【一期一会の良い酔いを】2025年3〜4月におすすめのお酒イベント
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【一期一会の良い酔いを】2025年3〜4月におすすめのお酒イベント
お酒は20歳になってから。ということは、人生100年時代と言われる現在、最大で80年間ほどしか飲めない。人生であとどれだけ、天に昇るように美味しいお酒と出会えるのだろう。アルコールは紀元前数千年から存在している、地球の大先輩である。ちっぽけな私たちは、無限に広がる可能性を前に「よくわからないし……。まあ、いつものでいっか」と、つい弱気な一手を打ちがちなのではないだろうか? けれど、それではきっと、もったいない。未だ見ぬ美味しいお酒を求めて旅に出よう。
というわけで今回のコラムは、20歳以上の酒好きなあなたに贈る「2025年春・お酒を楽しむイベント特集」だ。ぜひ晩酌でもしながら、今後のお出かけの参考にしてみてほしい。意外と、あちこちでやっているのですよ。
憧れの一杯をここで。華麗なるお得感
『2025 リカマンワインフェスタ in NAGOYA』
名古屋東急ホテル「ヴェルサイユの間」 3月2日(日)
『2025 リカマンワインフェスタ in NAGOYA』
まずはワイン編だ。『リカマンワインフェスタ』は、全国191店舗(2025年1月時点)を展開する酒店リカーマウンテンが主催する、大規模なワインの試飲会である。世界中からおよそ80ブース・500種のワインが集まる様子は、想像するだけで鼻腔が広がりそうだ。
『リカマンワインフェスタ』過去開催時の様子
エンジョイ時間90分ずつで区切られた完全入替え制のイベントなので、実質“90分ワイン飲み放題”と捉えていいだろう。無料で試飲できるものの中には、販売価格10,000円を超えるアイテムもあるというから驚きである。入場時にもらえるワイングラスを片手にブースを飛び回ろう。両手が空く首かけ型のグラスホルダーももらえるあたりに、「快適にワインを楽しんでほしい」という主催者の愛を感じる。
『リカマンワインフェスタ』過去開催時の様子
また、有料試飲のコーナーではDRCなどの高級ワインや、レアワインを味わうこともできる。例えば「ラ・ターシュ2018 DRC」は、ボトル一本1,320,000円……普通に考えたら一生手の届かないであろう超高級ワインをいただく、またとない機会だ。私だったら有料試飲用のお金を握りしめて、酔っ払う前に真っ先に飲みにいくだろう。
註:DRC=Domaine de la Romanee-Conti(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)の略。泣く子も黙る「ロマネ・コンティ」を生産しているドメーヌ、およびその産出ワインのこと。
『リカマンワインフェスタ』過去開催時の様子
これはご紹介するどのイベントにも共通することだが、試飲のチャンスは、生産者さんと直接話ができる貴重な機会でもある。感動を伝えるもよし、おすすめの飲みかたを尋ねるもよし。何より嬉しいのは、お酒は好きだけどあまり詳しくない……という人も、どこから手を出したらいいのか、どんなふうに味わうのか、入門の手ほどきをしてもらえるという点である。お酒のイベントは、コアなファンだけでなく、たくさんの新規ファンとの出会いを期待して開催されている。大きく開かれた門戸に、思いきって飛び込んでみるのが楽しむ秘訣である。
『リカマンワインフェスタ』過去開催時の様子(VIPエリア)
賑やかなフェス系イベントとしては珍しく、『リカマンワインフェスタ』は会場がホテルの大広間というのも面白い。ワインの温度管理のため+優雅な空気を楽しんでもらうためにホテルが選ばれているのだそうだ。とは言っても、ネクタイ必須、なんて服装規定はないのでご安心あれ。まあ、せっかくならおしゃれに決めてムードに浸るのも素敵だろうけれど。
そして『リカマンワインフェスタ』の特徴のひとつである、VIP券についても触れておきたい。数量限定のVIP券を購入すると、2部通しの210分間ぶっ通しで滞在できるうえ、一般の試飲に加えて更にプレミアムなワインの試飲を楽しめる(例えば一本5,550,000円のロマネ・コンティとか)。さらに会場内の専用ラウンジでくつろげるという、脚に優しい特典付き。基本はオールスタンディングのイベントなので、座って飲めるのはちょっと羨ましいかも? そんなVIP券の価格は税込165,000円。なかなか凄みのある価格のように見えて、この
【主催者からのメッセージ】
今年で14回目の開催となるリカマンワインフェスタは、ワイン好きの方からこれからワインを嗜みたいという方まで、幅広い方にお愉しみいただけるイベントです! 場内には約80のワインブースが集結。日本ワインをはじめ、世界各国のワイナリーが提供するワインを無料で試飲いただけます。これまでにご好評いただいていたシャンパーニュブースでは通常価格1万円越えのボトルも出品いたします! お気に入りのワインはその場でご購入いただけるほか、ワインフェスタ特別価格でボトルを販売する即売コーナーや、DRC のような普段なかなか飲む機会のない貴重なワインの有料試飲など人気企画も多数ご用意いたしました。
ブースには多数の海外生産者の方も来日され、直接お話を聞きながらの試飲ができるとても貴重な機会です。世界中のワインを愉しんでいただけるようリカーマウンテンが取り扱っているワイン 8,000 種の中から厳選した約500種のワインの出品を予定しています。その他メーカー様が是非飲んでいただきたいと自信をもってオススメするワインの出品もございます!
是非たくさん試飲をしていただき自分の好みにあったワインを見つけてください。ご来場を心よりお待ちしております。
日本のウイスキーってこんなに熱い。学びと味わいのハーモニー
『JWSジャパニーズ・ウイスキー・ストーリーズ福岡 2025』
福岡国際会議場 3月9日(日)
『JWSジャパニーズ・ウイスキー・ストーリーズ福岡』過去開催時の様子
続いてはウイスキー編。『JWSジャパニーズ・ウイスキー・ストーリーズ』は今年で2回目の開催という、上昇気流に乗ったイベントだ。その名に「ストーリー」と付いている通り、各蒸溜所らの抱く歴史や想いといった「物語」を大切に、ジャパニーズウイスキーの魅力を伝えようという本イベント。日本全国から蒸溜所や関係企業などが集まり、全52ブースが会場を埋め尽くす。
『JWSジャパニーズ・ウイスキー・ストーリーズ福岡』過去開催時の様子
酒販ブースのほか、コーヒーやフードなどウイスキーと親和性の高いアイテムのブースも登場するので、ウイスキーだけをそんなに色々は飲めないかも? という人も楽しめそうだ。訪れればきっと、試飲やショッピングを通じて“国産ウイスキーのある豊かな時間"を心ゆくまで楽しむ1日となるだろう。
『JWSジャパニーズ・ウイスキー・ストーリーズ福岡』過去開催時の様子
また、「JWSブラインドテイスティングコンテスト」なる面白そうな企画も。ジャパニーズウイスキーを5種テイスティングし、そのうち4種を当てるというもの(参加費2,000円、20名限定)。全問正解者には豪華賞品が進呈されるそうなので、鼻と舌に覚えのある方は挑戦してみては。
『JWSジャパニーズ・ウイスキー・ストーリーズ福岡』過去開催時の様子
日本のウイスキー文化を掘り下げる、無料のオープンセミナーが3つも用意されている点にも注目だ。今回のセミナーのお品書きはこちら。
①ウイスキー業を裏で支える企業「樽と蒸留器」
②九州のクラフト蒸溜所4社の取り組みについて
③ジャパニーズウイスキーのテロワールについて
渋い。大学の講義かのようにストイックなタイトルの付け方に、せっかくならしっかり水を飲んでからいい姿勢で聞きたいな……と思った。ウイスキーのプロたちによって真摯に語られる物語によって、ジャパニーズウイスキーをもっと深く知り、好きになることができそうである。
『JWSジャパニーズ・ウイスキー・ストーリーズ福岡』過去開催時の様子
JWSのホームページを見てみると、開催2ヶ月前の時点ですでに25の出店蒸溜所およびメーカー全ての写真・コメント付き紹介ページが用意されていて、ちょっと感動した。主催者や参加団体の熱い情熱を感じるので、お出かけの前にぜひ見てみてほしい。自然の中に佇む蒸溜所の建物や、巨大な樽、ピカピカの蒸留器といった写真はまさに、私たちが口にすることになるウイスキーたちの“故郷”だ。目の前の一杯がどんなところからやって来たのか知るだけで、感じる味わいがさらに豊かになりそうではないか。
【主催者からのメッセージ】
JWSは、2020年に福岡と佐賀のバーテンダー有志によって立ち上げられた、ジャパニーズウイスキーに特化したイベントです。2023年に開催した第1回目では1200名を集め、大盛況となりました。第2回目の今回は、会場を福岡国際会議場2F多目的ホールへと移し、規模を更に大きくして開催します。全52ブースのうち、酒販メーカーは27ブース(無料・有料試飲あり)。コーヒーやシガー、チーズやカレー(すべて有料)など、ウイスキー以外のブースも充実しています。
また、ご来場者様全員が楽しめるウイスキーに関する無料セミナー3種の開催、20ヵ所のブースにおいてボトル販売、JWSイベントオリジナルのウイスキーボトル抽選販売。福岡の有名バー3店舗によるウイスキーを使用したオリジナルカクテル(有料)。豪華賞品が当たるブラインドテイスティングコンテストなど、楽しめる企画が盛りだくさん。
2014年にNHKの朝ドラ「マッサン」によって火が点いたウイスキーブーム。日本におけるウイスキー蒸留所の数は、10年前と比べて10倍となりました。しかし2023年をピークに日本のウイスキーは、国内消費、海外輸出共に減少しています。
当JWS実行委員会は、今後10年、20年、30年先も美味しいジャパニーズウイスキーが安定供給され、親しんでもらう事ができるような環境を作り、一人でも多くのウイスキーファンを増やすお手伝いができればと考えています。
お酒の神様に捧ぐ、蔵元たちによる頂上決定戦
『第8回 松尾大社 酒-1グランプリ』
松尾大社(京都) 4月13日(日)
『第8回 松尾大社 酒-1グランプリ』
最後は日本酒編だ。『第8回 松尾大社 酒-1グランプリ』の特徴は、なんといってもその会場である。室町時代から“酒造の神様”として広く信仰されている、京都最古の神社「松尾大社」が舞台なのだ。何だかもう、それだけでありがたさが溢れている企画である。
『松尾大社 酒-1グランプリ』過去開催時の様子
2025年で8回目の開催となる『松尾大社 酒-1グランプリ』では、例年イベント開幕前に、参加蔵元たちによる正式参拝・日本酒の奉納を実施しているという。今年は全国から42の蔵元が参加予定。神様も奉納を楽しみに待っているに違いない。
『松尾大社 酒-1グランプリ』過去開催時の様子
イベントは2時間ずつの2部完全入れ替え制で実施される。来場者はおちょこ半分ずつの量で各蔵元の自慢の酒を飲み比べ、最も好きだと思う蔵元に投票。来場者ひとりひとりの声によって、“今年の顔”となる一本が決定するのだ。自分も神前での一大イベントの重要な役割を担っているようで、ほろ酔いながらもワクワクしそうな趣向である。
ちなみに『松尾大社 酒-1グランプリ』では、入場時におちょこと併せて「和らぎ水」なる飲料水も無料配布されるという。ホームページには「神様の前では泥酔禁止」「試飲の合間には水をたくさん飲んでください」とのお茶目な呼びかけもあり、参加者の体調への配慮が手厚いな〜と思ったら、それもそのはず。イベント実行委員長の葉石かおり氏は酒ジャーナリストであり、飲酒コントロール術アドバイザーとのことだった。なるほど。
『松尾大社 酒-1グランプリ』過去開催時の様子
当日、きき酒漫才師「にほんしゅ」がMCを務めるステージでは、ギタリストのオザキショージ氏によるオリジナルテーマソング演奏や、漫画家のラズウェル細木氏(人気漫画「酒のほそ道」作家)もゲストとして登場するという。日本酒好きなら目が細まりっぱなしの、盛りだくさんのお祭りとなりそうだ。
『松尾大社 酒-1グランプリ』過去開催時の様子
神社の敷地内で開催されるイベントだから、グッとおちょこをあおるたびに青空が見えるだろう(ちなみに雨天決行!)。春や桜の神様も足並みを揃えて来てくれたら、それって最高ではないだろうか。
【主催者からのメッセージ】
お待たせしました!
『松尾大社 酒-1グランプリ』、今年も開催決定!
お酒の神様「松尾大社」に日本全国から42の蔵元が自慢の日本酒をもって集結!
皆さまには各蔵が出展しているお酒を試飲していただき、
好きだと思う「蔵」を選んで投票していただきます。
あなたの一票でグランプリが決まります!
全国のおいしいお酒を飲み比べ、存分にお愉しみください。
各イベントの はイープラスにて販売中
気になるイベントは見つかっただろうか。ご紹介したイベントの写真にはどれもグラスを傾けたニッコニコの来場者たちが写っていて、やはり適度なお酒は人生を豊かにする最高のスパイスだ、と再認識した。お酒のイベントを通じて、あなたの良きパートナーとなる銘柄が見つかりますように。乾杯!
文=小杉美香、画像=オフィシャル提供、TOP画像デザイン・イラスト=KAGECHIYO
イベント情報
場所:名古屋東急ホテル3階「ヴェルサイユの間」
日時:2025年3月2日(日)
【4部完全入替制・各部500名】
第1部 11:00~12:30 第2部 13:00~14:30
第3部 15:00~16:30 第4部 17:00~18:30
入場料:通常前売4,000円 当日4,500円
前売ペア券は2枚で7,500円とお買得!
お得な前売通し券(1+2部・2+3部・3+4部)も7,500円で販売。
VIP入場料:165,000円 各部30名限定
前半の部(第1部+第2部) 11:00~14:30
後半の部(第3部+第4部) 15:00~18:30
※全て税込価格です。
※VIP入場券はペア割り・通し券・早割りはございません。
※VIP入場券は定員に達した場合、当日券の販売はございません。
※VIP入場券はリカマンオンラインショップのみで販売いたします。
公式サイト:http://likaman.co.jp/event/winefesta/
イベント情報
12:00〜17:00
※雨天開催
会場:福岡国際会議場 2F 多目的ホール
福岡県福岡市博多区石城町2-1
入場料:前売券4,400円(税込)、当日券5,500円(税込)
※前売り券が定員に達した場合は当日券の販売はございません。
イベント内容:Japanese Whiskyメーカー様、蒸留所様、コレクター様の「無料試飲」「有料試飲」、フードブースなどの出展。
その他「オープンセミナー」に加え、ジャパニーズウイスキーに関する「パネルディスカッション」など。
※「有料試飲」「ボトルご購入代金」「フードご購入代金」は
払い戻しに関して
本イベントの
注意事項
・アルコールを提供するイベントの為、20歳未満のご入場、お車でのご来場は固くお断りいたします。
・飲食物の持ち込みは固くお断りさせていただきます。
・指示に従って頂けない場合は、スタッフの判断によりご退場いただく場合がございます。
連絡先情報:ジャパニーズ・ウイスキー・ストーリーズ実行委員会
(お問い合わせ先)
MAIL : hp@jws.fukuoka.jp
JWS公式HP
http://www.jws.fukuoka.jp
イベント情報
【開催日時】2025年4月13日(日)
一部/11:30〜13:30 二部/14:30〜16:30
雨天決行 一部・二部完全入替制
【場所】松尾大社 敷地内
【
※各回 500 名限定・当日券はありません
※飲食ブースは現金でのご購入になります。
(
・特設サイト http://sakeone.jp (イープラスより購入)
・店頭販売/松尾大社 授与所
【お問合せ】松尾大社 酒-1 グランプリ®実行委員会(京都リビング新聞社内)
TEL 075-212-4856(10:00〜18:00 土日祝除く)
〒604-8141
京都市中京区蛸薬師通高倉西入泉正寺町 330
主催:松尾大社 酒-1 グランプリ®実行委員会 実行委員長 葉石かおり
京都リビング新聞社、オフィスサナカンダ
後援:京都市、(一社)ジャパン・サケ・アソシエーション
協賛:京都市上下水道局、(公社)京のふるさと産品協会
特別協賛:㈱青粒