ヴァイオリニスト 堀内優里が表現するヴァイオリンの世界に迫る
2025年2月11日(火・祝)に開催されるヴァイオリニスト『堀内優里ヴァイオリンリサイタル2025』。
このコンサートは、従来のクラシック音楽の枠を超えた「新たな挑戦」と「物語の融合」をテーマに、聴衆をこれまでにない音楽の旅へと誘う。
クラシックを軸にしながら、ポップス、ジャズ、フィドルといった多種多様なジャンルに挑戦し、ヴァイオリンという楽器が持つ多彩な音色や表現力を追求。今回のコンサートは、過去1年間に堀内自身が見た「新たな世界」が音楽と共に表現される。
演奏曲目にも堀内のこだわりが光る。映画『エルスール』に着想を得た楽曲や、ブラジル、スペイン、フランスの民族音楽が、クラシックの文脈を超えて文化の交差点を描き出す。これらは彼女自身が「音楽が国境やジャンルを超え、人々の心を動かす力を持つ」ことを表現するために選んだ作品群だ。さらに、リサイタル後半では、師・藤原浜雄氏との共演が実現する。師弟関係は、音楽の「伝承」と「進化」を象徴し、伝統的なクラシックの深みと堀内の新たな挑戦が交錯する瞬間となるだろう。堀内自身は「師から受け継いだ音楽を、私自身の言葉で解釈し表現したい」と語る。
「今回のリサイタルは、私自身がこの1年間で見て感じてきた世界と、音楽への挑戦を形にするものです。ヴァイオリンという楽器が持つ多彩な表情を通じて、皆さん自身の心が動く瞬間を見つけていただけたら嬉しいです」
このリサイタルで、「ヴァイオリン」という一つの楽器が内包する無限の可能性、その多彩な表情を追求する。堀内優里の音楽を、浜離宮朝日ホールで、心と五感を使って味わってほしい。
――今回のリサイタルは通常のクラシックコンサートとどう違うのでしょうか?
今回のリサイタルは「ヴァイオリン」という楽器の可能性を最大限に引き出すことをテーマにしています。クラシックを基盤にしつつも、ポップスやジャズ、フィドルといった多彩なジャンルに挑戦し、ヴァイオリンが持つ無限の表情をお届けします。クラシックの深みと新しい風を融合させることで、「ただ聴くだけ」で終わらない心が動く体験を届けられたら嬉しいです。
――なぜ事前投稿や発信を大切にしているのでしょうか?
日々の中で感じる音楽や世界観を、コンサート当日だけでなく、事前にSNSや映像を通じて共有することで、より深くリサイタルを楽しんでいただけると考えています。音楽は“その瞬間”を共有するものだからこそ、その過程も含めて伝えたいと考えています。
――映画『エルスール』に関わる曲を演奏する理由は?
『エルスール』は「南へ」という意味を持つタイトルです。この映画を見たときに、この世界観を表現したい、と感じました。私にとっては“音楽が向かうべき新たな方向”を示す象徴のように感じています。今回のリサイタルでは、ブラジルをテーマにしたミヨーの「屋根の上の牡牛」や、劇中で実際に演奏されるグラナドスの「スペイン舞曲(アンダルーサ)」を取り入れています。「南」という言葉は、ブラジルの情熱やスペイン南部アンダルシア地方の哀愁といった、文化的にも音楽的にも多様な感情や風景を思い起こさせます。ヴァイオリンの旋律を通して、これらの土地の「音楽の息吹」や「人々の情熱」を皆さんに感じていただきたいです。文化の違いを超えて、音楽が持つ”心を動かす力”を楽しんでいただけたらと思います。
――師匠との共演はどのような意味を持っていますか?
師匠との共演は、私にとって「音楽の原点」と「新しい挑戦」の両方を象徴しています。師・藤原浜雄先生から受け継いだ音楽の歴史や深みを、今の私自身の解釈で表現し、次の世代へとつなぐ。それは「伝統」と「革新」が交差する特別な瞬間でもあり、私にとって大きな意味を持つ演奏です。藤原浜雄氏から伝承された音楽を私なりに解釈して、表現できたらと思っています。
――2025年2月11日のコンサートに向けて、来場者にはどのようなことを期待していますか?
このリサイタルは、ヴァイオリンという楽器が持つ「多彩な表情」を感じてもらう場です。過去1年間で私が経験し、吸収してきた音楽の世界観を通して、聴いてくださる皆さん自身が「心が動く瞬間」を見つけていただけたら嬉しいです。ヴァイオリンが紡ぐ音楽は、国や文化を超えて心に響く力を持っています。ぜひ「生の音楽」の力を楽しみにいらしてください!
公演情報
日時:2025年2月11日(火)
開場:18:00 開演:19:00
会場:浜離宮朝日ホール
プーランク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
ミヨー:屋根の上の牡牛
サラサーテ:ナヴァラ
プロコフィエフ:2台のヴァイオリンのためのソナタ ほか
堀内優里(ヴァイオリン)
藤原浜雄(ヴァイオリン)
原嶋唯(ピアノ)
全席指定:
一般席:5,000円
学生席:4,000円
制作:タクティカート企画制作課
株式会社タクティカート
MAIL : concert@tacticart.co.jp TEL : 03-5579-6704