【レポート】ミュージカル『アニー』2025 初日前会見レポート~犬のサンディも会見に登場!
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【前列左から】丸山果里菜(チーム・バケツ/アニー役)、家康(犬のサンディ役)、小野希子(チーム・モップ/アニー役) 【後列左から】浜崎香帆(リリー役)、愛原実花(グレース役)、藤本隆宏(ウォーバックス役)、須藤理彩(ハニガン役)、赤名竜乃介(ルースター役)(撮影:安藤光夫)
【THE MUSICAL LOVERS】ミュージカル『アニー』第58回
【レポート】ミュージカル『アニー』2025 初日前会見レポート~犬のサンディも会見に登場!
2025年の丸美屋食品ミュージカル『アニー』(主催・製作:日本テレビ放送網/協賛:丸美屋食品工業)が、4月19日(土)より東京・新国立劇場 中劇場にて開幕する。
開幕前日の18日には同劇場内で出演者による初日前会見が行われた。登壇者は、アニー役Wキャストのふたり(チーム・バケツ/丸山果里菜、チーム・モップ/小野希子)と、大人キャストの藤本隆宏(ウォーバックス役)、須藤理彩(ハニガン役)、愛原実花(グレース役)、赤名竜乃介(ルースター役)、浜崎香帆(リリー役)。そして2019年から『アニー』の舞台に出演し、ポスタービジュアルにも登場している家康(犬のサンディ役)も初登壇した。
日本テレビ主催によるミュージカル『アニー』は、1986年から日本での上演がスタートし、本年で40年目を迎える。世界大恐慌直後の1933年、真冬のニューヨークが舞台。誰もが希望を失う中、本当の両親が迎えに来る「明日」を信じて生きる孤児・アニー。そんなアニーをとりまく個性あふれる孤児たち、アニーによって変わってゆく大人たちが繰り広げるストーリー展開と、「♪Tomorrow」をはじめとする名曲の数々が、これまでのべ195万人もの日本の観客に感動を与え続けてきた。
会見は、まずフォトセッションから始まった。家康は、おすわりが上手にできるとチヤホヤされ、誇らしげである。アニー2人もその様子に「キャハハ」と無邪気に大笑い。「ハッピーな感じで」とリクエストされたアニー2人は、「ハッピー!」と声に出す陽気さで場を盛り上げる。
犬のサンディ役は、基本的に家康が<チーム・モップ>(小野アニー)、おこげが<チーム・バケツ>(丸山アニー)だが、今年は家康・おこげ・まつりの3匹体制となる予定。まつり(現在は野犬役)は稽古中だが、うまくいけばデビューできるかもしれない、とのことだった。
会見前、家康から「年齢は非公開なので質問しないでください」とのアナウンスがあった。 (撮影:安藤光夫)
■切磋琢磨し合うアニー:丸山・小野
フォトセッション後は、質疑応答のスタイルで心境や見どころをキャストが語った。最初にマイクを握ったのは、アニー役(Wキャスト)の丸山果里菜<チーム・バケツ>と小野希子<チーム・モップ>だ。初日前の心境を問われ、2人とも「千穐楽まで頑張って舞台を成功させたい」と意気込んだ。
オーディションで選ばれた当初は「夢のようだった」と語る2人だが、初日を明日に控え、衣裳を着ての会見で実感が沸いたという。丸山は「とにかく元気で明るさ100%」、小野は「緊張もあるが楽しみ、明日から頑張ります」と声を弾ませる。2人とも稽古場で、忘れた動きを教え合ったり、「ここはどういう気持ちなんだろうね」と話し合うなど、切磋琢磨し合ったという。
(撮影:安藤光夫)
■頼もしい続投組:藤本・須藤
日本での上演が40年目を迎え、8回目のウォーバックス役となる藤本隆宏は「記念すべき40年目。愛され続ける素晴らしいミュージカル『アニー』を、50年目、60年目へバトンを渡せるよう、今年、我々が頑張らなくては」と、タスキを預かる者の責任をみせた。
昨年からハニガン役を続投する須藤理彩は、出演者を変えての再演は初という。「昨年と同じ台本を使っているのに、こうも変わるのか」と演出の山田和也と驚き合ったそうだ。「毎回違う何かが生まれる」と、40年続く『アニー』の魅力を体感していた。
須藤いわく「稽古場は、笑いがたえなかった」。どうやらその原因は初登板の愛原実花にあるようだ。藤本は、愛原のあまりの面白さに、「稽古場で(愛原と)仲良くならないように気をつけた」とのこと。
(撮影:安藤光夫)
■アニーに加わった新たな色彩:愛原・赤名・浜崎
藤本から、笑いのたえない稽古場の原因として名指しされた愛原実花。「稽古場の雰囲気がよく、毎日楽しく幸せ。舞台の幸せが客席に伝わって、お客様に楽しんでいただきたい」と上品に語る……が、なぜかキャストから笑いが起こっていた。
赤名は「長く愛されている作品のピースとして、最大限に魅力を届ける」と意気込んだ。『アニー』の魅力は「お金ではなく、ウォーバックスとアニーにはプライスレスな縁が生まれることが、いつの時代も心に響くのだと感じている」という。
金髪と衣裳のフル装備で役に入り切った浜崎は「体調万全で、舞台上で暴れ回りたい」と述べ、その言葉にアニー2人が大爆笑していた。
初通し稽古の場で、ハニガン・ルースター・リリーの三悪が歌う「Easy Street」を初めて他のキャストに観てもらった際、「すごい歓声があがった」と語る浜崎。赤名によると、「その曲は、稽古最終日に振付を変えた」そうだ。赤名は「最後の最後まで高め合う。これがエンタメだ」と実感したそうだ。
(撮影:安藤光夫)
■『アニー』が40年続く理由
アニーはなぜ40年続いているのか? 藤本は「楽曲も、フルオーケストラでの演奏も魅力的。大人も子どもも楽しめて、役者を目指す子どもたちが夢を見ることもできる」と、『アニー』の魅力を語った。
丸山は「アニーは、孤児院のつらさから、どんどん気持ちが変化して、最後にハッピーになる。気持ちの変化が長く愛される理由」。小野は、「アニーの前向きさ、明るさが面白い。そんなアニーをお客さんが大好きだから」。作品の見どころについて、丸山は「アニーの心の変化」、小野は「アニーの前向きさと明るさ」を、それぞれ観てほしいと語った。
夢を形にしたアニー2人の姿に、藤本は「純粋で、受け答えも準備せず、自分の言葉で話す」と、そのピュアさを讃えた。
丸美屋食品ミュージカル『アニー』は、2025年4月19日(土)~5月7日(水)、東京・新国立劇場 中劇場にて上演予定。上演時間は約2時間40分(第一幕:80分・休憩:20分・第二幕:60分)。土日祝料金:11,000円(税込)・平日料金:8,500円(税込)。平日は2,500円お得となる。なお、夏には上田・大阪・金沢・名古屋でのツアー公演も予定されている。ツアー公演の楽しみについて、丸山は「大阪では、子どもはキャラ弁が出ると聞いた」。小野は「皆で新幹線に乗ったり、ホテルに泊まるのが楽しみです」と、ワクワクさをにじませて答えていた。
(撮影:安藤光夫)
そして40年目を迎える2025年、新たな試みとして、舞台手話通訳付き公演が実現する。対象は4月24日(木)12時公演と4月27日(日)16時30分公演。舞台手話通訳は田中結夏(となりのきのこ)、手話監修は江副悟史(株式会社エンタメロード)。40年目の『アニー』は、これまで以上に多くの人へ「明日はきっと良くなる」というメッセージを届けることだろう。
なお、4月18日におこなわれたゲネプロ(総通し稽古/チーム・バケツ/舞台手話通訳付き)の模様は、後ほど別記事にて、舞台写真とともにお届けする。
(撮影:安藤光夫)
取材・文=ヨコウチ会長
写真撮影=安藤光夫(SPICE編集部) ※転載・転用禁止
公演情報
Annie2025©NTV
「シューイチ×アニー 祝40年目!涙と笑いの舞台初日に完全密着」
日本テレビ(関東ローカル)
2025年4月27日(日)16:05~16:30(予定)
■会場:新国立劇場 中劇場
■日程:2025年4月19日(土)~5月7日(水)
■料金:
土日祝料金:11,000円(税込)
平日料金:8,500円(税込)
※4歳未満入場不可。1人につき1枚必要。
※舞台手話通訳付き公演あり。
4月24日(木)12時公演:8,500円(税込)
4月27日(日)16時30分公演:11,000円(税込)
詳細は下記【舞台手話通訳付き公演】参照。
■問合せ:キョードー東京 TEL:0570‐550‐799
【夏のツアー公演】
上田・大阪・金沢・名古屋公演を予定。
【出演】
アニー:丸山 果里菜/ 小野 希子(Wキャスト)
ウォーバックス:藤本 隆宏
ハニガン:須藤 理彩
グレース:愛原 実花
ルースター:赤名 竜乃介
リリー:浜崎 香帆
ルーズベルト大統領:森田 浩平
<アニー&孤児たち>(Wキャスト)
アニー役:丸山 果里菜(マルヤマ カリナ)
モリー役:大草 愛咲(オオクサ アイラ)
ケイト役:門前 りりか(モンゼン リリカ)
テシー役:飯田 音桜(イイダ ネオ)
ペパー役:木村 律花(キムラ リッカ)
ジュライ役:細川 優月(ホソカワ ユヅキ)
ダフィ役:吉岡 風帆(ヨシオカ カホ)
【チーム・モップ】
アニー役:小野 希子(オノ キコ)
モリー役:戸川 稀琴(トガワ キコ)
ケイト役:本間 彩心(ホンマ サコ)
テシー役:ジ ヤシホ(ジ ヤシホ)
ペパー役:吉田 璃杏(ヨシダ リアン)
ジュライ役:原 ののか(ハラ ノノカ)
ダフィ役:木村 友泉(キムラ ユミ)
<ダンスキッズ>(Wキャスト)
【チーム・バケツ】
石城 梛央(イシキ ナオ)
後藤 久瑠実(ゴトウ クルミ)
齊藤 瑠莉(サイトウ ルリ)
仲山 湊大(ナカヤマ ミナト)
本田 梨々亜(ホンダ リリア)
湯本 莉子(ユモト リコ)
【チーム・モップ】
井本 依茉(イモト エマ)
海老名 向陽(エビナ ヒマリ)
小足 結椛(コアシ ユイカ)
中島 葉月(ナカジマ ハヅキ)
浜本 ゆら(ハマモト ユラ)
藤田 緋万里(フジタ ヒマリ)
<アンサンブル>
鹿志村 篤臣、後藤 光葵、後藤 裕磨、望月 凜、八百 亮輔、矢部 貴将、AYAKA、岩矢 紗季、江崎 里紗、近藤 萌音
【スタッフ】
■脚本:トーマス・ミーハン
■作曲:チャールズ・ストラウス
■作詞:マーティン・チャーニン
■翻訳:平田 綾子
■演出:山田 和也
■音楽監督:小澤 時史
■振付・ステージング:広崎 うらん
■歌唱指導:青木 さおり
■美術:二村 周作
■照明:高見 和義
■音響:山本 浩一
■衣裳:朝月 真次郎
■ヘアメイク:川端 富生
■演出助手:小川 美也子 本藤 起久子
■舞台監督:西部 守
■主催・製作:日本テレビ放送網株式会社
■協賛:丸美屋食品工業株式会社
■公式サイト:https://www.ntv.co.jp/annie/
【舞台手話通訳付き公演】
4月24日(木)12時公演:8,500円(税込)
4月27日(日)16時30分公演:11,000円(税込)
舞台手話通訳者が舞台向かって下手側に立ち、台詞・楽曲等を手話でお届けします。
舞台手話通訳者を通して舞台が見やすい「舞台手話通訳対象席」
申し込み受付開始:2025年2月15日(土)10:00~ キョードー東京受付ページ限定
舞台手話通訳:田中 結夏(となりのきのこ)
手話監修:江副 悟史(株式会社エンタメロード)
※サポートが必要なお客様に座っていただけますよう、当日、障がい者手帳のご提示をお願いすることがございます。
※本人様のほか、同伴者様3名までお申し込みいただけます。