イ・ジナ女史演出の舞踊劇やチャ・ジンヨプ女史振付の幻想舞踊を“無料”で鑑賞できるダンス映像の上映会~「韓国国立舞踊団・オン・スクリーン」が新国立劇場で
韓国国立劇場 ©National Theater of Korea
日韓国交正常化60周年記念事業「韓国国立舞踊団・オン・スクリーン」無料上映会が、2025年8月28日(木)18:30より、新国立劇場 中劇場にて開催される。今回上映されるのは、韓国舞踊劇の名作を新たな解釈で蘇らせた『ホドン Hodong』(台本・演出:イ・ジナ)と、朝鮮王朝時代の絵画「夢遊桃源図」に着想を得た幻想的な作品『夢遊桃源舞 Mongyudowonmoo』(振付・演出:チャ・ジンヨプ)の2作品。いずれも韓国国立劇場が誇る国立舞踊団によるダンス公演の映像だ。
韓国国立舞踊団は、伝統的な韓国舞踊をベースにしながら、現代の振付家や音楽家、アーティストとのコラボレーションを通じ、独創的な作品を生み出してきた。
【ホドン Hodong/호동】
「韓国舞踊劇」の時代を切り開いた名作として知られる『ホドン王子』(1974)。第三代高句麗王大武神王の王子ホドン(好童)を描いた、その舞踊劇が、2022年に韓国国立舞踊団創立60周年を記念し、2022年に『ホドン』として新たな解釈で生まれ変わった。韓国を代表する演出家イ・ジナ女史(『ジーザス・クライスト・スーパースター』『ヘドウィグ』『サムシング・ロッテン』『イン・ザ・ハイツ』『光化門恋歌』『西便制』etc.)が台本・演出を手がけ、実力派アーティストが集結。50名あまりの全ダンサーが登場し、伝統と革新が交差する全8章からなる壮大な物語が繰り広げられる。作曲・音楽監督は、イ・ジナ作品との相性もいいキム・ソンス。
■上映時間:約1時間15分
■収録日:2022年10月26日
■台本・演出:イ・ジナ
■振付:チョン・ソヨン、ソン・ジヨン、ソン・ソル
■作曲・音楽監督:キム・ソンス
舞踊『Hodong ホドン』 ©National Theater of Korea
【夢遊桃源舞 Mongyudowonmoo/몽유도원무】
朝鮮王朝時代の画家・安堅が描いた「夢遊桃源図」から着想を得て創作された、幻想的なダンス作品。振付・演出を手がけたのは、2018年平昌冬季オリンピックの開閉会式で振付監督を務めたチャ・ジンヨプ女史(『神と共に 冥途編』、映画『リアル』etc.)。ダンスとメディアアート、音楽、舞台美術、衣裳が高次元で融合し、観る者を桃源郷への幻想的な旅へと誘う。
■上演時間:約50分
■収録日:2022年4月20日
■振付・演出:チャ・ジンヨプ
舞踊『Mongyudowonmoo 夢遊桃源舞』 ©National Theater of Korea
【韓国国立劇場及び韓国国立舞踊団について】
韓国国立劇場(한국 국립극장)は1950年に創立され、韓国舞台芸術の中心として、伝統と現代が融合した多彩な公演を展開している。3つの劇場と、国立唱劇団、国立舞踊団、国立国楽管弦楽団の3団体を専属で擁し、韓国の文化芸術の発信拠点となっている。1962年に設立された韓国国立舞踊団(한국 국립무용단)は、韓国を代表するダンス・カンパニーとして、伝統的な韓国舞踊を基盤にしつつ、独自のコンテンポラリー作品を生み出し続けている。
新国立劇場と韓国国立劇場は2025年の日韓国交正常化60周年を記念して、公演映像の交換上映会を開催。韓国国立劇場では2025年2月8日、新国立劇場オペラ『トゥーランドット』の上映会が開催された。
今回の「韓国国立舞踊団・オン・スクリーン」 は入場無料で鑑賞できる。ただし事前申込みが必要となる(詳細は下記参照)。是非とも、この好機会に新国立劇場・中劇場の大スクリーンで、韓国国立舞踊団の魅力をご堪能あれ。
上映情報
「韓国国立舞踊団・オン・スクリーン」無料上映会
■会場:新国立劇場 中劇場
■料金:無料(全席自由)
■上映作品:『ホドン Hodong』/『夢遊桃源舞 Mongyudowonmoo』
■お申込みフォーム : https://nntt.form.kintoneapp.com/public/nikkan60
■後援:駐日韓国大使館 韓国文化院
Produced by National Theater of Korea