『團菊祭五月大歌舞伎』昼の部『毛抜』より、知性と愛嬌を併せもつ捌き役・粂寺弾正(市川男女蔵)の特別ビジュアルが完成

2024.4.22
ニュース
舞台

歌舞伎座『毛抜』特別ビジュアル

画像を全て表示(6件)


2024年5月2日(木)歌舞伎座で開幕する『團菊祭五月大歌舞伎』。昼の部で上演される『毛抜』の特別ビジュアルが完成した。撮りおろしスチール写真とともに紹介する。

『毛抜』粂寺弾正=市川男女蔵        (C)松竹

『毛抜』粂寺弾正=市川男女蔵        (C)松竹

『團菊祭五月大歌舞伎』昼の部では、四世市川左團次一年祭追善狂言として『毛抜』を上演する。
荒事から老け役、敵役、ユーモラスな役柄まで幅広い芸域をもち、映像作品でも活躍するなど多くの人々に愛された四世市川左團次。昭和54(1979)年2月の襲名披露以来四世左團次がたびたび勤めてきた『毛抜』は、二世市川左團次が復活し左團次家に大切に受け継がれてきた演目だ。今回、長男の男女蔵が左團次の当り役である粂寺弾正を勤め、孫の男寅が錦の前を勤める。

『毛抜』粂寺弾正=市川男女蔵        (C)松竹

『毛抜』粂寺弾正=市川男女蔵        (C)松竹

公開された特別ビジュアルの中央には、知的な雰囲気漂う粂寺弾正の姿が。原因不明の病に伏せる姫君錦の前の奇病の仕掛けを見破り、お家の陰謀をも暴いていく知性あふれる弾正だが、同時に愛嬌も併せもち、明るく屈託のない人間性も大きな魅力のひとつ。

『毛抜』粂寺弾正=市川男女蔵        (C)松竹

茶目っ気あふれる捌き役、粂寺弾正が活躍する人気作で、歌舞伎らしいおおらかさを劇場で堪能しよう。

公演情報

『團菊祭五月大歌舞伎』
日程:2024年5月2日(木)初日〜26日(日)千穐楽(休演:8日(水)、16日(木))
会場:歌舞伎座
 
【昼の部】午前11時開演
 
一、鴛鴦襖恋睦(おしのふすまこいのむつごと)
おしどり
 
河津三郎/雄鴛鴦の精:尾上松也
遊女喜瀬川/雌鴛鴦の精:尾上右近
股野五郎:中村萬太郎
 
 
四世市川左團次一年祭追善狂言
二、歌舞伎十八番の内 毛抜(けぬき)
 
粂寺弾正:市川男女蔵
腰元巻絹:中村時蔵
小野春風:中村鴈治郎
小原万兵衛:尾上松緑
八剣数馬:尾上松也
秦秀太郎:中村梅枝
錦の前:市川男寅
若菜:市村萬次郎
秦民部:河原崎権十郎
八剣玄蕃:中村又五郎
小野春道:尾上菊五郎
 
後見:市川團十郎

 
河竹黙阿弥 作
三、極付幡随長兵衛(きわめつきばんずいちょうべえ)
「公平法問諍」
 
幡随院長兵衛:市川團十郎
水野十郎左衛門:尾上菊之助
女房お時:中村児太郎
極楽十三:中村歌昇
雷重五郎:尾上右近
神田弥吉:大谷廣松
小仏小平:市川男寅
閻魔大助:中村鷹之資
笠森団六:中村莟玉
加茂次郎義綱:中村玉太郎
下女およし:中村梅花
御台柏の前:中村歌女之丞
坂田金左衛門:市川九團次
伊予守頼義:上村吉弥
坂田公平:片岡市蔵
渡辺綱九郎:市村家橘
出尻清兵衛:市川男女蔵
唐犬権兵衛:市川右團次
近藤登之助:中村錦之助
 
 
【夜の部】午後4時30分開演
 
一、伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)
御殿
床下
 
〈御殿〉
乳人政岡:尾上菊之助
栄御前:中村雀右衛門
一子千松:尾上丑之助
鶴千代:中村種太郎
沖の井:中村米吉
八汐:中村歌六
 
〈床下〉
仁木弾正:市川團十郎
荒獅子男之助:市川右團次

 
 
河竹黙阿弥 作
二、四千両小判梅葉(しせんりょうこばんのうめのは)
四谷見附より牢内言渡しまで
 
野州無宿富蔵:尾上松緑
数見役:坂東彦三郎
頭:坂東亀蔵
女房おさよ:中村梅枝
三番役:中村歌昇
浅草無宿才次郎:中村萬太郎
伊丹屋徳太郎:坂東巳之助
四番役:中村種之助
黒川隼人:中村鷹之資
寺島無宿長太郎:尾上左近
生馬の眼八:市村橘太郎
田舎役者萬九郎:中村松江
浜田左内 河原崎権十郎
うどん屋六兵衛:坂東彌十郎
隅の隠居:市川團蔵
牢名主松島奥五郎:中村歌六
石出帯刀:坂東楽善
藤岡藤十郎:中村梅玉
 
 
  • イープラス
  • 市川男女蔵
  • 『團菊祭五月大歌舞伎』昼の部『毛抜』より、知性と愛嬌を併せもつ捌き役・粂寺弾正(市川男女蔵)の特別ビジュアルが完成