「魅力を世に知らしめたい」大見拓土の神戸セーラーボーイズ愛が爆発、津山晄士朗&崎元リストが照れまくる相思相愛インタビュー
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左から大見拓土、津山晄士朗、崎元リスト
●神戸セラボ以外の舞台出演に「信じられない」(崎元)
ーー大見さんが言われたように、津山くんは今年1〜2月にミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学vs比嘉を終え、崎元くんは9月にBloody Love 歌劇『ババンババンバンバンパイア』が決定するなど、神戸セラボ以外の現場も増えています。そこで刺激になったことや、役をもらえた時の心境をお聞きしたいです。
津山:もともと『テニミュ』は知っていて、観に行ったこともある憧れの作品。役者をする中で「この作品に絶対出たいな」と思っていた時に、ちょうどオーディションがあって。合格した時に「うわあ!」って感動して。キャストの皆さんが僕より上の先輩方だったので緊張してたんですけど、先輩がみんなあたたくて、ちょっと殻を破れたと思います。多分1番成長したところじゃないかな。人とコミュニケーションが取れるようになって、すごく良い経験になりました。
ーー演技のスキル面はどうですか。
津山:他のキャストの皆さんのお芝居を見て影響を受けました。「こういうこともできるんだ」とお芝居のレパートリーが増えたと思ってます。
大見:はあ〜、納得です。だし、ちょっと自信もついたんだろうなというのを感じて嬉しいよ。
崎元:僕はまだビジュアル撮影で何人かとお会いしただけなんですけど、僕もキャストで1番年下なので壁があるのかなと思ってたら全然なくて。原作がある役はより責任感が生まれるし、撮影現場でも新しい自分が目覚めた気がして、稽古が楽しみです。神戸セラボで2年間積み上げてきたものがあるので、全力でぶつかろうと思ってます。
崎元リスト
ーー役が決まった時はどう思いましたか? 準主役ですよね。
大見:改めておめでとう!
崎元:ありがとうございます。情報解禁された今でも結構信じられてなくて。
津山:信じてくれ(笑)。
崎元:ほんとにたくさんの方に情報を見ていただけて、友達も結構知ってくれて、会った時に「おめでとう」と言ってくれました。映画版を一緒に観に行った友達は「ほんまに?」と驚いてくれて。でも自分はまだまだ実感がないから、曖昧な返事しかできなかった。次に言ってもらえた時は、胸を張って「立野李仁として出演した」と言えるように頑張りたいです。
ーー現場で色々吸収して、さらに大きくなられるんでしょうね。
大見:リストの器も大きくなりそう。それを神戸セラボに還元して、神戸セラボがまた大きくなっていく。こうちゃんが今回もたらしたように、リストも相乗効果で神戸セラボを大きくしてくれるといいなと思います。
●小学生になるための役作り
崎元リスト
ーー大見さんと崎元さんは「小学生コント」に出演されます。今稽古が進んでいるところだと思いますが、16歳の崎元くんと大人の大見さんがそれぞれ小学生になりきる点で、楽しいことや難しいことはありますか?
崎元:自分の中の何かを壊さないとできないなと思ってて。成長するにつれて知識がついて脳みそが大きくなるので、それを原点に戻って全部出すのが難しいなと思いました。なので昔の記憶や、小学生の時に見ていた『仮面ライダー』をもう1回見て、当時の興奮を思い出しながら役作りしてます。最近ゴールが見え始めました。小学生らしくわちゃわちゃしてるけど、まとまりが感じられる作品になってきてるので、本番を楽しみにしてほしいです。
ーー中学1年生で新メンバーの山本歩夢くんも出演されますが、彼は一番リアル小学生に近いですね。
大見:僕からしたらすごい大人です。あゆむは落ち着いてるし、何なんだろうね?
崎元:雰囲気が独特ですよね。「小学生コント」に出る、のすけ(日陽龍之介/新メンバーで中学3年生)の方が年下に見えてしまう現象がある。
大見:あゆむも去年こうちゃんに抱いた感覚とちょっと似てるものがあって。全体的にレベルが高い子で、落ち着いてるし、高校生と言ってもおかしくないくらいの物の見方をしてて、オーダーにもしっかり答えられてるので、数ヶ月前まで小学生だったとは思えない。でもあゆむにぴったりな役でもあるので、楽しみです。
大見拓土
ーー小学生役は、大見さんの役者人生の中では多くないですか?
大見:初めてです(笑)。
ーー戸惑うところも?
大見:精神年齢は小学生なので、全然いけちゃいます(笑)。でも僕は大苦戦しておりまして。というのも演出の佐野大樹さんから、「小学生を演じなくていい。リアルベースで作ってほしい」という要望がありまして。言ってしまえば、「31歳そのままのベースでやる中で、ポイントで小学生を混ぜる」なので、おっさんでいる時はボケにツッコんで周りを回し、小学生になるポイントをしっかりと決め込むことができれば、よりゴールに近づくんじゃないかなと今思ってる段階です。リストの小学生は素晴らしくて、出てくれるだけで楽しくなる。その流れをいかに利用できるか。「小学生コント」という演目を成立させるために僕がやるべきことはたくさんあるなと思ってるので、今はそこを自分の中で整理して、稽古でぶつけてみたいです。
ーー小学生になる切り替えが大変そうですね。
大見:しかも何かキッカケがあるわけじゃなくて、自分で切り替えなきゃいけなさそうだなと思ってて。リストに乗っかると小学生になっちゃうし、大人としてリストの小学生を見ておかないとフォームを崩すので、そこが大変で。戦って整理されたぐちゃぐちゃなものをお届けできればと思います。
●感情の起伏を表に出してお芝居したい(津山)
津山晄士朗
ーー続いて津山くんが出演される「Oh my God!!」は「命懸けの圧倒的アドバイス劇」という響きだけで面白そうですが、稽古はいかがですか。
津山:毎回楽しいし爆笑してますね。演出が片岡百萬両さんですごく面白くて、自分でやりながら笑っちゃうこともあります。僕は運動量が多い役なので、めちゃくちゃ弾けられる。とても楽しい作品です。
ーー役を演じるにあたり、意識していることは?
津山:とにかく感情を表に出したいです。変なキャラクターで、気持ちが上がったり下がったり、びっくりしたり嬉しくなったり。感情の起伏が大きいほど作品が際立つんじゃないかなと思います。
ーー役作りでやっていることは?
津山:羊の鳴き声です。最初は全然できなかったんですが、共演のはると(髙山晴澄)とそら(大熊蒼空)くんはめちゃくちゃうまいんですよ。僕はずっと特訓してます。
大見:でも、もうモノにしてますよ。毎回鳴き声の音源を流してるんじゃないかなという正確性。
崎元:全部同じテンションで同じものを出せるから、ほんとにすごいです。
大見:こうちゃんがやってることって、当たり前のように見えるけど、当たり前じゃないんですよ。みんな気付いて欲しい。(津山をじっと見て)気付かなくても、僕が気付いてるから安心してほしい。大人でもできるかできないかというくらい。演出家の片岡さんの要望にすぐ応えるのもそうだけど、自分が持ってくるものもレベルが高い。リストはパッと見たら良さがわかるんですけど、こうちゃんは見れば見るほど、どんどん好きになっていく。魅力を増しているし、魅力を感じられる人。そう考えると対照的なふたりだね。本当にどこに出しても恥ずかしくない。さっきも言ったけど、こうちゃんはだからこそ長くやってほしい。
ーー1年前のインタビューでも「ずっと続けていきたい」とおっしゃっていましたね。
津山:言ってました。
大見:大正解だよ。もうね、職人気質。みんな早く津山晄士朗の良さに気付け〜。こうちゃんのすごさを早く世に知らしめたくて、広めたくて。だから『テニミュ』が決まったのも嬉しかったし、決まると思ってた。これからだよ。焦らず今まで通りやってね。
●神里優希&細見奏仁は名コンビ(崎元)
左から大見拓土、津山晄士朗、崎元リスト
ーー次回公演のライブパートで披露される新曲は、「マシュマロマンティック」以来2曲目の神里優希さんの作詞で、かなてぃが作曲だそうですね。
大見:神里さんが「ジェットコースターラブ」書いたの?! そうだったんだ! すごー!
崎元:今回こうちゃんが振付を担当してくれたんですけど、こうちゃんの振付はまとまりがあって、「ここでこうしたらこう盛り上がる」と頭の整理がつくので、踊ってる時にアクセントを入れやすいんですよ。だからやってて「自分、今輝いてるな」というのがわかる曲になってます。
ーー振付師としての才能もあると。
大見:こうちゃんの雰囲気でクリエイティブ人間なのが大好き。何かしたらピカイチというのが奥深い。
崎元:来年神戸セラボの演出家とかしてそうですね。ほんとにタンスが広いんで。
津山:それを言うなら引き出し(笑)。
崎元:引き出しが広い!(笑)
大見:迷言出ました。
崎元:ハハハ(笑)。
大見:でも確かに。こうちゃんって、芸歴何年?
津山:事務所に所属したのは3歳の頃です。僕が小さい時、音楽を聴いたら踊り出す子だったみたいで事務所に入れてくれて、そこからお芝居と歌も入った感じですね。
大見:なるほど。だから今もそれが出てんだ。納得の歴の長さだった。嬉しい。
「引き出し引き出し~!」by 大見拓土
ーー神里さんの歌詞と、かなてぃの曲についてはいかがですか?
津山:今回神里さんが書いた歌詞はストーリー性があって。曲もジェットコースターみたいにテンポが上がったりゆっくりになったり、歌詞はラブの要素で、ほんとに噛み合ってる。振付する時に聴いてて、すごく良い曲だなと思いました。
大見:でも振付難しかったんじゃないの? 曲自体に波があって、振付を作る時も波があったんじゃない?
津山:すぐに「こういうことしたい」と思いついたところもあるんですけど、苦戦したのは「これもやりたい、でもこっちの方がいいのかな」みたいな。
大見:あの曲、それをうまくはめ込んだりまとめるのが、めっちゃ難しそう。僕は振付をしたことないんですけど、繋ぎを考えることはあって、でも良いのが思い浮かんでも、ちゃんとまた違う繋ぎ方を考えないといけなさそうな楽曲だったので、完成形を見た時に「素晴らしい」と思ったし、大人組(「米ステ」出演の吉澤 翼、中三川歳輝、大見洋太)のみんなも「こりゃすごい!」と言ってたので、名振付師です!
津山:僕も何でその構成と振付ができたのか、ちょっとよくわかってないです。
津山晄士朗
ーー……(顔を見合わせる大見と筆者)
大見:降りたんだ。
ーー天才ですね。
津山:いや、結構短期間で考えたんですけど、その時間はもう振付だけに集中して作ったので、多分その時一番良いなと思う形になったと思います。
大見:すごいな。まだ学生だからな。
ーーかなてぃも曲を作れるし。
大見:神戸セラボのそういうところが好きなんですよね。大人に「可愛いだけのグループですじゃないですよ。見てください、この多彩なメンバー」とプロモーションしやすい。
崎元:僕は神里さんの歌詞は奥が深いと思います。例えば「マシュマロマンティック」の<この場所が好きだから>という歌詞は、神戸セラボならでは。だからこの歌詞を歌った途端、今までの思い出がバッと浮かんでくる。でも部活とか青春とか誰にでも当てはまる、ほんとに奥が深い歌詞。プラス、かなてぃの譜割り。神里さんとかなてぃの曲のゴールが一緒な気がしてて。だからあんなにまとまってるし、あんなに息ができるんだなと思ってて。ふたりでひとつの良さが1番感じられるコンビだと感じますね。
●キャストと一緒に『アソボ』
「Assort Box」のポーズで
ーー最後に、本公演の見どころや意気込みをお願いします。
津山:前半のお芝居のパートは3作品もあるので、飽きずに見れるところも魅力ですし、ライブパートはめちゃくちゃ盛りだくさん。多分今までの公演と量が全然違うので、どっちもめちゃくちゃ楽しんでほしいです。
崎元:主題歌の「Assort Box」の振付もほんとに踊りやすくて、公演を観た後に遊び終わった感覚で帰れる作品になってると思います。一人ひとりがしっかり頭に残るキャラクターを演じていて、ずっと遊んでる感覚なので、皆さん遊びに来てください。
大見:名前の通り、おもちゃ箱をひっくり返したようなハッピーオーラがオープニングから伝わってきますし、日頃から神戸セラボを応援してくださる皆様は、普段のみんなとまた違った一面や、思い描いていたような魅力がそれぞれ爆発して伝わるので、「観に来て良かったな、一緒にこの作品に参加して良かったな」と思うはず。そして大人4人組が力を合わせてフルパワーな時間にできればと思っておりますので、劇場で一緒に遊びましょう!
取材・文=久保田瑛理 撮影=福家信哉
公演情報
2025年7⽉25⽇(⾦)〜8⽉3⽇(⽇)扇町ミュージアムキューブ CUBE01(⼤阪)
2025年8⽉14⽇(⽊)〜8⽉18⽇(⽉)CBGKシブゲキ!!(東京)
脚本・演出:村井 雄(KPR/開幕ペナントレース)
脚本・演出:佐野⼤樹(*pnish*)
脚本・演出:⽚岡百萬両
【キャスト】(五⼗⾳順)
<神⼾セーラーボーイズ>
⽯原⽉⽃、⼤熊蒼空、崎元リスト、髙⼭晴澄、⽥中幸真、津⼭晄⼠朗、⽇陽⿓之介、⼭本歩夢 ※髙⼭晴澄の<たか>ははしごだかが正式表記
<ゲスト>
⼤⾒拓⼟、⼤⾒洋太、中三川歳輝、吉澤 翼
【主催】神⼾セーラーボーイズ製作委員会
【
【神⼾セーラーボーイズ公式サイト】https://kobesailorboys.com/
【神⼾セーラーボーイズ SNS】https://lit.link/kobesailorboys
【公演ハッシュタグ】#神⼾セラボ #アソボ2025