稲葉賀恵と一川華によるユニット、ポウジュによる新作公演『Downstate』 尾上寛之、豊田エリーら出演者が決定
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ポウジュ Vol.2『Downstate』出演者
2025年12月11日(木)~12月21日(日)下北沢 駅前劇場にて、演出家の稲葉賀恵と翻訳家の一川華によるユニットポウジュの新作公演『Downstate』が上演される。この度、出演者が発表された。
ポウジュは今年1月に『リタの教育』と『オレアナ』2人芝居の同時上演で旗揚げ。第33回読売演劇大賞にて、稲葉賀恵が演出家賞、出演の大石継太が男優賞の候補に上がっている。
第二弾となる本作は、トニー賞、ピューリッツァー賞などの受賞歴を持つアメリカの劇作家ブルース・ノリスによる未成年者への性犯罪加害者を巡る会話劇で、日本初演となる。未成年者に対する性犯罪の刑期を終えた4人の男たちが暮らすグループホームを舞台に、「許されざる罪」に対する社会の向き合い方を問う問題作だ。なお、ブルース・ノリスの戯曲が日本で上演されるのは本作が初めてとなる。
幼少期に性暴力を受けた経験を持つアンディを演じるのは、舞台、映画、ドラマとジャンルを問わず多数の話題作で鮮烈な印象を残し、10月に栗山民也演出『明日を落としても』の出演を控える尾上寛之。その妻エムに、マームとジプシー、イキウメなどの人気劇団やシス・カンパニー主催作品、さらに『ハリー・ポッターと呪いの子』に3年目の新キャストとしてハーマイオニー・グレンジャー役で出演の豊田エリー。グループホームで生活する4人の男フレッド、ディー、ジオ、フェリックスを演じるのは、こまつ座『きらめく星座』に出演中の大鷹明良、ケムリ研究室やto R mansionの作品に出演、インタビュアーとしても活躍中の植本純米、はえぎわ『幸子というんだほんとはね』で存在感を示した串田十二夜、高い評価を得た滋企画『ガラスの動物園』に出演、劇団ままごと、ナイロン100℃所属の大石将弘。保護観察官のアイヴィーには、KAKUTAの主宰・作・演出を務め、オフィス3○○『鯨よ!私の手に乗れ』、チーム徒花『月曜日の教師たち』で第33回読売演劇大賞の女優賞候補となっている桑原裕子。ジオの同僚で、グループホームを訪れるエフィーに、舞台のみならずスマホアプリ『アサルトリリィ』のキャラクターボイスを務めるなど、活動の幅を広げる夏目愛海。警官役に岡野一平、中野風音、丸林孝太郎の出演が決定した。
尾上寛之
豊田エリー
大鷹明良
植本純米
串田十二夜
大石将弘
桑原裕子
夏目愛海
岡野一平
中野風音
丸林孝太郎
舞台はイリノイ州のダウンタウン。未成年者に対する性犯罪で有罪判決を受け、刑期を終えた4人の男たちがグループホームで共同生活を送っている。男たちは犯した罪に応じてレベル1~レベル3まで振り分けられており、内省の度合いもさまざまである。ある日、グループホームの年長者フレッドから、幼少期に性的暴行を受けたアンディが妻のエムを連れてホームを訪れる——
(本公演はトリガーアラートがございます。詳細は公式HPよりご確認ください)
演出:稲葉賀恵 コメント
稲葉賀恵
『Downstate』全キャスト、ついに解禁いたしました。オーディションを経て沢山の貴重な出会いをさせて頂きました。ご参加くださったすべての皆様、会いに来てくださり本当にありがとうございました。
この作品は主に「性加害者」と社会との共生について紐解く作品ではありますが、人間誰しもが持っている弱さ、決定的な矛盾や理不尽さを徹底的に暴いていく視点があります。その上で「正義」とは何か、強く大きな言葉を疑い、今一度自覚的に語り合うべきだと言っている作品です。
どうか劇場で共にお話しできたら。そんな作品になるように努めます。ご期待ください。
翻訳:一川華 コメント
一川華
ついに全出演者が決定しました。まずは、オーディションにご参加いただいた皆さま、お一人おひとりに深く感謝申し上げます。この企画を通じて生まれた出会いは、どれも貴重で心強いものでした。12月公演は、この11名の俳優の皆さまと共に走り抜ける所存です。アメリカにおける人種、宗教、性暴力に対する法的取り組みなどの背景を丁寧に紐解きながら、現在の社会が性加害者とどのように向き合うべきかを深く探求する時間にして参りたいと思います。お稽古場に限らず、劇場でも対話が生まれるような作品創りを目指しますので、ぜひ作品に参加する気持ちで、いらしていただけたら嬉しいです。
公演情報
日程:2025年12月11日(木)~12月21日(日)
会場:下北沢 駅前劇場
演出:稲葉賀恵
翻訳:一川華
出演:
岡野一平 中野風音 丸林孝太郎
最速先行 受付(抽選):9月13日(土)12:00~9月21日(日)23:59
イープラス ほか