『関西蚤の市 in 万博記念公園』が開幕!古道具や古本、アンティーク雑貨、フード&ドリンクが充実、つくり手220組超とアーティストが大集結の3日間に
『関西蚤の市 in 万博記念公園』2024.12.6(FRI)〜12.8(SUN)@万博記念公園 東の広場
2024年12月6日(金)、大阪・万博記念公園 東の広場にて『関西蚤の市 in 万博記念公園』が開幕した。本イベントは株式会社手紙社が主催する古き良きものの祭典で、2012年にスタートした『東京蚤の市』に続き、2014年に『関西蚤の市』も初開催。これまでは阪神競馬場で行われていたが、昨年から会場を移して万博記念公園で開催されている。今年は12月6日(金)〜8日(日)の3日間にわたり、220組を超えるつくり手と1日3組のアーティスト、さらに7組のパフォーマーが大集結する。
広大な敷地には、時代も国も越えて集められた古道具やアンティーク雑貨、ヴィンテージ家具、古本、古着、作家が丹精込めて作り上げたクラフト作品、冬の暮らしやお家を彩る植物、うつわなど、心ときめかせるアイテムたちがずらり。全国の美味しいフードやお菓子、ドリンクも大充実のラインナップ。さらにアーティストやパフォーマーによるライブパフォーマンスも行われ、ワークショップができるブースも。まさに大人も子どもも楽しめる、一大エンターテイメントだ。
初日は少し肌寒いもののすっきりと晴れて、絶好の蚤の市日和。平日の午前中にも関わらず、東の広場には掘り出し物や自分だけの宝物を探そうと、早くも大勢の人が訪れていた。
を提示してリストバンドをもらい、いざ入場。エントランスではbois de guiによる装飾が出迎えてくれた。会場内はセントラルスクエアを中心に、円形にぐるりと各出店者が並ぶ。「古道具・古雑貨」「古書店街」「古着」「雑貨」「花マルシェ」「キッズマルシェ」「関西アジアンタウン」「関西おやつ通り」「世界のティールーム」「フード」「関西北欧市」「リュックサックバザール」「布博」「紙もの」「クラフト」「アウトドア」「和もの街道」と17ものエリアがあるが、円形に設置されているため、歩いていると自然に全てのエリアを横断できるようになっている。お店同士の間隔は広く取られていることから、すれ違う人とぶつかる心配も少なく、ベビーカーも問題なく通行できるのは嬉しいところだ。
ぶらぶらと会場を歩いてみるだけで、もう楽しい。次々に目に飛び込んでくるアンティークの道具たち、遠い異国からやってきたぬいぐるみや器、作家による一点ものの作品、趣向を凝らした素敵なディスプレイ。ものづくりをこよなく愛する人にとっては垂涎もの。カフェや雑貨店、書店、ビール醸造所を経営し、つくり手と近い距離で活動する手紙社が主催しているからこそ、「まちがいない!」と信頼度が増しているといえるのではないだろうか。来場者は皆目を輝かせて、ずらりと並ぶアイテムたちを眺めていた。もちろん「手紙舎」は雑貨からフードまで幅広く出店。どのブースも大盛況で、黒山の人だかりができていた。
楽しみ方は自由だ。好きな作家や目当てのショップに行くのもよし、偶然の出会いを楽しむもよし。あちこち目移りしながらも出会ってピンときたものは、まさに一期一会の運命だ。特にほしいものがなくても、ひと目見て心を掴まれるのが蚤の市の醍醐味。「一期一会だから」と自分を納得させて、ぜひお迎えしてほしい。
様々なエリアの中で、今年5月の『東京蚤の市’24 SPRING』で初登場した、日本を代表する伝統工芸から馴染みの深い日用品まで立ち並ぶ「和もの街道」が関西にも初登場。たわし、和ろうそく、こけしなど、メイドインジャパンの真髄を感じる上質な品々がそろっていた。
ここで戦利品をゲットした人の声をお届けしよう。山梨県南アルプス市在住のガラス作家・小牧広平氏の「pecoriglass」を購入した男性は、「前から欲しかったグラスで、ようやく買えました。小松さんの作品は人気でなかなか手に入らないのでとても嬉しいです」と満足そうな表情を浮かべていた。
さまざまな香りを嗅ぎ比べて今の自分に必要な成分を導き出す「野香茶」や、その人にあった香水を調香してくれる「植物香水」を扱う「camino natural Lab」も注目。野香茶を購入した女性は、その購入までの体験に価値を感じた様子で、好奇心をくすぐられたようだった。「楽し過ぎておかしくなりそう!」と会場を回りながら嬉しい悲鳴をあげていた男性も。
『関西蚤の市』の楽しみは、古道具や雑貨だけではない。全国から美味しいものだけを集めた「フードエリア」には、カレーやスープなど身体があたたまるものから、ホットドッグやベーグル、おにぎり、ルーローまんなど手軽に食べられる軽食、ホットドリンクまで大充実。「関西おやつ通り」では、関西の味じまんのお菓子屋さんが勢ぞろい。目当てのものをゲットしようと、早速行列が伸びているお店も多く見られた。
あまりに素敵なものばかりで、何を食べるか迷ってしまうことも。そんな時は「食いしん坊ルーレット」が便利。「ごはんもの」「おやつ・ドリンク」の2つのルーレットには、日替わりで各日20組の代表メニューと写真が載っている。ルーレットを回して止まったお店に行ってみるのも楽しさが倍増する。
編集部も「ごはんもの」ルーレットを回してみたところ、「かわにし農園」の「麻辣フォー」がヒット。早速購入して実食! 無農薬米から作られた米粉ヌードルをレモングラスと花椒が香る鶏ガラスープでいただくと、本格的なエスニックの味が口内に広がり、同時に身体をあたためてくれた。サラッと食べきれてしまうボリュームでとても美味しかった。
ライブステージでは、豪華アーティストによるライブも。初日はオオヤユウスケ、ホフディラン、高野寛が、7日(土)は奇妙礼太郎、土岐麻子、堀込泰行が、8日(日)はスカートの澤部渡、つじあやの、カジヒデキが登場。素晴らしい歌声を聴かせてくれること間違いなしだ。
会場内ではゲリラ的にパフォーマーによるパフォーマンスも行われている。「Koji Koji Moheji」の手回しオルガンの音色が風に乗って流れてきたり、「コメカミマスター」のボールを使ったパフォーマンスが始まったり。11月の『東京蚤の市』で好評だった来場者参加企画の「いきなりラップバトル」も関西初登場。マイクを持ってラップしながら会場に現れたラッパー・マチ―デフに出会ったら、ぜひラップバトルに挑んでみよう。参加者には缶バッジがもらえる特典もあり。
スタンプを頭に乗せた「スタンプさん」も健在。「スタンプさん」を見つけたら声をかけてスタンプをゲットしよう。限定クリアファイルがもらえる。
また期間中は『東京蚤の市』と『関西蚤の市』のメインビジュアルを手がけたイラストレーター・福岡麻利子氏が描く「アリクイさん」が、イラストの世界を飛び出して会場に遊びにやってくる。広い会場内のどこかで「アリクイさん」を見かけたあなたはラッキー! ぜひ声をかけて一緒に写真を撮ってみよう。なお、「アリクイさん」のイラストが使われたオフィシャルグッズはインフォメーションテントにて販売中だ。
恒例の「Vlog&フォトコンテスト」も開催中なので、『関西蚤の市』の素敵な瞬間をぜひカメラにおさめてみよう。
『関西蚤の市』は再入場可能。来場の際はあたたかな格好と歩きやすく履き慣れた靴で。もし歩き疲れた時は、休憩スペースでレジャーシートを敷いたり、持参したテントを張ってもOK(ペグは30cm以内、火器厳禁で!)。雨が降った場合も安心の、大きなテントを張ったレストエリアが用意されている。フードを食べながらゆっくりするのも良いだろう。迷子には「迷子シール」が配布される。困ったことがあれば赤いトレーナーを着用したスタッフを頼ろう。そして、お店によってはカードや電子決済が使えない場合もあるため、現金を多めに持ってこよう。
『関西蚤の市 in 万博記念公園』は12月6日(金)〜12月8日(日)まで、万博記念公園にて開催中。ぜひ、自分だけのお気に入りアイテムに出会ってほしい。
取材・文=久保田瑛理 撮影=SPICE編集部(大西健斗)
イベント情報
日程:2024年12月6日(金)、7日(土)、8日(日)
時間:9:30~16:30
会場:万博記念公園 東の広場(大阪府吹田市千里万博公園内)
古道具・古雑貨、古書店街、古着、雑貨、関西北欧市、
関西アジアンタウン、キッズマルシェ、花マルシェ、
リュックサックバザール 、世界のティールーム、関西おやつ通り、
フード、ワークショップ、紙もの、布博、クラフト、アウトドア、和もの街道
[入場料]
前売り券(オンライン販売):¥1,200
当日券(会場販売):¥1,500
*いずれも税込(中学生以下入場無料)
*は当日限り有効。通し券はございません
*当日券は現金のみ