第12回トスカニーニ国際指揮者コンクール 本選出場者12名が決定！

2025年6月26日（現地時間）『第12回トスカニーニ国際指揮者コンクール』本選出場者12名が発表され、日本からは岡本陸、井手カナの2名が出場を決めた。8月31日から9月7日にかけてイタリア・パルマで行われる本選に出場する。

同コンクールは、アルトゥーロ・トスカニーニ財団が主催し、1985年にウラディーミル・デルマンの提唱により設立。第12回となる今回は、コンクール設立40周年、アルトゥーロ・トスカニーニ管弦楽団創立50周年を記念した大会となる。世界で最も権威のある指揮者コンクールの一つとして広く知られており、これまでキリル・ペトレンコ、カルロ・リッツィ、スタニスラフ・コチャノフスキーなど、多くの名指揮者を輩出してきた。日本人としては、1987年に大野和士がただ一人、優勝している。

今回、本選出場を果たした岡本陸は、東京音楽大学作曲指揮専攻(指揮)を卒業し、現在は、フィンランドにて研鑽を積み、ヨルマ・パヌラ氏に師事。2022年にはBMI国際指揮者コンクール(現：ブカレスト国際指揮者コンクール)にて優勝。2024年のモンテカルロフィルのツアーでは、山田和樹氏によりアシスタント指揮者に選出。また、同年の東京・春・音楽祭において、リッカルド・ムーティ氏によるイタリア・オペラ・アカデミーを受講。

井手カナは、桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)並びに桐朋学園大学音楽学部のヴァイオリン専攻を卒業。現在は、東京藝術大学音楽学部指揮科に在学する傍ら、NHK交響楽団N響アカデミー指揮研究員を務めている。また、国外ではシベリウス音楽院・ヨルマパヌラアカデミーにて研鑽を積んでいる。

本選出場者は以下の通り。

◎第12回アルトゥーロ・トスカニーニ国際指揮者コンクール 本選出場者（12名）［アルファベット順］

Stepan Armasar（Russia・25）
Sieva Borzak（Italy・28）
Jaehyuck Choi（Republic of Korea・30）
Chao Dong（China・27）
Niklas Benjamin Hoffmann（Germany・34）
Kana Ide  井手カナ（Japan・29）
Richard Octaviano Kogima（Brazil・34）
Riku Okamoto  岡本陸（Japan・26）
Abner Isaac Padrino Reyes（Venezuela・33）
David Schlager（Austria・31）
William Walker（United States of America・33）
Leonard Weiss（Australia・32