帝劇クロージングに伴い、劇場資材を活用する商品開発プロジェクトが始動 第一弾は客席、ロビー照明などが家庭用家具や小物に
2025年2月末をもって一時休館する〝2代目〟の現・帝国劇場。クロージングに伴い、劇場資材を活用する商品開発プロジェクト『帝劇 Legacy Collection』が始動することが発表となった。
建築家・谷口吉郎の設計により1966年に竣工し、半世紀以上にわたって多くの人々に親しまれてきた現・帝国劇場。1911年開場の初代帝劇から継承した進取の精神のもと、世界屈指の劇場を目指して建設され、国内において類を見ない大規模かつ最先端の舞台機構、最新鋭の音響照明設備を活かした、幅広いジャンルの演劇作品を上演してきた。
今回発表された『帝劇 Legacy Collection』プロジェクトは、一時休館にあたり、東宝演劇部が標榜する“大衆性と芸術性の融合”のモットーの元、110年を超える帝劇の灯を絶やさず、2代目”の現・帝国劇場の建物としての魅力を再発見し、新たなステージへと継承するプロジェクトとして始動するもの。「歴史ある帝劇の灯を、お客様のお手元でともし続けていただきたい」という想いから、劇場解体の際に生まれる様々なマテリアルを活用して商品を開発・販売する。
同プロジェクトは、開発する商品のジャンル・特性ごとに複数の企画で構成。各企画は、それぞれ帝劇一時休館後に本格始動し、マテリアルの取り出し・商品試作・安全性の確認等を経て、2026年春頃までに順次商品を発売する予定だ。今後の情報は、帝国劇場クロージング特設ページにて更新予定。
『帝劇 Legacy Collection』始動と合わせて、第一弾企画が発表に。第一弾は、カリモク家具株式会社・株式会社ZOZOと共に帝国劇場のマテリアルを使用した商品開発、及び販売を行う。客席、ロビー照明、手摺りを支えるプラスチックで挟みスライスしたトチとマホガニーの木、希少性の高いスウェーデン産インペリアルレッドやブラックスェードを使用した柱の石などを活用し、帝劇の温もりを家庭で感じられ、使用できるアイテムへとリメイク。本来、解体時に廃棄となるマテリアルが、帝劇をイメージした商品を含む家庭用の椅子・テーブル・間接照明といった家具から小物までの幅広いアイテムへと生まれ変わる。
客席
ロビー照明
ロビー手すりと木
インペリアルレッド(石)
ブラックスェード(石)の柱
商品は主にカリモク家具株式会社にて製造、株式会社ZOZOが運営するファッションEC「ZOZOTOWN」内のラグジュアリーデザイナーズゾーン「ZOZOVILLA」にて販売予定となっている。商品開発を担当するデザイナー、商品ラインナップなどの続報に注目だ。
なお、帝国劇場クロージング特設ページよりメールアドレスを登録すると、『帝劇 Legacy Collection』の企画・商品発売内容など、より詳しい情報が随時メルマガ配信される。こちらもチェックしよう。