に配信された時、日本のクラブミュージック界の新しい扉が開くような気がしてならない。
日時:2016年1月9日
会場:幕張メッセ