ミュージカル『インファナル・アフェア』の世界初演が24年12月に上海で決定 演出・振付は長谷川寧
ミュージカル『インファナル・アフェア』
2024年12月、上海にて、長谷川寧が演出・振付による、ミュージカル『インファナル・アフェア』が世界初演されることが決定した。
長谷川寧は国内外で活動する、作家・演出家・振付家・パフォーマー。長谷川が2018年より行ってきた染空間ミュージカル『白夜行』『人間失格』は2023年現在も両作品共に中国全土で上演が続いている。
2023年11月15日に開催された、2023北京・天橋音楽劇年度盛典(2023北京・天橋ミュージカル年間式典)では、影響力のあるミュージカル作品賞・年間優秀ミュージカル演出家賞・年間優秀ミュージカル振付家はじめ各賞を受賞した。
そんな長谷川が次に中国で仕掛ける新作は『インファナル・アフェア』。2002年にアンディ・ラウとトニー・レオンによるW主演で上映された香港映画で、香港ノワールの代表的作品をミュージカル化し、舞台版として上演する。
映画は第一部が公開した後、全3部作となり大反響を獲得。2006年にマーティン・スコセッシ監督により『ディパーテッド』としてハリウッドリメイクされ、アカデミー作品賞などを受賞。12年には日本でも本作をモチーフにしたテレビドラマ『ダブルフェイス』(香川照之・西島秀俊W主演)が製作された。
今回、世界中で愛された本作をミュージカル化するために、国際的な布陣が集結。脚本には、韓国ミュージカル『フランケンシュタイン』『ベン・ハー』『ベルサイユのばら』『男たちの挽歌』『三銃士』『ジャック・ザ・リッパー』『ハムレット』などで知られる演出家・劇作家・作詞家のワン・ヨンボム。音楽にはフレンチミュージカル『赤と黒』『太陽王』『ロックオペラ モーツァルト』『1789:バスティーユの恋人』などで知られる音楽プロデューサー・作曲家・編曲家・マルチ楽器奏者・歌手のウィリアム・ルソー。作詞にはGMAゴールデンメロディアワードにて第28回「年間最優秀アルバム賞」にノミネート、第33回「最優秀中国男性歌手」にノミネートされた歌手・音楽プロデューサー・ソングライターの許鈞が務める。
ミュージカル『インファナル・アフェア』は、様々なアーティストを迎えた国際的なプロジェクトとして上演する。どんな公演になるのか、期待しよう。
長谷川 寧 コメント
長谷川寧 Photo by Marc Doradzillo
この度、中国にて3度目のミュージカルを作る事になりました。中国では毎回様々な環境の中で制作を行なっていますが、どの作品もとてもスリリングで挑戦出来るやりがいのある作品でした。今回は香港ノワールの名作映画の舞台化となりますが、これまで小説や漫画原作の作品はやってきましたが、原作が映画スタートの作品は初めてで、これもまた新たな挑戦となります。
映画はそれはもう素晴らしい作品である事は間違い無いので、銀幕上に映る彼らを新たにどう舞台上に伻らせるか、御期待下さい。
プロフィール
作家・演出家・振付家・パフォーマー。
2003年冨士山アネット(フジヤマアネット)設立。異ジャンルとのコラボレーションを通じ本質を見詰め直す「疑·ジャンル」をテーマに国内外にて活動中。17年ベルリン・Theatertreffen International Forum に招聘、19年台北國際藝術村でのレジデンス制作、20年國家兩廳院(National Theater and Concert Hall,Taipei)IDEAʼs LAB.参加、21年 KYOTO CHOREOGRAPHY AWARDファイナリスト、22年 ELECTRIC JAPAN2022(The Coronet Theatre/LONDON)招聘、23年『白夜行』『人間失格』にて北京・天橋音楽劇年度盛典にて優秀演出賞・優秀振付賞他、作品が多数受賞。
近年の演出·振付作品として『死刑執行中脱獄進行中』、『歌劇BLACKJACK』の他、国内でのミュージカル演出·振付作品として『ピーター・パン』、『ジョジョの奇妙な冒険ファントムブラッド』。中国では染空間ミュージカル『白夜行』『人間失格』が現在も全国ツアー継続中。
振付家としてフジファブリック、bonobos、EGO-WRAPPINʼ等ミュージシャンへの振付の他、 Disney+スターオリジナル「ガンニバル」、映画「イチケイのカラス」、CM SoftBank等映像作品にも多数参加。
国内外の活動を軸に新たなアジアのヴィジョンを更新すべく精力的に活動中。
公演情報
脚本:ワン・ヨンボム
音楽:ウィリアム・ルソー
歌詞:許鈞