MORTAL COMBAT、JESSICA、SHUHOら、凄腕ダンサーがアーティストと作り出した特別な空間ーー『TURNT UP OSAKA – DANCE & MUSIC –』DAY2レポート
-
ポスト -
シェア - 送る
『TURNT UP OSAKA – DANCE & MUSIC –』
『TURNT UP OSAKA – DANCE & MUSIC –』2025.2.2(SUN)COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
大阪府や大阪市が中心となって取り組む「大阪国際文化芸術プロジェクト」の一環で、2月1日(土)・2日(日)の2日間、COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで開催された、誰もが楽しめる世界共通の文化芸術である「音楽」と「ダンス」が融合する、唯一無二のスペシャルダンスライブ『TURNT UP OSAKA – DANCE & MUSIC –』。音楽とダンスが組み合わさると、これほどまでに圧倒されるのかと衝撃を受けたDAY1を経て、迎えたDAY2は、1日目よりもさらに熱狂の渦に巻き込まれた、素晴らしい1日となった。前代未聞の贅沢なコラボレーションも続出で、まさにここでしか体感できない特別なステージだった。
『TURNT UP OSAKA – DANCE & MUSIC –』
昨日の雨は止み、曇天ながらも天候には恵まれたDAY2は、14時スタートの昼公演。会場のCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールはこの日も満員御礼で、大勢のオーディエンスが集まった。2日連続で来ている人もいるためか、前日よりも客席の熱量が高く、最初から良いバイブスが会場に漂っていた気がした。
小林大河
定刻になり、MCの小林大河がステージに登場。南米仕込みの明るさと陽気さで、いきなり「盛り上げチェックさせていただきましょうかね」と「TURNT UP!」「Yeah!」のコール&レスポンスをして、会場の熱を高めていった。
●JURI&JUNA
JURI&JUNA
DAY2もトップバッターをつとめたのは、沖縄発の双子姉妹ダンサー・JURI&JUNA。シェリル・リンの「Feel It」が流れると、客席からはクラップが自然発生。手首をくるくる回してピタッと止める「LOCKダンス(LOCKIN)」の語源となった動きや、身体をバウンスさせながら華麗に踏むステップなど、上半身と下半身をしっかり使い、自分たちの得意分野を存分に魅せていく。
JURI&JUNA
白い衣装に身を包んだ2人は、完璧に振りを揃えるというよりも、表情豊かに双子の個性を見せつつ、ダンスの楽しさも伝わるパフォーマンスで圧巻のステージを見せた。2日目とはいえ、やはり緊張感あふれるトップバッターという役目ながら、思い切りエネルギッシュにダンスをかました2人だった。
●四畳半帝国
四畳半帝国
MCの小林に「ピタゴラスイッチを見ているような、スッキリとした頭の体操のようなステージ」と表現されたのは、ダンサー、役者、脚本家、画家など不特定多数のメンバーで構成される「ダンスコント劇団」こと四畳半帝国。主宰の松田拳翔を中心に2019年に発足した彼らだが、元々ダンスサークルで出会ったメンバーが多いため、様々なジャンルのダンスを踊ることができる。
四畳半帝国
6人のダンサーたちは、U-zhaan×環ROY×鎮座DOPENESSの「七曜日」に乗せて、ゆらゆらとコミカルに踊り始める。一列に並んで一連の流れをつないでいくようなムーブや、途中で1:5や2:4など、違う動きをするメンバーが数人現れ、また集団に戻っていく、という展開から、最終的に気持ち良くハマるパズルのような感覚になるのかもしれない。また、日本語ラップの曲、衣装の法被、正座でごはんを食べるような振付など、日本的な要素も彼らの世界を形作るものだろう。どこかクセになる魅力で客席を惹きつけた四畳半帝国だった。
●SIS
SIS
コロナ禍で発信を始めた「SISとばあば」が話題となったり、2021年にはTOKYO2020「パラリンピック閉会式」や、第72回『紅白歌合戦』でマツケンサンバカラフルダンサーとして出演を果たすなど、今勢いに乗る大阪下町のツインタワー身長175センチの姉妹ダンサー・SISは、彼女たちが率いる「SISterly(SISの生徒たち)メンバー」とともに登場。この日もラジオ番組風のオープニングから、在日ファンクの「きず」へとなだれこみ、総勢14人のステージで大盛り上げ。
SIS
怪我をしたという設定で包帯を巻いた14人の思い切り自由でコミカルな動き、大人数の利を活かした構成、また、大人数だからこその迫力を放つシンクロなど、キャッチーで見応え十分のステージを展開していく。ファンキーなサウンドも相まって、客席のレスポンスもノリノリで非常に良く、歓声がしばしば上がっていた。包帯だけでなく、バラの花やスプレーなど小道具を使ったパフォーマンスも面白く、最後の早着替え(!?)で、タンクトップと半パン姿になる少年ダンサーのオチなどは、まるで短編コメディー映画を観ているような爽快さがあった。
●OCTPATH
OCTPATH
続いては、吉本興業に所属する日本のボーイズグループ・OCTPATHから海帆、古瀬直輝、高橋わたるが登場。コラボするのは、ダンス界のエリートチーム「Team"S"pecial」のリーダーでありながら、OCTPATHやMrs. GREEN APPLEなどの振付師として活躍するダンサー・NOSUKE。現在はNetflixで放送中の『timelesz project -AUDITION-』にダンストレーナーとして出演中だ。暗転したステージにスタンバイした3人は「Wild」からキレキレのダンスをクールに披露。めまぐるしくフォーメーションをチェンジしたり、床を転がったり、海帆と古瀬が大きく身体を反らせてお互いにもたれかかった状態でのパフォーマンスをしたりと、のっけから飛ばしまくる。そのままビートが重たく激しくなるダンスブレイクへとシームレスに移行。ビートに合わせて小刻みに全身をバイブレーションさせたり、海帆が高橋を持ち上げて逆さまに回転させるという、ハイレベルかつ信頼関係がないとできないパフォーマンスで、初めて観る者を圧倒した。続く「Bump」でも計算された緻密なダンスで客席を魅了。かめはめ波のようなインパクトのある振りや、海帆によるエアプレーンと見どころ満載。あれだけ激しく動いているのにブレない歌声もさすが。彼らのストイックさが垣間見えたような気がした。
OCTPATH
MCでは「ついにやってまいりました〜!」とハイテンション。自己紹介タイムで海帆は得意のボイパを披露して、「僕出身大阪なので、帰ってこれました!」と笑顔を見せる。大阪出身でリーダーの古瀬も「地元でライブできること、すごく嬉しく思ってます」と喜びを口にする。「ちなみに〜?」と振られた高橋は「ちなみに僕は埼玉です! 埼玉のイケメン高橋わたるです!」と和気藹々としたムードでトークを展開。普段は8人で活動する彼らだが、この日のために楽曲を3人構成に変えるなど「今日ここだけの特別なステージを用意してきました」と入念な準備を行ってきたことを明かす。
オーロラカラーの傘を使ったパフォーマンスで、曲の世界観を表現した「All Day All Night」を披露し、いよいよNOSUKEが登場。ここまでのコラボでは、ほとんどアーティストとダンサーはそれぞれの立ち位置でパフォーマンスしていたが、OCTPATHとNOSUKEのコラボでは、NOSUKEが完全にOCTPATHのフォーメーションに入り込み、メンバーの一員として一緒にダンスした。それはあまりにもハイレベルで、ファンでなくとも大熱狂するほどの完成度だった。楽曲はダンスナンバー「Playboy」。立体的なステージの構造と照明を巧みに使った演出もドラマチックで、躍動感たっぷりに踊る4人のシンクロ率の高さは本当に素晴らしかった。古瀬とNOSUKEがハートマークを作ったパートでは、もちろん大歓声が上がる。これぞ『TURNT UP OSAKA』でしか観ることのできない、最強のコラボレーションだった。
OCTPATH
NOSUKEも交えたMCではメンバーが「嬉しい〜!」と喜びを爆発させ、NOSUKEも「緊張した〜!」とホッとしたように笑顔を見せる。NOSUKEが振付をした「All Day All Night」でゆったり踊るのかと思いきや、ダンスリーダーの古瀬が振付を担当した激しいダンスチューン「Playboy」を踊ることになり、「皆のすごさがわかりました」とNOSUKE。フルで踊り続ける体力もそうだが、熾烈なオーディションをくぐり抜けたメンバーの逞しさに感服していた。ダンスを本格的に始めた頃からNOSUKEを慕う高橋も「夢のようなステージを皆にお見せできることができて幸せです」と感慨深げ。長い付き合いだからこその空気感と信頼関係を、確かに感じられた。盛大にNOSUKEを見送った3人は、ラストナンバーを披露。卓越した表現力で様々な表情を見せてくれたOCTPATHだが、最後はとびきり明るく「Present」で締め括った。本当に大充実&大満足のステージだった。
●超特急
超特急
1部のトリは超特急。小林の紹介から黄色い声援が上がっていたが、ステージにシューヤが登場するとその声量はぐんとアップ。まずはキャッチーでポップな「Yell」を、TERUPOP + MINAMIのコンビと爽やかに披露する。シューヤのクリアな歌声はもちろん、ニコニコの笑顔で軽やかにバレエを踊るTERUPOPとMINAMIの姿から、ハッピーが伝播してゆく。TERUPOPは今回の話が来た時、パートナーに浮かんだのがMINAMIだったそうで、信頼関係のある2人が大きく全身を使って踊る様子からは、喜びだけがあふれていた。
最高にハッピーなナンバーに続いては、超特急の振付も数多く担当するえんどぅとのコラボ曲「Lesson II」へ。DAY1は黒い衣装で登場したえんどぅだったが、DAY2は真っ白の衣装でステージに立つ。1日目は緊張もあったのか、どちらかというとクールな印象だったが、2日目は動きが大きくキレ良く派手になり、シューヤに絡むパートもより大胆になっていた。
超特急
MCではシューヤが元気に「ご来場の皆さんありがとうございます!」と挨拶し、実はTERUPOPがEBiDANの「ラッキーあげるよ!」の振付をしたという繋がりを明かすと、客席から驚きと歓喜の声が上がる。そしてDAY1に続き、えんどぅを呼び込む。えんどぅは「またぁ〜?」と言いつつ嬉しそうにステージにカムバック。「Lesson II」は9人体制になって初めて振付をした曲だと振り返り「50曲以上振付させていただいてますね。ありがと」と感謝を述べる。えんどぅは、超特急との付き合いは10年以上ながらコラボをすることはなかなかないとして、余程嬉しかったのか、1日目を終えて「珍しくエゴサしちゃったの」と照れくさそうに告白する。TERUPOPを含む超特急ファミリーのあたたかさを感じたMCタイムだった。
超特急
「AwA AwA」では関西のキッズダンサー9名による「ミニ超特急」を呼び込んでご挨拶。そのキュートさに心をわし掴みにされたオーディエンスは「可愛い〜!」と大騒ぎ。サビでは全員で阿波踊りの振りをしてひとつになる。最後は「超特急の楽曲をここまで1人で歌うことはないと思うので、皆の記憶の1ページになってくれれば嬉しいです」と真摯に述べて、「Billion Beats」を丁寧に力強く歌いきった。
●KUROKO
KUROKO
第2部のトップバッターを飾ったKUROKOは、DAY2も瞬き厳禁、圧巻のパフォーマンス。
着物を着たGENDAIが巧みにレーザーを操っていく。シンプルな和風の音色とビートに合わせ、前半は楽器のように、後半は武器のように、くるくると姿を変えるレーザー。緻密に計算された立ち位置と、非常に繊細であろう振りのタイミングは芸術的としか表現ができない。レーザーにGENDAIの身体が当たるたびにキラッと光る宝石のような煌めきも美しかった。この演目はぜひ一度生で観てほしい。
KUROKO
最後にレーザーを大槍のように掲げたGENDAIに、割れんばかりの大喝采が贈られた。小林も「すごすぎるパフォーマンス! 最新のレーザー技術を駆使して、唯一無二のステージを見せてくれました」と絶賛していた。
●嘉々六闘
嘉々六闘
ダンス界の若き新星・嘉々六闘(カカロット)は、新進気鋭集団のストリートダンスチーム。ラフな服装でステージに現れた7人は、ゆらゆらと身体を揺らすと、強まるビートに合わせて身体を細かく震わせる。1人ずつのソロもバッチリキマり、ステージを軽やかなステップで行ったり来たり。
嘉々六闘
様々なジャンルのダンスをクロスオーバーさせて、見せ場をどんどん作り上げる。ストリートカルチャーへのリスペクトがある彼らだからこその空気感で、時にヒリヒリさせつつも「楽しく本気で遊ぶ」ということを体現しているかのようなパフォーマンスで魅了したのだった。
●Miu Ide作品
Miu Ide作品
続いては、女性カリスマダンサー・Miu Ideが振付を行なった、関西で行われたオーディションの選抜ダンサーによる作品を披露。暗い照明の中で、白いバレエ衣装を着た10人の女性ダンサーが、静かになめらかに踊り出す。
Miu Ide作品
三浦大知の「Sheep」とのマッチングも最高だ。三浦のハイトーンボーカルが浮遊感を感じさせる一方で、重ためでスロウなサウンドが負の感情を表現するようで、心に訴えかけてくるものがあった。寝転んだり立ち上がったり、いなくなったり現れたり。女性らしい、しなやかで繊細な表現は、癒しと物悲しさを同時に感じさせるようだった。
●TETSU-G/MACCHO/DAI/SO/KITE/SATOCI/SHOW-GO
TETSU-G/MACCHO/DAI/SO/KITE/SATOCI/SHOW-GO
大阪が「ストリートダンスの聖地」とも称される理由のひとつが、POPダンスだ。大阪が聖地なのかというと、大阪はストリートダンスの練習に適した場所が多く、コミュニティが活発であること、ダンススタジオも多いことから才能が育つ土壌が整っていること、ストリートダンスのコンペや大会が盛んに行われているから。先人たちが築いてきた歴史と土壌が息づいているのは素晴らしいことだ。
ここで披露されるのは、POP(POPPING)のダンスショー。DAY2はTETSU-G、MACCHO、DAI、SO、KITE、SATOCHI、SHOW-GOという、世界最高峰のPOPPINGドリームチームが大阪で集結。1日目とはメンバーが若干入れ替わっているが、やはりハイレベルなことは変わらない。メンバー1人1人が国際的バトルやコンテストにおいて、常に上位入賞を果たすという輝かしい経歴の持ち主ばかりだ。
TETSU-G/MACCHO/DAI/SO/KITE/SATOCI/SHOW-GO
スモークの中で姿を現した7人は、ゆっくりと身体を動かしていく。派手な動きではないが、地味な動きこそ難易度が高く、神が宿るというダンスの世界。全員のシンクロ率の高さはさすがとしか言いようがない。やがてパーラメントの「フラシュ・ライト」に乗せて、ステージを大きく使いソウルフルにのびのびと身体を動かしていく。2日目はよりチーム感が増しているようで、ステージ上でも「イエーイ!」と声を出して楽しんでいる様子が見受けられた。キッズ時代に戻ったように、純粋なダンスと音楽への想いがあふれているようで眩しかった。
●Aile The Shota
Aile The Shota
ゴージャスなブラックファーのアウターに身を包んだAile The Shotaは、「大阪まだまだ楽しんでいけますか!」と勢いよく「Pandora」を投下。オーディエンスは立ち上がり、EDMのビートに合わせて手を挙げる。Aile The Shotaもそんな熱量に呼応するように力強く早口ボーカルを放ち、ゆらり「J-POPSTAR」を披露した。
Aile The Shota
暑そうに上着を脱いで、KANATAが振付を行い、地元大阪の10人の精鋭ダンサーがパフォーマンスを行なった「さよならシティライト」をプレイ。ベンチと街灯を舞台に、別れた恋人をなかなか忘れられないもどかしさを10人という大人数で表現した。そして曲が終わると、2日目も「KANATAちゃん結婚おめでとうー!」と、新婚のKANATAを客席を巻き込んで祝福。ダンスへのルーツと愛を口にして、「皆さんも好きなように身体揺らして最後まで気持ち良くなっていきましょう」と、ODORI CREWのLEOとHIROTO.とともに「Hungover」「DEEP」で心地良い音の波に誘ってゆく。
Aile The Shota
Aile The Shotaは嬉しそうに「ただダンスが好きな自分からしたら、こういうイベントに出れることが嬉しいのに、出てるアーティスト、皆お友達(笑)。こんなコラボ昔なかったな、みたいなのが今は当たり前になってるじゃないですか。良いことですよね」と事務所の垣根を超えてコラボレーションできる時代になったこと、大阪でそれが実現していることを喜ぶ。そして「最後に、この国を踊らせる本質的なポップスを作りたいなと思って作った曲をSHUHOさんとお届けしたいんですけど、皆さん準備はできてますか?」と最高にアーバンな「踊りませんか?」を披露。Aile The Shotaのダンスと音楽への覚悟が垣間見えた、とても熱いDAY2だった。
●BALLISTIK BOYZ
BALLISTIK BOYZ
いよいよ2日間の『TURNT UP OSAKA』も、最後を飾る大トリへ。EXILE TRIBE初の全員がマイクを持つ7人組グループ・BALLISTIK BOYZから、ボーカルを担当する日髙竜太、加納嘉将、深堀未来、砂田将宏の4人が登場した。自然と総立ちになった客席の目の前で繰り広げられたのは「Make U a Believer」。MORTAL COMBATのアクロバティックなブレイクダンスと、4人の美声の融合は新鮮で、オーディエンスはプチョヘンザで盛り上げつつも、圧巻のスペシャルコラボタイムに浸っていた。続けて照明演出も美しいJESSICAとのコラボ曲「Strangers」を披露し、色気たっぷり、大人の魅力で会場全体を骨抜きにした。
JESSICA
MCで「2日間来てるよって方」「関西以外から来たよって方」と砂田が呼びかけると、元気に客席から手があがる。砂田は「会場にお越しくださって本当にありがとうございます。そしてスタッフの皆さんも、こんなに素敵なイベントを開催して僕たちを呼んでくださりありがとうございます。一緒に立ってくれてるメンバーもありがとうございます」と全方位に感謝を述べる。自己紹介を経てメンバーは「Strangers」をやるのは久々だと振り返る。普段踊りながら歌うため、こんなにしっかり歌に集中することはないと話す4人。ボーカリストとしてのスキルの高さを存分に提示した「good day good night」に続き、いよいよラストチューン。先輩のEXILEから世代を超えて引き継がれる大アンセム「Choo Choo TRAIN」を投下した。
BALLISTIK BOYZ
MORTAL COMBATとJESSICAに加え、砂田が「全員出てきて」と出演者を呼び込む。OCTPATHとJURI&JUNAもステージに集合し、全員で見事な「Choo Choo TRAINダンス」を披露。総立ちの客席は言わずもがなの大盛り上がり。思い残すことのないようにと全力ダンスを見せるダンサーたち。JESSICAがフロントに出てキュートに踊れば、MORTAL COMBATがステージ全体に散らばり、それぞれにハイレベルなブレイクダンスの大技を繰り出しまくる。ボーカルチームはそんなダンサーのプレイに笑顔を浮かべ、最後まで美声を響かせた。
BALLISTIK BOYZ
「本当にすごく良い思い出になりました。また次があることを信じて。改めて2日間ありがとございました!」と砂田が挨拶し、ステージ上の全員が一列に並んでお辞儀。ステージから見えなくなるまで笑いを取ろうとする日髙のお茶目さが素敵だった。
BALLISTIK BOYZ
こうして『TURNT UP OSAKA – DANCE & MUSIC –』は大団円で終了。素晴らしいエンターテインメントと熱狂を作り出した、忘れられない最高の2日間だった。MCの小林は「今後も大阪をTURNT UPしていきたいと思いますので、よろしくお願いします!」と力強くバトンをつなぐ。きっとオーディエンスのみならず、アーティストにとってもダンサーにとっても得難い経験になったのではないだろうか。次回開催を楽しみに待ちたいと思う。
取材・文=久保田瑛理 撮影=日吉”JP”純平、オイケカオリ