角野隼斗の初ドキュメンタリー映画『不確かな軌跡』が全国50館で上映スタート
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2025年2月28日(金)、NHKホールにつづきサントリーホールで、角野隼斗による全国ツアー2025 “Human Universe”がファイナル公演を迎えたその日、彼の初ドキュメンタリー映画『不確かな軌跡』が全国50館のユナイテッドシネマ系他にて封切られた。クラシック音楽を弾く若手ピアニストでこんな快挙を成し遂げた男がかつていただろうか?
映画のクライマックスは、2024年7月14日、日本武道館。13000人の観客が見守る中、圧倒的なパフォーマンスを繰り広げ、聴く者すべてを魅了する。そして先日発表されたNYカーネギー・ホールでのソロ・リサイタル決定を予言するかのように、その楽屋口扉をくぐって消えていく。一人のピアニストが新たな世界へ飛び立っていくことを象徴的に捉えたラストシーンである。
幼少期から数字に魅了され、母のピアノ教室で鍵盤に触れて育った角野は、数々のコンクールで輝かしい成績を収めた。その後、クラシック音楽以外にも興味を持ち、東京大学に進学。YouTubeに音ゲーの動画を公開し、後に「Cateen」としてピアノ演奏動画も注目を集めるようになった。そして大学生時代、「最後の思い出」として出場したピティナピアノコンペティション特級でグランプリを受賞。ここから彼の人生は大きく変わり始めた。従来のピアニストとは異なる道を歩み、ショパンコンクールに挑戦するも、ファイナリストには残らなかった。しかし、その後も全国ツアーの
角野はなぜここまで人気を得ることが出来るのか?パフォーマンス、ビジュアル、学歴、YouTube、運?それだけではない、何か特別なものが彼にはある。クラシック音楽、ピアノ、そして音楽そのものに対する角野の挑戦が記録され、見るものすべてに生きる力を与えてくれる。まさにクラシック音楽界の大谷翔平と言っても過言ではないだろう。
少しはにかみながら、本人はこのドキュメンタリー映画について、こうコメントしている。
「自分の初のドキュメンタリー映画ということで、嬉しいやら恥ずかしいやらソワソワしています。ドキュメンタリーというのは確固たる目標に向かって突き進むようなタイプの人生の方がきっと映えるんだろうと思いますが、自分の人生はそんな一直線ではありませんでした。過去を振り返ってみれば、環境に導かれながらその時々で自分の進むべき道を模索してきたように思います。その軌跡はいつも、不確かなものでした。
それでも自分の中には確固たる想いと美学はあって、それを形にするために日々努力してきました。そしてこれからも。こんな僕の物語が面白いのかどうかは分かりませんが、何かみなさんの生きるヒントに少しでもなれたら、それ以上に嬉しいことはありません」
クラシック音楽の垣根を超えた唯一無二のピアニスト角野隼斗に迫った、初のドキュメンタリーフィルム。是非お見逃しなく。
『角野隼斗ドキュメンタリーフィルム 不確かな軌跡』予告映像60秒ver
上映情報
制作:ネツゲン
配給:ローソン・ユナイテッドシネマ
公式 HP:http://www.bsfuji.tv/futashikanakiseki/index.html
(C)角野隼斗ドキュメンタリーフィルム製作委員会