ヴァイオリンの名手・堀米ゆず子が若手アーティスト4人とともに室内楽を披露 『堀米ゆず子と仲間たち』開催
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堀米ゆず子 特別メッセージ
12月4日に紀尾井ホールで室内楽コンサートを開催します。仲間は、オーボエの荒木奏美さん、ヴィオラの鈴木康浩さん、チェロの横坂源さん、ピアノの津田裕也さんです。私が昔から共演している方や、今回初めての方もいらっしゃいますが、彼らの音楽がとにかく好きです。
荒木さんの品のある温かいオーボエの音。鈴木さんの味わいのあるチャーミングなモーツァルトの演奏。今回初の共演となる横坂さんはバッハを聴いて非常に感動しました。一緒に演奏するのが楽しみにしています。そして津田さんは長いこと一緒に共演していただいている、信頼の厚い尊敬するピアニストです。
今回のプログラム前半は、荒木さんが活躍するオーボエとコールアングレの四重奏曲を演奏します。以前共演したオーボエ奏者のハインツ・ホリガーが「彼女が持っている可能性は計り知れない」と評していました。
モーツァルトのオーボエ・カルテットは言わずとした名曲中の名曲です。そして、フランセのコールアングレとストリング・トリオのカルテットは非常に珍しい楽曲です。お茶目なフランスものという感じで、リズムをとるのが複雑でかなりの難曲ですが、軽やかなサロン風な面白さがあります。
後半に演奏するのはブラームスのピアノ四重奏曲第2番です。ブラームスが作曲した3つのピアノ・カルテットの中でも一番長くて、演奏機会はそれほど多くはないのですが、私は一番好きです。第1番の持つ“強さ”に対して、第2番は“パストラール”。本当に叙情的で、特に第2楽章の静けさのなかにある、ものすごい高揚感は是非聴いていただきたいです。
12月4日、紀尾井ホールでぜひお待ちしています。
荒木奏美(オーボエ&コールアングレ)特別メッセージ
ゆず子さんとは、夏に東北で行なっていらっしゃるアカデミーでBachのヴァイオリンとオーボエの為の協奏曲で初めてご一緒しました。それ以来お会いする度に、研ぎ澄まされた音楽の佇まいとお人柄から大きなエネルギーを頂いております。今回12/4紀尾井ホールでの素敵な機会に、まさかオーボエの作品を取り上げて下さったことは大変光栄ですし、再びご一緒出来ることがとても楽しみです。
今回は、全く毛色の異なるカルテット2曲をお届けいたします。
モーツァルトは当時いた名手に寄せた作品で、音楽的内容の充実感(例えば2楽章はたった37小節に凝縮されます!)と技巧の華やかさを兼ね備えた愛される名曲です。
フランセはコールアングレで演奏するなかなか聴けない作品。見た目は色彩豊かな心躍る小品の詰め合わせなのですが、詳細はとても凝られていて……弦楽器の皆さんの妙技もお楽しみ頂けることと思います!
私のような若輩者にもお声掛けを頂いたように……ゆず子さんの温かな音楽の輪がお客様にも広がる特別なコンサートになることと思います。素敵な奏者の方々と多彩なプログラムを準備して、皆様のご来場を心よりお待ちしております。
公演情報
会場:紀尾井ホール
【出演】
堀米ゆず子(ヴァイオリン)
荒木奏美(オーボエ&コールアングレ)、鈴木康浩(ヴィオラ)、
横坂 源(チェロ)、津田裕也(ピアノ)
モーツァルト:オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370
フランセ:コールアングレ四重奏曲
ブラームス:ピアノ四重奏曲 第2番 イ長調 Op.26
S席6,000円 A席4,000円(全席指定・税込)
※2階バルコニー席(BR・BLブロック)は、ホールの構造上、舞台の一部が見えない席となります。(客席からの舞台の見え方は、紀尾井ホールホームページにてご確認ください。) ※曲目・曲順等が変更になる場合がございます。 ※未就学児入場不可 ※
主催:ヒラサ・オフィス