星谷たちがドクターに!? 新ミュージカル「スタミュ」スピンオフ『MIRACLE REVUE』が開幕、ファンからの声に主演・三井淳平「励みになりました」
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新ミュージカル「スタミュ」スピンオフ『MIRACLE REVUE』ゲネプロ 2025.09.27(SAT) 天王洲 銀河劇場
新ミュージカル「スタミュ」スピンオフ『MIRACLE REVUE』が2025年9月27日(土)、東京・天王洲 銀河劇場にて開幕した。2018年にテレビアニメ『スタミュ』のエイプリールフール企画として限定公開されていたストーリー“AYANAGI April Fools Series”『医療星歌劇』を題材に、書き下ろしの“青春ドタバタ・エイプリルフールストーリー”が展開される。同劇場では10月5日(日)まで、10月12日(日)~13日(月・祝)に大阪・サンケイホール ブリーゼで上演する同公演の、開幕直前に行われたゲネプロと囲み取材の模様をレポートする。
ある日、星谷悠太(三井淳平)らのもとに暁鏡司(北澤優駿)、楪=クリスチアン=リオン(大隅勇太)、漣朔也(徳田皓己)がやってくる。町内会のお祭りでミュージカルを上演することになり、一緒に作品をつくりあげようと誘いに来たのだ。星谷たちの手元には、偶然にも医療を題材にした作品で活躍しそうな衣装があり……。本編ではなかなか見ることができない、和気あいあいとした日常が描かれるのはスピンオフ公演の醍醐味だ。
楪が何やら思いついた様子から、一気に『医療星歌劇』の世界へ。医療用スクラブや白衣に身を包んだ星谷たちが颯爽と登場し、「オレたちは、命を諦める方法なんて、知らない――」とどことなく聞き覚えのある決め台詞も。
物語の舞台は、綾薙大学附属病院。星谷、月皇海斗(司波光星)、天花寺翔(宮内伊織)、空閑愁(松井健太)はER(救急救命室)に所属するドクターたち。各々に夢や目標を掲げながら、自らの医療に誇りを持ち邁進している。だが、人を救うことに一生懸命になるがあまり病院に赤字をもたらしてしまい、経営陣からはお荷物扱いされているようだ。病院事務長の暁からは改善するよう叱責されてしまう。
綾薙大学附属病院から独立開業した先輩ドクター・楪や漣からアドバイスを受けながら、ER存続のために奮闘する星谷たち。やがて、病院の花形・脳神経外科の辰己琉唯(牧田一成)、申渡栄吾(小椋涼介)、虎石和泉(藤岡勇成)のもとを訪ねることに。
ミュージカルパートとあって、ストーリーを彩るナンバーが盛りだくさん! 時にはコミカルに、時にはクールに、時には医療ジャンルならではの緊迫した場面に……。ドクター同士の思わぬ組み合わせによるパフォーマンスも見どころだ。ここでしか観劇できない、ミュージカル俳優の彼らが作り上げる“作品”を余すところなく楽しもう。
後半は、歌とダンスで紡がれるレビューパート。“スタミュミュ”を象徴するあの曲はもちろん、今作のために書き下ろされた楽曲などが次々と放たれる。さらに、長く愛されてきた既存曲が斬新なペアやユニットで披露されるサプライズも! キャラクター全員が弾ける笑顔で歌って踊る姿には、底知れぬパワーが秘められている。ペンライトや拍手で応援しながら、ぜひ一緒にミラクルな“星瞬”のきらめきを作り上げよう。
ゲネプロ前には囲み取材が行われた。星谷悠太役の三井淳平、月皇海斗役の司波光星、天花寺翔役の宮内伊織、空閑愁役の松井健太の4名が登壇。本作の見どころや裏話をたっぷり教えてくれた。
――特に注目してほしい点など、今作の見どころを教えてください。
三井:前半はミュージカルパート、後半はレビューパートに分かれていて、どちらも内容がギュッと詰まっています。今まで”スタミュミュ”を知らなかったお客様も楽しむことができて、今作を楽しみされている方にも満足していただけるのでは。ペンライトで盛り上がれる公演になっていますので、ぜひ一緒に楽しんでください!
司波:なんといっても楽曲が多いところ。たくさんある“スタミュミュ”の素敵な楽曲を一気に浴びることができます。僕たちのキラキラが皆さんに届いて、皆さんもキラキラしていただけたら嬉しいです。
宮内:まだ世に出ていないお話をやらせていただきます。これまでの公演にはなかったキャラクターたちの普段の姿、素に近いやりとりを見ることができるので、キャラクターの隅々まで楽しんでいただけたら。
松井:本編では関わらないキャラクター同士でとセリフを交わすところです。今は楽しみたいです。
――稽古で苦労したことは?
三井:ないですよ~!
松井:あるだろ!
宮内:表には見せない、プロフェッショナルだ!
司波:ははは!
松井:一番の課題だったのは、スピンオフだけど本編並みのエネルギーを作り出さなきゃいけないところだったんじゃないかな。
三井:脚本を読んだときから面白いシーンが盛りだくさんになりそうだなと最初は予想していたけれど、面白い題材だからといっておちゃらけて臨むのは違う。星谷たちが100%全力で向き合うからこそコメディになる。その課題に対して、皆で熱量高く稽古できたと思います。他はどう?
宮内:リアクションかな。ポップに楽しめるところがありつつ、より個々の技が光る瞬間を見てほしいっていうのが際立っているからこそ、ちょっとでも集中力が欠けると……。
三井:天花寺はツッコミに回ることも多いから。怒りツッコミなのかスカシツッコミなのか、絶妙な匙加減を演出家と擦り合わせしていましたね。
宮内:難しかった、大変でした!
司波:あとはやっぱり楽曲じゃないですか。曲数が多かったので、覚えることが比較的多かったと思いつつ。安心してください、大丈夫です!
三井:あとはゲネがね。光星はゲネプロでやらかしがちだから。
司波:やめろ! バラすな(笑)。
――SNSでは応援キャンペーンも開催されました。“スタミュミュ”ファンの投稿を読んだ感想を教えてください。
三井:励みになりました! 自分たちですら気づかなかった機微を汲み取って、言語化していただけたのが嬉しかったですね。
司波:キャラクター愛が伝わる投稿が多くて。精一杯応えられるように頑張っていきたいと思いました。
宮内:長い間、変わらずに応援してくださっているキャラを任せていただいていることを誇りに思いました。全力で頑張っていきたいです。
松井:お芝居をよく見てくださっているんだなと率直に思いました。1シーンごとに大事にしなきゃなと改めて感じました。
――お客様へのメッセージと意気込みをお願いします。
松井:最初から最後まで楽しんでいただける公演になっていると思います。僕らも全力で楽しみますし、お客様も全力でペンライトや拳を振って、いろんな方法で一緒に楽しんでほしいです。
宮内:皆さんに笑顔になっていただけるような作品を目指して稽古してきたので、めちゃくちゃ楽しんでもらえたら幸いです。
司波:今回のスピンオフは笑いあり、涙あり? な公演。「また観に来たい」と思ってもらえることが僕たちにとって一番嬉しいことなので、何度でも会場に足を運んでいただけたら嬉しいです。
三井:疲れたり気分が落ち込んでいる方にも、“スタミュミュ”を知らない方でも、ポジティブな元気を感じてもらえる作品になっています。僕たちが煌びやかな衣装と、華やかな楽曲たちでお客さんを元気に楽しく幸せにする準備はできています。『スタミュ』という作品やキャストのことが気になっている方にも、ぜひ1公演でも観に来ていただけたら。全力で全公演務めさせていただきますので、最後までよろしくお願いします!
取材・文・撮影=潮田茗