柿澤勇人・佐藤隆紀(LE VELVETS)ら出演 新演出版のミュージカル『ジキル&ハイド』が26年3~4月に上演決定
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ミュージカル『ジキル&ハイド』
2026年3月、東京国際フォーラム ホール Cにて(4月に大阪、福岡、愛知、山形でも上演予定)、ミュージカル『ジキル&ハイド』が再演されることが決定した。
今回は長く日本で愛される傑作が新演出版として生まれ変わる。主演には23年公演で鮮烈なジキル/ハイド像を作り上げた柿澤勇人と、類まれな歌唱力でミュージカル界を牽引する佐藤隆紀がWキャストで臨む。
2001年の日本初演以来、鹿賀丈史、石丸幹二という名優が刻んできた『ジキル&ハイド』の系譜。23年にこのバトンを継いだ柿澤勇人は、人間の内に潜む闇を暴き出す鋭い芝居と爆発的なエネルギーを見せ、この演技で第31回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞した。今回はさらなる闇の境地に挑み、観客を魅了する。
そして、ボーカルグループ「LE VELVETS」のメンバーとして活動し、『レ・ミゼラブル』ジャン・バルジャン役など、圧倒的な歌唱力でミュージカル界を牽引する俳優の一人となった佐藤隆紀が、新たにミュージカル界屈指の難役に挑む。
柿澤、佐藤に加えて、そのほか濃密な人間ドラマを描き出す個性豊かなキャスト陣も決定。
ジキルとハイドの狭間で翻弄されるヒロインで娼婦のルーシー役には、『ラブ・ネバー・ダイ』など数多くの作品でヒロインを務め、23年公演で観る者の心を震わせた真彩希帆と、宝塚歌劇団を退団後も『SIX』などの話題作に出演し、歌・ダンス・芝居と三拍子揃った実力で注目を集める和希そら。ジキルの婚約者でもう一人のヒロイン エマ役には、前回公演で透明感溢れる確かな歌唱力での好演が記憶に新しいDream Ami と、数々の名作への出演を重ね、ミュージカル女優として確かな歩みを続ける唯月ふうかが挑む。
また、ジキルの親友 アターソン役に軟硬自在の演技で物語に説得力を与える竪山隼太。ジキルと対立するストライド役にはジャンルを問わず様々な作品に挑み続ける章平。ジキルに仕え、彼を支える執事 プールを、23 年公演に続き数多くの受賞歴を誇るベテラン 佐藤 誓が演じる。さらに、エマの父 ダンヴァース・カルー卿役には、ミュージカル、ストレートプレイから大河ドラマなどの映像作品まで、重厚な演技で圧倒的な存在感を放つ栗原英雄が前回公演に引き続き演じる。
演劇界を担う名優たちが、それぞれの人生、それぞれの正義が交錯する物語を一層奥深く、鮮やかに描き出す。さらに今回は新演出版として美術や振付などが大きく一新される。フランク・ワイルドホーンの名曲に彩られ、驚きに満ちた新たな表情を見せる。
揺るぎなき正義を貫くジキルと闇に解き放たれた凶暴なハイド、相反する二つの人格表現を唯一無二の高みまで引き上げた柿澤勇人。そして、理性の奥底に潜む狂気を覚醒させ、未だ誰も見たことのない境地へ挑戦する佐藤隆紀。最高のキャスト・スタッフが集結して生み出す、哀しくも美しいミュージカル『ジキル&ハイド』、新演出版として紡がれる物語に期待しよう。
19世紀のロンドン。
医師であり科学者であるヘンリー・ジキル(柿澤勇人/佐藤隆紀)は、「人間の善と悪の両極端の性格を分離できれば、人間のあらゆる悪を制御し、最終的には消し去ることが出来る」という仮説のもとに研究を重ね、作り上げた薬を生きた人間で試す段階にまで到達した。
ジキルは病院の理事会で人体実験の承諾を得ようとするが、彼らはこれを神への冒涜だと拒絶。ジキルの婚約者エマ(Dream Ami/唯月ふうか)の父親で理事会の議⾧でもあるダンヴァース卿(栗原英雄)のとりなしもむなしく、秘書官のストライド(章平)の思惑も絡み、理事会はジキルの要請を却下した。ジキルはその夜に開かれたエマとの婚約パーティーで、親友の弁護士アターソン(竪山隼太)に理事会の連中は全員偽善者だと怒りをぶつける。
アターソンはジキルを連れて上流階級の社交場から抜け出し、たどり着いたのは場末の売春宿「どん底」。男どもの歓声の中から、現れたのは娼婦 ルーシー(真彩希帆/和希そら)。「(私を)自分で試してみれば?」というルーシーの言葉に天明を受けたジキルは、研究室に籠り、薬の調合を始める。きらめく調合液をひとり乾杯して飲み干すジキル。そして全身を貫く激しい痛みが襲い、苦痛に悶えるジキル。腰が曲がり、声はかすれ、まるで獣のよう。この反応は一体何なのか!そして、とうとうジキルの中に眠っていたもう一つの人格 エドワード・ハイドが解き放たれる。
時を同じくして街では次々とむごたらしい殺人が起こる。謎に満ちた恐怖の連続殺人事件にロンドン中が凍りつく。果たしてこれはハイドの暴走なのか。エマや執事 プール(佐藤 誓)の心配をよそに研究に没頭していくジキル。
ひとつの体に宿った二つの魂“ジキル”と“ハイド”の闘いは、破滅へ向けて驚くべき速さで突き進んで行く…。
公演情報
ヘンリー・ジキル/エドワード・ハイド:柿澤勇人 佐藤隆紀(LE VELVETS)(Wキャスト)
ルーシー・ハリス:真彩希帆 和希そら(Wキャスト)
エマ・カルー:Dream Ami 唯月ふうか(Wキャスト)
ジョン・アターソン:竪山隼太
サイモン・ストライド:章平
執事 プール:佐藤 誓
ダンヴァース・カルー卿:栗原英雄
川口竜也 百々義則(劇団四季) 鎌田誠樹 三木麻衣子 川島大典
彩橋みゆ 池谷祐子 岡 施孜 上條 駿 川口大地 木村つかさ
熊野義貴* 藤田宏樹 藤本真凜* 真記子 町屋美咲 松永トモカ(五十音順 *スウィング)
原作:R.L.スティーヴンソン
音楽:フランク・ワイルドホーン
脚本・詞:レスリー・ブリカッス
演出:山田和也
上演台本・詞:髙平哲郎
■東京公演
期間:2026年3月
会場:東京国際フォーラム ホール C
主催・企画製作:東宝/ホリプロ
2026年4月
大阪、福岡、愛知、山形にて上演予定