石井琢磨×菊池亮太×ござ×Budo　注目のピアニスト４人による『のだめカンタービレ』の世界【特集：こども音楽フェスティバル 2025】Vol.1

世界最大級のこどものためのクラシックの祭典『こども音楽フェスティバル 2025』が、ゴールデンウィークにサントリーホールで開催！国内外の第一線で活躍する多数のアーティストを迎え、様々な年齢のこどもたちにあわせたバラエティ豊かなプログラムをお届けするこのフェスティバルは、“こころ はずむ ひびきあう”という言葉とともに、音楽に触れる感動と、音楽を分かち合う歓びをこどもたちに伝えていく。

「こども音楽フェスティバル 2025」ティザー映像

SPICEでは、フェスティバルの公演を紹介する連載がスタート！トップバッターは、漫画『のだめカンタービレ』から、作品を代表するクラシック音楽をYouTubeピアノ・シーンで注目されるピアニストたちが演奏する「ピアノで聴く『のだめカンタービレ』BEST」（DAY1・公演3／2025年5月3日（土・祝）16:30開演）を紹介する。

『こども音楽フェスティバル 2025』の初日の大ホール公演には、そんな『のだめカンタービレ』で登場する音楽を4人の人気ピアニストたちが届けてくれるコンサートがラインナップされた。その4人のピアニストも贅沢な面々である。ウィーンと日本を行き来しながら、今年6月にはベルリン交響楽団とベルリンと日本での共演も決定している石井琢磨、先日オーチャード・ホールを成功させた菊池亮太、夏に7都市での全国ツアーを発表したBudo、そして3人との共演で知られ、編曲と即興の匠「ござ」。いずれもYouTuberとしても人気を誇り、現在の新しいピアノ・シーンを牽引する4人が、昨年のNEO PIANO公演以来ほぼ1年ぶりにサントリーホールに顔を揃えることとなった。選曲は、『のだめカンタービレ』で登場するピアノ作品を中心に、名曲の数々を聴かせてくれるようだ。

「のだめ」こと野田 恵が千秋真一と出会いの時に弾いていたベートーヴェンのピアノ・ソナタ「悲愴」第2楽章、のだめと千秋が初めて一緒に弾いたモーツァルトの「2台のピアノのためのソナタ」第1楽章、のだめが「マラドーナ・ピアノ・コンクール」で緊張のあまり無意識にメドレーのように弾いてしまったストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」と「きょうの料理」のハイブリッド版を再現演奏、などなどソロや2台ピアノで、楽しすぎる『のだめカンタービレ』の世界を展開してくれる。フィナーレには4台ピアノで、生誕150年を迎えたラヴェルの「ボレロ」4台ピアノ版に挑戦！ピアノの表現への限界に挑むということだ。

参加アーティストから参加への意気込みの声も届いた。

石井琢磨

憧れであった『のだめカンタービレ』の世界を表現するコンサートに参加させていただけることは、いつも大変名誉に感じています！誠心誠意、真心を込めて演奏させていただきます。4人で奏でる一期一会のサウンドをお楽しみくださいませ！一緒に楽しみましょー！

菊池亮太

『のだめカンタービレ』を観て育ってきた世代としては、このコンサートに参加できる事は大変光栄なことで、とても嬉しく思っております！
のだめがコンクールで果敢に挑んだ難曲「ペトルーシュカ」。
そして演奏中に入り込んでしまう「きょうの料理」のフレーズ…！？
あの名シーンをはじめ、のだめカンタービレに登場するピアノの難曲の数々をお送りします！是非お楽しみください！

ござ

こどもの頃に聴いた音楽の記憶は、その人に一生残り続ける大切なものだと思います。その大切な一瞬のために、微力ながらお手伝いできることを嬉しく思いつつ、『のだめカンタービレ』という大きな作品の一部に関われることに責任のようなものも感じています。老若男女みんなが楽しめるようなライブになりますように！

Budo

僕はまさに『のだめカンタービレ』ど真ん中の世代で育ち、あの作品を通して「音楽って自由なんだ、こんなに心を躍らせるものなんだ」と教えてもらいました。今度は僕たちが、未来のピアニストたちにその魅力を伝える番です。僕ら自身が『のだめカンタービレ』に育ててもらったように、次の世代に音楽の素晴らしさを届けられるよう、最高の演奏をお届けしたいと思います！

＊　＊　＊

是非新装版全13巻を読破して、コンサートをより楽しんでほしい。

文＝神山 薫