歌舞伎座『錦秋十月大歌舞伎』夜の部『源氏物語』より、六条御息所(坂東玉三郎)と光源氏(市川染五郎)の撮りおろしスチール写真公開

2024.9.7
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『源氏物語』光源氏=市川染五郎、六条御息所=坂東玉三郎     撮影:岡本隆史

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令和6年10月歌舞伎座『錦秋十月大歌舞伎』夜の部で上演される『源氏物語(げんじものがたり)』の撮りおろしスチール写真が公開された。

千年の長きにわたり日本人に愛される『源氏物語』。この度上演する「六条御息所の巻」では、紫式部による五十四帖に及ぶ長大な全篇のうち、光源氏とその妻・葵の上、六条御息所の三者の恋愛模様を新たに描く。玉三郎の六条御息所、染五郎の光源氏をはじめ豪華な顔ぶれで誕生する『源氏物語』の世界に期待が高まる。

この度公開されたのは、坂東玉三郎演じる六条御息所、市川染五郎演じる光源氏の撮りおろしスチール写真。

『源氏物語』光源氏=市川染五郎      撮影:岡本隆史

『源氏物語』六条御息所=坂東玉三郎      撮影:岡本隆史

公演に向けて行われたスチール撮影には、美しい衣裳を身にまとった六条御息所と光源氏が順に登場し、撮影現場が一気に幻想的な雰囲気に包まれた。玉三郎が光の君を演じた際の写真を参考に拵えをしたという染五郎。文武両道の美男子として描かれる光源氏のイメージにぴったりの染五郎の扮装姿に、撮影を見守る玉三郎が「いいわね」と声をかける場面もあったそうだ。

『源氏物語』六条御息所=坂東玉三郎      撮影:岡本隆史

『源氏物語』六条御息所=坂東玉三郎      撮影:岡本隆史

『錦秋十月大歌舞伎』は2024年10月2日(水)~26日(土)歌舞伎座にて上演。

『源氏物語』「御殿」あらすじ
時は平安の世。光源氏との子を身籠る葵の上は、謎の病に臥しています。産み月が近づくにつれ、うわごとを口走り、何者かの恨み声が聞こえることを案じた左大臣と北の方は、物の怪や生霊を疑い、比叡山の僧に修法を行わせます。すると、護摩を焚く僧が煙の中に感じ取ったのは、賤しからざる身分の女の気配。葵の上が幸せに満ち溢れているがゆえに、生霊による祟りを受けていると語ります。一方、光源氏は、生まれながらの気品と美しさを兼ね備え、愛人としている六条御息所のもとを訪れます。花見や連れ舞に興じ、久方ぶりの再会を喜ぶ二人。宮中の忙しさゆえの疎遠を詫びる光源氏でしたが、六条御息所は葵の上やその懐妊を嫉み、なじります。堪えかねた光源氏が屋敷を去ると、六条御息所は悲しみに暮れ、次第に嫉妬に狂って…。

 

公演情報

『錦秋十月大歌舞伎』
 
日程:2024年10月2日(水)~26日(土)
会場:歌舞伎座
 
【休演】9日(水)、17日(木)
 
※下記日程は学校団体様がいらっしゃいます
昼の部:10日(木)、22日(火)、23日(水)
夜の部:10日(木)

昼の部 午前11時~
 
近松門左衛門歿後三百年
近松門左衛門 作
一、平家女護島(へいけにょごのしま)
俊寛
 
俊寛僧都:尾上菊之助
丹波少将成経:中村萬太郎
海女千鳥:上村吉太朗
平判官康頼:中村吉之丞
瀬尾太郎兼康:中村又五郎
丹左衛門尉基康:中村歌六

松岡 亮 脚本
二、音菊曽我彩(おとにきくそがのいろどり)
稚児姿出世始話

曽我一万:尾上右近
曽我箱王:尾上眞秀
小林朝比奈:坂東巳之助
秦野四郎:中村橋之助
化粧坂少将:尾上左近
鬼王新左衛門:中村芝翫
大磯の虎:中村魁春
工藤左衛門祐経:尾上菊五郎

岡本綺堂 作
江戸の口碑に残る大岡政談
三、権三と助十(ごんざとすけじゅう)
神田橋本町裏長屋
 
権三:中村獅童
助十:尾上松緑
助八:坂東亀蔵
権三女房おかん:中村時蔵
小間物屋彦三郎:尾上左近
願人坊主雲哲:市村橘太郎
願人坊主願哲:澤村國矢
左官屋勘太郎:中村吉之丞
猿廻し与助:中村松江
石子伴作:河原崎権十郎
小間物屋彦兵衛:東蔵東蔵
家主六郎兵衛:中村歌六
 

夜の部 午後4時30分~

泉 鏡花 作
成瀬芳一 演出

一、婦系図(おんなけいず)
本郷薬師縁日
柳橋柏家
湯島境内
 
早瀬主税:片岡仁左衛門
柏家小芳:中村萬壽
掏摸万吉:中村亀鶴
坂田礼之進:田口守
酒井俊蔵:坂東彌十郎
お蔦:坂東玉三郎
 

竹柴潤一 脚本
坂東玉三郎 監修
今井豊茂 演出

二、源氏物語(げんじものがたり)
六条御息所の巻
 
六条御息所:坂東玉三郎
光源氏:市川染五郎
葵の上:中村時蔵
女房中将:上村吉弥
左大臣:坂東彌十郎
北の方:中村萬壽
 
 
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