Aqoursが辿った十年間の青春航海は、みんなの新たな未来へのスタートに!『ラブライブ!サンシャイン!! Aqours Finale LoveLive! ~永久stage~』DAY2レポート
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(C)2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
■2025.06.22『ラブライブ!サンシャイン!! Aqours Finale LoveLive! ~永久stage~』DAY2@埼玉・ベルーナドーム
『ラブライブ!サンシャイン!!』から誕生し、2015年6月のデビューから、ひたむきなパフォーマンスで「スクールアイドル」の世界を体現し続けてきたAqoursが、10年間の歩みの集大成として9人での最後のワンマンライブを6月21日、22日に埼玉・ベルーナドームで開催。これまで歩んできた道のりをファンと共に辿っていく、明るさと希望に満ちたフィナーレライブとなった千秋楽の様子をレポートしよう。
真夏日となった快晴の下、暑さにも負けずにベルーナドームには満場のファンが集結。ステージのスクリーンには、Aqoursの始まりの場所として描かれてきた波が打ち寄せる内浦の砂浜が映し出される中、ファンが最後のAqoursのワンマンステージに向けての期待を高めながら、開演の時を待っていた。そしてベルーナドームならではの、バックステージで気合いを入れるAqoursの声が聞こえると、場内に歓声が沸き起こった。
(C)2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
そして夏の光が場内に差し込む中、場内の様子をうかがうように黒澤ダイヤ役・小宮有紗が棒を手に登場すると、スクリーン前にセッティングされた本物の砂浜に「Aqours」の名前を書き込んでいき、ファンもそれを静かに見守る。そして書き上げた砂文字がスクリーンに映し出されると大きな声援が。
(C)2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
黒澤の描いた砂文字がアニメのAqoursの砂文字に重なり、劇中の沼津の様子が映し出される。そして家から学校へと向かうアニメ第1話の千歌の姿が映し出され、いよいよ最後のライブの幕が開いた。
これまでのライブのようにスクリーンにはキャラクターが映し出され、それと共にメンバーもステージに登場するが、BGMは静かな波の音のみ。メンバーも無言で客席に身振りでアピールしながら静かに並んでいく。そうして全員が揃って始まったライブのオープニングは、新たな未来の始まりへのときめきを歌った「DREAMY COLOR」と「GEMSTONE "DE-A-I"」。そしてライブ初期の定番ナンバー「Aqours☆HEROES」に「届かない星だとしても」と、ファンと共に盛り上がるナンバーが続き、スタートから場内にはAqoursと声を合わせての声援とかけ声が響きわたり、最後はステージからのゲキに合わせて激しいクラップからの「サンシャイン!」などのコールで盛り上がった。
「ついにこの日を迎えましたが、皆様の声援嬉しいです!」
一気に4曲歌いきったオープニングパートを歌い終えてのMCでは、会場・配信・そしてライブビューイングで応援してくれているファンへの感謝のメッセージが送られた。さらに津島善子役・小林愛香の「気配を感じるわ!」を合図に見切れ席から声援を送るファンのところにも全員で足を運んで応援に応えた。
そして最後となる自己紹介とコール&レスポンスも「明日がどうなろうとしったこっちゃない!」というノリで、フィナーレならではのネタも織り交ぜたり、桜内梨子役・逢田梨香子がお約束の「梨子ちゃんビーム」でドームの壁が壊れたという開放型のベルーナドームならではのネタでこれまで以上に盛り上がった。
(C)2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
沼津市政100周年記念イラストを再現したライブ衣装の披露や、ブロックごとのコール合戦などで盛り上がったところで、再びライブパートがスタート。
アニメPVとのシンクロパフォーマンスによる「恋になりたいAQUARIUM」に、今回の2DAYSでライブ初披露となった『幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-』関連ナンバーの「Deep Blue」、そして小林、逢田、小宮をメインに見事なパフォーマンスを繰り広げたダンスナンバー「Daydream Warrior」に、吹き上がる炎の演出を交えたロックナンバー「スリリング・ワンウェイ」と、アガるナンバー四連発に場内の空気も外の猛暑に負けじとヒートアップ。「スリリング・ワンウェイ」ではライブの定番でもある伊波の「もっとー!」のゲキに乗ってコールを返し、ドーム全体が一体となって盛り上がった。
■一年生、三年生、そして二年生…それぞれの物語をアニメとライブで振り返る
熱く盛り上がったライブの前半戦が終わると、スクリーンにはアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』の名場面を新作ナレーションと共に綴ったスペシャルムービーが流れ出す。
ルビィ、花丸、善子の一年生たちが、スクールアイドルへの挑戦を経て成長していった軌跡が綴られると、「Main theme of Lovelive! Sunshine!!」と共に再びキャラビジュアルを交えたライブオープニングがスタートし、ここからはTVアニメSeason2のスペシャルメドレーが開幕。
メドレーのオープニングを飾るのは当然Season2オープニングテーマ「未来の僕らは知ってるよ」。衣装も衣替えをして、オープニングアニメに合わせてのシンクロパフォーマンスで盛り上がる。さらに高速移動するランウェイに乗ってアリーナ中央のステージに移動すると、劇中のライブシーンとシンクロしての「MY舞☆TONIGHT」では見事なダンスパフォーマンスを披露。
そして3台のトロッコに乗って場内を巡り声援に応えながら、スクリーンに流れるアニメの名場面と共に「MIRACLE WAVE」「空も心も晴れるから」をファンの間近で歌声を届けていく。
アリーナ後方でトロッコが合体して9人が揃うと、ラブライブ!決勝で披露した「WATER BLUE NEW WORLD」がスタート。歌いながら再びトロッコがアリーナを巡りだすと、場内がコンサートライトによるウォーターブルーの輝きに染まり、まるで9人が航海する海のように。そして最終回を飾った「WONDERFUL STORIES」では、トロッコ上から伊波による千歌の名セリフが。
「わかった、私が探していた輝き、私たちの輝き、足掻いて足掻いて足掻きまくってやっとわかった、最初からあったんだ!」
最終回とリンクするようなフィナーレライブというシチュエーションでのこの生披露に場内も大歓声に包まれた。
9人がアリーナステージへと戻ると、ラストは劇場版の挿入歌として印象深い「キセキヒカル」を、全方位のファンに向かって想いを伝えるように熱唱し、アニメのAqoursの軌跡を辿ったメドレーパートを締めくくった。
続いて三年生組の物語を振り返るスペシャルムービーがスタート。果南、ダイヤ、鞠莉の絆を描く名シーンに歓声が沸き、Season2第11話の閉校祭でAqoursコールが起きるシーンでは、場内からも声を合わせてのAqoursコールが起こり、劇中の想いがリアルに感じられる空間となった。
(C)2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
そんな三年生組の旅立ちを象徴するように、ライブパートではアニメPVとのシンクロパフォーマンスによる「HAPPY PARTY TRAIN」、これからもみんなと培った想いは続いていくというメッセージが込められた9周年楽曲「僕らの海でまた会おう」や「僕らの旅は終わらない」、そして新しい未来へみんなとつき進もうという「未体験HORIZON」で三年生パートは締めくくられた。
ステージ上にディスプレイされた砂時計の残りも少なくなり、いよいよライブもクライマックスに。最後を飾るスペシャルムービーは、千歌、梨子、曜の二年生組だ。Aqoursの始まりとなった3人の交錯する想いにみんなが見入り、曜の「ヨーソロー!」や離れていても梨子とはシュシュで繋がっている8人でのライブ前の「サーンシャイーン!」では、場内も一緒にコールを合わせて想いを重ねていく。
「Aqoursはみんなの中で輝き続ける」
「だからまたねって笑ってここから一歩踏み出せる」
「未来でもきっと面白いことが待ってるよ」
(C)2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
そんなメッセージと共に始まったのは、劇場版で披露された「Brightest Melody」のシンクロパフォーマンス、そして過ぎ去る時間の切なさとその先にある未来への希望を桜になぞらえた『幻日のヨハネ』からのナンバー「SAKURA-saku KOKORO-saku」を情感溢れるハーモニーで唄い上げた。
「次で最後の曲です…みなさんの心に刻んでください」
(C)2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
そんなメッセージと共に始まったラストナンバーは、フィナーレライブのテーマソング「永久hours」。メンバーそれぞれが思い入れのある沼津の風景写真に乗せて、夢は終わらない、これからも夢を追いかけて一緒にいようというメッセージを明るく唄い上げ、最後はコール&レスポンスでファンも共に歌声を重ねてライブの幕は下りた。
■Aqoursからファンへ、そしてファンからAqoursに想いが届けられたアンコール
(C)2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
まだまだAqoursとの時間を終わらせたくない…そんなファンの想いがすかさず巻き起こったAqoursコールと、きれいに9つの色に分かれて場内に現れた虹の輝きとなって、再びのステージを待ち望む。そしてしばらくすると、スクリーンにはそんなアンコールを求める場内の様子をバックステージから見つめるアニメのAqoursが映し出される。そしてそれがやがてステージに現れたリアルのAqoursに重なっていった。ステージ上で円陣を組んだ9人がカウントを重ねていき、ラストは10人目のAqoursであるファンの「10!」のかけ声が響き渡る。
「0から1へ! 1から、その先へ!」 『Aqours! サンシャイン!』
(C)2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
おなじみの気合いのコールをAqoursとファン全員で重ねて始まったのは、すべての始まりの歌「君のこころは輝いてるかい?」。衣装も合わせてのシンクロパフォーマンスに、場内からもさらなる熱気のこもったコール&レスポンスが送られ、ステージと客席がそれぞれ全力で盛り上がった。
歌い終えたAqoursの9人は虹に染まった場内を見ながら感動と感謝の声をファンに送り、最後の挨拶をファンに送った。
色々なことがあったけど、仲間やスタッフ、そしてファンと過ごしたこの十年の軌跡は、間違いなく青春の日々だった。
そして短命で終わる可能性もあったAqoursが十年間も続けられたのは、ファンのみんなの思いがあったからだった。
だからこれからも絶対にAqoursを忘れずにいてほしい。
そんなメッセージが各メンバーから送られ、伊波の「みんなはわたしの誇り! 最高のスクールアイドル人生だった! μ'sと千歌が導いてくれたこの景色を忘れない!」との言葉と、再び円陣を組んで場内と心を合わせての「忘れないでねー! Aqoursー! サーンシャイーン!」コールから、いよいよ正真正銘のラストナンバーに。
「フィナーレライブでみんなの気持ち受け取りました! Aqoursはみんなの胸の中で永久に生き続ける! 忘れないでいてくれますか? 一緒に唄ってください!」
(C)2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
そして始まったのはAqoursを代表する名曲「勇気はどこに?君の胸に!」。トロッコでアリーナを巡りながら、この場にいる全員で一緒に歌声を重ねていく。そしてアリーナ奥で9人揃ってのアカペラから、伊波がカメラに向かって指切りのゼスチャーをして、ずっと忘れないというファンとの約束を誓った。
そして歌が終わり、BGMでメロディが流れる中をトロッコでステージへと戻っていく9人。そんな彼女たちに感謝の思いを伝えるように、場内に流れるメロディに乗せてファン全員による「勇気はどこに?君の胸に!」の合唱が沸き上がった。
「この9人で最高のスクールアイドルAqoursでした! この十年間本当にありがとうございました!」
全員で手を繋いで並び、感謝の言葉を伝えるAqours。さらに一旦引き上げたとおもったらまた全員戻ってきての「みんな大好きー!」の言葉と共に、今度こそライブはフィナーレとなった。
スクリーンにはスタッフロールとメンバーからの直筆メッセージが流れ、最後は冒頭で伊波が描いた砂文字の「Aqours」とアニメ最終回のラストシーンが重なり、ここにフィナーレライブは大団円を迎えた。そしてステージ上の砂時計の砂も落ちきったが、ここからがみんなの新たなスタートだと示すように、砂時計は再び逆さまになって新たな時を刻み始めた……。
(C)2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
フィナーレだからと湿っぽくなることなく、あくまでもAqoursらしく前向きに未来を見据えるステージとなった今回のライブ。ぜひ新たな未来を見据えるためにも、配信で何度も振り返って見てほしい。
取材・文:斉藤直樹
セットリスト
■2025.06.22『ラブライブ!サンシャイン!! Aqours Finale LoveLive! ~永久stage~』DAY2@埼玉・ベルーナドーム
■開催日程:
Day.1 2025年6月27日(金)18:00開演
Day.2 2025年6月28日(土)17:00開演
■開催場所:
全国の映画館
※実施劇場は、
※開場時間は映画館によって異なります。
※大阪府では条例により、16歳未満の方は終了時間が19:00を過ぎる上映には、保護者同伴でないとご入場いただけません。
受付URL:https://eplus.jp/aqours-finale-lv-delay/
販売期間:2025年6月23日(月)18:00~6月25日(水)18:00
※枚数制限:お一人様1公演につき4枚まで
※各劇場、規定枚数に達し次第終了となります。
※一般発売終了後、残席がある場合のみ劇場販売を予定しております。
■DAY2 セットリスト
02.GEMSTONE "DE-A-I"
03.Aqours☆HEROES
04.届かない星だとしても
05.恋になりたいAQUARIUM
06.Deep Blue
07.Daydream Warrior
08.スリリング・ワンウェイ
09.未来の僕らは知ってるよ
10.MY舞☆TONIGHT
11.MIRACLE WAVE
12.空も心も晴れるから
13.WATER BLUE NEW WORLD
14.WONDERFUL STORIES
15.キセキヒカル
16.HAPPY PARTY TRAIN
17.僕らの海でまた会おう
18.僕らの旅は終わらない
19.未体験HORIZON
20.Brightest Melody
21.SAKURA-saku KOKORO-saku
22.永久hours
EN2.勇気はどこに?君の胸に!
Aqours
伊波杏樹(高海千歌役)、逢田梨香子(桜内梨子役)、諏訪ななか(松浦果南役)、小宮有紗(黒澤ダイヤ役)、斉藤朱夏(渡辺 曜役)、小林愛香(津島善子役)、高槻かなこ(国木田花丸役)、鈴木愛奈(小原鞠莉役)、降幡 愛(黒澤ルビィ役)