音楽劇『三文オペラ』を『三文オペラ 歌舞伎町の絞首台』として上演 聖児セミョーノフ、秋吉久美子らが出演
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音楽劇『三文オペラ 歌舞伎町の絞首台』
劇作家ベルトルト・ブレヒトと作曲家クルト・ヴァイルにより1928年に初演された音楽劇『三文オペラ』が、『三文オペラ 歌舞伎町の絞首台』として、2025年12月17日(水)~21日(日)東京・新宿歌舞伎町SHINJUKU FACEにて上演されることが決定した。
『三文オペラ』は1928年にベルリンで初演。物乞いや娼婦、ギャングらが、殺人・強盗・詐欺の横行する街に登場する音楽劇。演出を手がけるのはボリショイ・ドラマ劇場からの委嘱など海外での活躍が注目されている劇団・地点の三浦基。ブレヒト作品については、未完の大作『ファッツァー』(2013)、複数の戯曲・詩篇をコラージュした『ブレヒト売り』(2016)を演出。ブレヒト作品の中で最も人々に愛されてきた代表作を、シャンソンからオルタナティヴまで、多彩なバックグラウンドを持つ出演者たちと共に今回、舞台化する。
劇作家ベルトルト・ブレヒト
『三文オペラ』といえば音楽。ジャズのスタンダード曲「マック・ザ・ナイフ」は、同作品の劇中歌「メッキースのモリタート」が原曲。主役のメッキース役を担うシャンソン歌手・聖児セミョーノフは「歌として届く“三文オペラ”を必ず上演したい!」と、自ら翻案・作詞を手がける。音楽監督も担う湯山玲子は、「ヴァイルの並外れて魅力的なメロディラインを定番ブラスアンサンブルではなく、脱構築したサウンドで実現する」べく、編曲と楽器演奏を、世界的に活躍するエクスペリメンタル・ロック/エレクトロニカバンドのBuffalo Daughterの大野由美子、キーボード・小田朋美、ドラム・海老原颯、ペダルスティール・宮下広輔、サウンド・ディレクターにZAKという布陣で挑む。ワンアンドオンリーの「三文オペラバンド」が、クルト・ヴァイルのあの名曲の数々を、あっと驚くかたちで演奏する。
キャストには秋吉久美子(ジェニー役)、大谷亮介(ピーチャム役)、安部聡子(吟遊詩人役)、真洋(ルーシー役)、星田英利(フィルチ役)、渡部豪太(ブラウン役)。音楽界からは主役のメッキース役に聖児セミョーノフ、チャラン・ポ・ランタンのもも(ポリー役)、エミ・エレオノーラ(ピーチャム夫人役)らが出演。
会場となるSHINJUKU FACEは、テクノ/DJミュージックのメッカであった元LIQUIDROOM。現在はプロレスの興行場としても知られる特別な場所である。世界の破綻、社会の矛盾、そして欲望と喧騒渦巻く『三文オペラ』に合致した、空間まるごと作品世界を堪能できる絶好のロケーションとなっている。
公演情報
会場:東京新宿歌舞伎町・SHINJUKU FACE
演出:三浦基
プロデューサー・音楽監督:湯山玲子
出演(順不同)
メッキース:聖児セミョーノフ
ジェニー:秋吉久美子
ポリー:もも (チャラン・ポ・ランタン)
ピーチャム:大谷亮介
ピーチャム夫人:エミ・エレオノーラ
吟遊詩人:安部聡子
ルーシー:真洋
フィルチ:星田英利
ブラウン:渡部豪太 ほか
演奏・編曲:大野由美子(Buffalo Daughter)
演奏:小田朋美 海老原颯 宮下広輔
サウンド・ディレクター:ZAK
特設サイト https://sanmon-opera.com