忍ミュ第14弾 再演が開幕! 進化した名シーン&新曲で先輩と後輩の絆を再び描く【ゲネプロレポート】

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『ミュージカル「忍たま乱太郎」第14弾 再演 五年生!対六年生!~お宝を探し出せ!!~』会見写真

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『ミュージカル「忍たま乱太郎」第14弾 再演 五年生!対六年生!~お宝を探し出せ!!~』が、東京ドームシティ シアターGロッソにて2024年10月19日(土)に開幕。

お馴染みのファミリーに、忍ミュOBキャストである前内孝文と椎名鯛造が加わった第14弾 初演は大きな反響を呼んだ。そこからさらにパワーアップ、初演を超える作品を! というカンパニーの熱量が伝わってきた第14弾 再演のゲネプロ及び取材会の様子をレポートする。

“先輩”前内孝文&椎名鯛造が再び忍ミュにカムバック!

『ミュージカル「忍たま乱太郎」第14弾 再演 五年生!対六年生!~お宝を探し出せ!!~』舞台写真

先輩と後輩、プロ忍者の厳しさといったテーマはこれまでの忍ミュでも何度も描かれてきた。この第14弾は、これまで以上の濃度でそれらのテーマが描かれている作品といえるだろう。

囲み会見でキャストも「本編は大きく変わっていない」とコメントしていた。実際に、新曲追加や細かなアップデートを除けば大幅な変更はそう多くない。その分、初演をやり切ったことで生まれた芝居の深みをいっそう感じられた。

本作の主軸は、忍術学園学園長(迫 英雄)の思いつきで実施されることになった六年生対五年生のお宝探し対決。個性が強すぎる先輩たちに振り回されてばかりの五年生は、この機会に六年生に一矢報いてやろうと意気込む。対する六年生も、最高学年として後輩に負けるわけにはいかない。


ここに、学園長によって宝物に指定された一年は組の乱太郎(牧野 湊・下永龍正)、きり丸(福田龍世・武井ダマセノ瑠珂)、しんべヱ(三田一颯・加藤叶和)の奮闘、人数合わせで五年生チームに加わった事務員の小松田秀作(輝山 立)の迷活躍が入り乱れ、今日もドタバタな忍術学園での日々が繰り広げられる。

その裏で、ドクタケ忍者隊は、ポルトガル語を操る人物たちと接触。そこには、現六年生たちの1学年上の卒業生、流石王子(前内孝文)と西園寺光雲(椎名鯛造)の姿があって——。

六年生からは、いつまでも学生ではいられないという未来を見据えた覚悟が。五年生&小松田のチーム“五松田”からは、プロ忍者という夢にかける思いが、お宝探しやドクタケとの戦いの中で浮き彫りになっていく。

一年生の勇気、五年生の成長、六年生の覚悟、卒業生の決意。それぞれの思いを芝居や歌で表現しながらも、先輩と後輩、教師と生徒といった、縦軸での絆も存分に観せてくれた。流石と西園寺の在学時を描く回想シーンも見どころの一つ。五年生として登場する六年生、四年生として登場する五年生が楽しめるのも本作ならではの醍醐味だ。

舞台オリジナルキャラクターが登場することで、忍たまたちの忍術学園卒業後の世界線を色濃く想像させてくれる忍ミュ。第14弾 初演で、前内と椎名がファミリーに10年以上ぶりのカムバックを果たしたことで、長年作品を応援してきたファンは、作品自体はもちろんメタ的な視点でも本作を楽しむことができるだろう。この第14弾のストーリーを味わえるのはこの再演が最後のチャンスとなる。どうかお見逃しなく。

囲み会見レポート

『ミュージカル「忍たま乱太郎」第14弾 再演 五年生!対六年生!~お宝を探し出せ!!~』会見写真

ゲネプロ終演後、ステージ上では六年生キャスト、五年生キャスト、小松田秀作役の輝山 立、流石王子役の前内孝文、西園寺光雲役の椎名鯛造によるワイワイとしたフォトセッションが行われた。さらに、立花仙蔵役の湯本健一、潮江文次郎役の渡辺和貴、七松小平太役の坂垣怜次、不破雷蔵役の吉田翔吾、鉢屋三郎役の久下恭平、輝山、前内、椎名が登壇した囲み会見の模様をお届けする。

ーー忍術学園キャストの皆さんにお伺いします。歴代キャストである前内さんと椎名さんが加わっての2度目のカンパニー。再演の稽古でのエピソードを教えてください。

湯本:前回も思ったんですが、お二人とも年齢を重ねているという感じがしなくて。今回、稽古中にカルロス役の翁長 卓さんが、鯛造さんと過去に撮った写真と同じ構図で写真を撮っていて、それを見比べたんですが、鯛造さんが逆に若返ってない!? と稽古中に話題になりました。芝居に関係なくて申し訳ないんですが(苦笑)。なんでそんなに若いんですか?

椎名:日々楽しいことばっかりやってるからストレスがないんですよ。

湯本:はぁ〜なるほど。ありがとうございます! こういうくだらない話を一緒にしてくれる先輩たちで、本当に僕としてはありがたい限りです。

吉田:僕は再演の稽古序盤あたりで、前内さんが手品をみせてくれると言うので、いい先輩だなと思って見たんですね。そうしたら、それは手品だったのか……よく分からないのですが、最終的に僕がなぜか水をかけられて終わりました。

前内:その節は大変申し訳ございませんでした!

一同:アハハ

吉田:いやいや、すごく楽しかったです!

輝山:こんな感じで初演よりすごく仲良くなりました!

一同:(笑)

渡辺:二人が六年生キャストだった頃に共演していたのは今は僕だけなんですが、本当に関係性が変わらなくて。優しい二人だなと思うんですが、やっぱり前内の稽古着が気になるんですよ。なんか胸に僕の顔写真が入っているTシャツとか着ていて(笑)。本番に入ると、楽屋では真っ赤とか金色の服を着るので、隣にいる普通な格好の鯛ちゃんとの対比が面白いなと思っています。

ーー前内さんと椎名さんは以前一緒に番組をやっていたくらい仲が良いかと思うのですが、第14弾を経て、お互いに新たに知った一面などはありますか。

椎名:え~っと、ありません! 本当に長い間、一緒にいて、プライベートも含めいろんな相談も散々してきたので、お互いに知らないことはないくらいです。真面目な話をすると、実は僕は彼に助けられている部分が大きくて。彼はコミュニケーションの取り方が上手で、僕はどちらかというと苦手なので、一緒の現場だと彼が率先して人と仲良くなって、僕は後からついていって仲良くなるっていう構図になっています。関係が長いからか、彼が粗相した際に僕が謝ることが多くなってしまうんですが(笑)、この現場ではいいバランスでいれていますね。

前内:何も言わなくても、彼なら多分わかってくれるっていうところがあるんですよね。今回の再演の顔合わせの日に、僕が水をかけて粗相をしてしまった結果、鯛ちゃんが顔合わせの挨拶で「もし前内が何か粗相をしたら僕が謝ります」と言ってくれて、僕たちはもうそういう関係です(笑)。

ーー輝山さんは今回、五年生と一緒に六年生と対決します。いつもの小松田よりアクションの機会も多いかと思いますが、いかがでしょうか。

輝山:アクションは10手ぐらい増えました(笑)。その10手に、五年生とのコンビネーション技みたいなものがあって、そういう意味でもアクションは今回進化しています。そして何より、今回の再演で“五松田”というチーム名をつけてもらったことが嬉しくてですね。五年生と一緒にいる時間が長くて、ご飯にも行かせてもらって、これはもうほぼ五年生なんじゃないかなという気持ちでいます(笑)。

ーー初演から変わった部分やパワーアップした部分で、注目ポイントを教えてください。

椎名:本編は大きく変わっていないのですが、歌が進化していたり、追加されている部分もあるので、初演を観た方も楽しんでもらえると思います。

前内:再演で僕らのシーンがポルトガル語になった箇所もあって、間諜(※スパイ)である立場や経歴といった部分が深堀りされている部分が見どころです。

輝山:しんべヱくんを中心とした可愛いシーンが、再演では可愛い歌に進化しています! 本当に可愛いので、ぜひ注目していただきたいです。

久下:すごく細かな修正を、新しい作品を作るのと同じくらいの稽古日数をかけてやってきたので、願わくば瞬きすることなく観てほしいです。

吉田:新しく五年生と小松田さんの新曲があるんですが、その歌いだしを担当している尾浜勘右衛門役の佐藤智広の声がすごく綺麗で、そこを聴いてほしいです。ちょっとピンポイントすぎるかもしれませんが……。

坂垣:同じ曲でもハモリの精錬度は上がっているし、振付も試行錯誤しながら変えてきたので、初演と同じ曲であってもどこを観たらいいのか分からないくらい賑やかな再演になっているんじゃないかと思います。

渡辺:五年生の新曲、すごくいい曲なんですが、そこで一人で踊っている? 殺陣をしている? 小松田さんが気になっています(笑)。

輝山:あれはファイブボーカル・ワンバックダンサーです。

一同:(笑)

渡辺:けっこう難しいことをしているので、そこも注目ですし、六年生に関してはは組の二人が響く芝居をしていて、再演であっても毎回新しい気持ちを感じ取りながら演じられています。

湯本:脚本・作詞・演出の竹本敏彰さんが、お客様のからいただいたアンケート汲み取って作品に反映する方で。再演でも、ここはお客様の思いを汲み取ったところなのかな、と感じながら楽しんでもらえたらと思います。

ーー最後にキャストを代表して、湯本さんからお客様へのメッセージをお願いします。

湯本:舞台は僕らがどれだけ頑張っても作品自体は完成しないと思っています。お客様が劇場に足を運んでいただいてやっと舞台は完成しますので、だるまの目を描き込むように、いや、ショートケーキにイチゴを添えるように、お客様にはショートケーキのイチゴになっていただいて、劇場に足を運んでいただいて、この作品を完成させていただきたいなと思っております。心よりご来場お待ちしております。

『ミュージカル「忍たま乱太郎」第14弾 再演 五年生!対六年生!~お宝を探し出せ!!~』は、10月19日(土)~11月4日(月・祝)まで東京ドームシティ シアターGロッソ、11月9日(土)~12日(火)まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて上演される。
 

取材・文・撮影=双海うみ

公演情報

ミュージカル「忍たま乱太郎」第14弾 再演 五年生!対六年生!~お宝を探し出せ!!~
 
<東京公演>
日程:2024年10月19日(土)〜2024年11月4日(月・祝)
会場:東京ドームシティ シアターGロッソ
主催:ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
企画:NHKエンタープライズ/東京ドーム/ムービック/サンライズプロモーション東京
 
<大阪公演>
日程:2024年11月9日(土)~2024年11月12日(火)
会場:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
主催:ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
企画:NHKエンタープライズ/ムービック/サンライズプロモーション東京/クールジャパンパーク大阪

【アフターイベント】
・アフタートーク&記念撮影
・アナザーストーリー
 
【「アフタートーク&記念撮影」実施回の注意事項】
アフタートーク&記念撮影は、トーク後に登壇キャストの記念撮影タイムを30秒ほど設けます。
ご希望の方は、まわりのお客様にご配慮いただきながら写真のみ撮影していただけます(動画撮影はご遠慮ください)。
撮影OKのタイミングはアフタートーク時にご案内します。それまでは舞台セット含めて客席内の撮影は禁止です。
撮影はご自身のスマートフォン・携帯電話のみ(その他カメラ機材等の持ち込みは禁止)です。
撮影した写真についてSNS等への掲載もOKです。 ※営利を伴わない個人的な使用に限ります。
登壇キャストは予告なく変更になる可能性がありますのでご了承ください。
 

スタッフ
原作:尼子騒兵衛「落第忍者乱太郎」より アニメーション「忍たま乱太郎」
原案:アニメーション「忍たま乱太郎」より「五年生対六年生」
脚本・作詞・演出:竹本敏彰
脚本協力:其輪道哉
音楽監督・作曲・編曲・スーパーバイザー:玉麻尚一
 
出演
忍術学園 六年生
立花仙蔵:湯本健一
潮江文次郎:渡辺和貴
中在家長次:新井雄也
七松小平太:坂垣怜次
食満留三郎:鈴木祐大
善法寺伊作:反橋宗一郎
 
忍術学園 五年生
久々知兵助:山木 透
尾浜勘右衛門:佐藤智広
不破雷蔵:吉田翔吾
鉢屋三郎:久下恭平
竹谷八左ヱ門:栗原大河
 
忍術学園 一年生
猪名寺乱太郎[A]:牧野 湊
摂津のきり丸[A]:福田龍世
福富しんべヱ[A]:三田一颯
猪名寺乱太郎[B]:下永龍正
摂津のきり丸[B]:武井ダマセノ瑠珂
福富しんべヱ[B]:加藤叶和
 
忍術学園関係者
大川平次渦正:迫 英雄
山田伝蔵:今井靖彦
土井半助:一洸
小松田秀作:輝山 立
木下鉄丸:翁長 卓
金楽寺の和尚:迫英雄
 
ドクタケ忍者隊
稗田八方斎:幹山恭市
キャプテン達魔鬼:高橋 光
竜鬼:小笠原竜哉
俊鬼:伊藤 俊
曇鬼:開沼 豊
凌鬼ほか:石井 凌
 
間諜
流石王子:前内孝文
西園寺光雲:椎名鯛造
 
謎の男
カルロス・スーグル:翁長 卓
 
(C)尼子騒兵衛/NHK・NEP
(C)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会