【夏実もちインタビュー】「フリーじゃなきゃ得られなかったものの方が多かった」 10/11にデビュー15周年記念で初の自主興行へ挑戦!
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初の自主興行『夏実もちプロレスデビュー15周年興行~もちもち♡JET SKY』を新宿FACEで開催する夏実もち
ハードコア&デスマッチ女子プロレスユニット「プロミネンス」として活動する夏実もち(旧名:宮城もち)が10月11日(土)、デビュー15周年で初の自主興行『夏実もちプロレスデビュー15周年興行~もちもち♡JET SKY』を新宿FACEで開催する。
『夏実もちプロレスデビュー15周年興行~もちもち♡JET SKY』は10月11日(土)開催
メインイベントでは、プロミネンスとして活動をともにする世羅りさ、古巣時代にともにしていた雪妃真矢、フリーになってから親交を深めた加藤園子が名を連ねた。インタビュー直前に
『夏実もちプロレスデビュー15周年興行~もちもち♡JET SKY』
日程:10月11日(土)
会場:新宿FACE(東京都)/開始12:00
■対戦カード
シン・広田さくら/SAKI/本間多恵/網倉りな/大空ちえ/美蘭(組み合わせ当日発表)
▼6人タッグマッチ(組み合わせ当日発表)
シン・広田さくら(フリー)/SAKI(COLOR'S)/本間多恵(フリー)/網倉りな(COLOR'S)/大空ちえ(PURE-J)/美蘭(ディアナ)
水波綾 vs 柊くるみ
▼シングルマッチ
水波綾(フリー)
vs
柊くるみ(プロミネンス)
葛西純 vs 鈴季すず
▼ハードコアマッチ
葛西純(FREEDOMS)
vs
鈴季すず(STARDOM)
駿河メイ/炎華 vs 狐伯/花園桃花
▼タッグマッチ
駿河メイ(チョコプロ)/炎華(WAVE)
vs
狐伯(WAVE)/花園桃花(アップタウン)
夏実もち/雪妃真矢 vs 加藤園子/世羅りさ
▼タッグマッチ
夏実もち(プロミネンス)/雪妃真矢(フリー)
vs
加藤園子(OZアカデミー)/世羅りさ(プロミネンス)
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夏美もち
自惚れ半分、自信半分、まだまだ心配が半分
――まずはなぜ今までやってこなかった自主興行をやろうと思ったんですか?
「今年15周年記念っていうのが一番ですけど、今まで周年興行っていうのをやってこなかったんですよね。団体所属してても10周年だからなんかやってくださいって言うこともなかったですし、なんかやりましょうみたいなのもなかった。
だから当たり前にやらないできたんですけど、さすがに5刻みって言うんですか? 12、13とかだったらキリが悪いですけど、15だったらなんかやりたいなっていうのは元々あったので、このタイミングでやることになりました」
――会場も新木場とか最近だとインイタ(TOKYO SQUARE in Itabashi)でやるほうが多いですけど、FACEっていう中規模の会場でちょっと冒険しようと思った理由は?
「理由は、くるみと一緒に元々やろうと思ってたんですよね。新木場でやろっかなんて話してたんですけど、話してるうちにコンセプトとやりたいことがお互い違っていて、別でやろうっていう感じにはなったんです。
そこでなるべく被りたくないなみたいな。プロミネンスですし、同期ですし、出も一緒なので、やっぱこうなんか似てないけど同じルーツで今まで同じところ歩いてきてるので、ちょっと違うところを歩いてみたいなっていうので、いっちょFACE行ってみるか、みたいな感じで(笑)、はい、決めました」
――蓋を開けてみれば
「はい、今(取材日は10月8日14時)完売しました! 今完売しました! 最初は150人を目標にして、それなら形になるよって言われてたのでそこ目標だったんですけど、見事2回の増席を経て300以上の動員をすることができました!」
――当日立ち見席は出すんですか?
「はい、出そうかと思ってます。当日飛び込みで来た人へ」
――やった甲斐がこの時点であったっていう、達成感がありますね。
「そうですね。めちゃくちゃありましたし、マインドも結構変わりました」
――もちさんの人気のバロメーターの1つになったんじゃないか。
「いや、どうなんですかね? たまたまなところもあると思うし、もちろん初の自主興行なんでお祝いだったりもするので、自惚れ半分、自信半分、まだまだ心配が半分。半分じゃないっすね。もうね、その時点で(苦笑)」
――まだなんか不安なことがいっぱいあるんですか?
「不安なことは二重発券とか(苦笑)。スタッフも案内できる人と謝れる人と、あと臨機応変に受付の人が振り分け、振り分けする席ももうないんですけど、振り分けできるところに振り分けてもらったりできるような体制は取ってます」
――
「生配信はなくて、玉川ボールさんのYoutubeでサブスクで配信されるかなと思います。DVD化は今考えてますけど決まってはいないですね」
――全体を自身でプロデュースしていますが、ここを見てほしいというイチオシポイントはありますか?
「ポイントはですね、一応コンセプトがありまして、もちもちジェットスカイっていう架空の航空会社なんですよね。なので、客室乗務員も搭乗してますし、チーフパーサー、副操縦士、フライトクルーも搭乗しています。会場に入ったところから、初めから最後までもう飛行機の中っていう感じでいてもらって、その中でチーフパーサーが何を言うのか、客室乗務員が何をしてくれるのかっていう、入って出るまでがコンセプトとして飛行機の中なのです。
映像とかはないので、ちょっと没入感まで持ってけるかはわからないんですけど。なんですけど、耳で感じ取る没入感っていうのはあるかなと思うので、ちょっとその辺とか楽しんでもらえたらいいなと思います。そこでプロレスが行われて帰るまでがツアー旅行みたいな感じですね」
イチゴマシュマロみたいな風に見えたら美味しそう
――今回メインイベントに出る世羅りさと雪妃真矢は古巣時代からの絡みみたいな形になりますけど、やっぱりプロミネンスになってからもそこの繋がりってのは強かった?
「強かったですね。世羅はほんとに強かったです。それこそほんとに世羅が一緒に誘ってくれなかったら、こういう風に自主興行やろうっていうところにもいってなかったです。
やっぱ団体という後ろ盾がない中で自分たちで会議して、ああでもないこうでもない、こういうふうに合わせてやっていきましょうみたいにしていろいろと決めていきました。そういうすり合わせとか足してく中で、フリーじゃなきゃ得られなかったものの方が多かったし、むしろ私はこっちの方が合ってたんじゃないかなって思ってます」
――正直もちさんがデスマッチ・ハードコアのユニットに入るっていうのは、違和感があったとは思うんです。
「多分一番違和感があったとは思います。元々古巣時代に何回かハードコアはしてはいて、面白いなとは思ってたんですよ。面白いなとは思ってたけど、多分タッグ屋のイメージだったりとか、ちょっとコミカルに戦うような感じのイメージが強かった。でもデスマッチハードコアユニットって謳うことで、ちょっと毛色が違ってくるのですごい違和感はあったと思います」
――世羅と一緒に行動したかったって思いはあったと思うんですけど、デスマッチ・ハードコアをやりたいって思いはあったんですか?
「ハードコアは面白さは見出してたんですけど、当時やる人口が古巣でも少なかったじゃないですか? ほんとそこに名乗りあげたいなっていうところはあったんですけど、やっぱやり慣れてる子が上手に見せていく中で、どうしても2番、3番、4番、5番手みたいな感じになるので、思いっきり手上げれなかったようなところはあります」
――現状は続けて数年になりましたけど、自分のファイトスタイルにデスマッチっていうのは馴染んできましたか?
「どうでしょうでも、馴染んできてるんじゃないですかね。ちょっとずつ」
――今後は大流血の試合もやっていきたい?
「そうですね。引退する前には大流血、今はちょっとしか血しか出てないと思うんで。まだまだ血流せるんじゃないかなっていう可能性はあると思う」
――元々もちっていうリングネームには「餅のような白い肌」みたいな意味もあったと記憶していますが、その白い肌が傷つけられるっていうのは、自分の売りっていうものを変えていったりであるとか、ファンから求められてるものを変えていく覚悟があったと思うんですけれど。
「たまにそう考える時はあるんですよね。もち肌が由来してもち、白くてもち肌みたいなのが由来して“もち”にはなってるんですけど、ちょっとイチゴマシュマロみたいな風に見えたら美味しそうなんじゃないかなとか思ったり(笑)。
もち肌なんで、血が出たら他のレスラーとは違って見えると思うので、流血したらちょっとそれはそれで見え方として美味しいんじゃないかなって。こういう肌の人が血流すってなかなかないので、それはそれでおいしい役目かもと思ってます」
まだまだ先、後ろ見て走るより前見て走った方がいい
――デビューから15年経っても変わらずまだ白い肌を維持し続けてますけど、そこの大変さっていうのはあるんですか?
「ないです。スキンケアとかもそんなにちゃんとしてないですし、日焼け止めも基本的にあんまり塗らないんですよ。でもこれでも焼けたんです! 今年は茶色い方です。
でも、いつもこれより焼けることなくて。日焼けも真っ赤になって終わっちゃうので、真夏とか日中の行動はあんまりしないんですよ。海も好きなんですけど水ぶくれになっちゃうので…火傷になっちゃうんですよ。なので外に出なくなっちゃう」
――その肌を活かして以前はクラビアDVDも出されていましたけど。
「黒歴史!」
――再チャレンジは
「ないです!!!」
――そんなに黒歴史ですか
「あれは黒歴史ですね。なんかやっぱり、まさか自分がそんなことは絶対しないと思ってたので。グラビアって普通に考えてスタイルのいい子たちがやるのに、お腹の出てる私がグラビア? みたいな。ギャグかなって」
――需要はあります。
「需要はあるかもしれないですけど(笑)。あと振る舞いとか難しかったですね。写真のポーズとかも、カメラマンから言うと綺麗に映るシルエットがあるらしいんです。でもそういうポーズを普段とらないので、こうやって~はい首こっち~でも足はそっち~みたいなのとかはちょっとやってみて『絶対向いてないな!』みたいな。
首も全然曲がりませんでしたし、もっと手はこうとか言われても伸びないですし、結構泣きっ面な感じで終わりました。冷たい池に浸かってみたりとか…なのに『笑って!』みたいな。笑えるか~!みたいな」
写真集も出すなどファンの多い夏美もち
――撮影は真夏ではなかったんですね。
「9月だったんですけど、那須のほうとかで、プールの水が結構冷たくて。プール入ってくださいって言われて、昔って今よりもっと涼しかったじゃないですか? なので水が冷たいんですよ那須。結構死ぬ思いでした。
なんか大変なんだなーと思って。グラビアアイドルって冬でも夏のように撮影するじゃないですか。でも夏っぽく見えるじゃないですか。凍えながらやってるんだとか考えると、すごいなプロって思います」
――DVDも当時のタッグチームで撮影していて、周年興行なので昔から見ているファンは何かしらパートナーとの絡みは期待してたと思うんですが、もちさんの中ではどうだったんでしょうか?
「うん、今はないですね。そんな古巣に頼るようだったら多分そこにいたほうが良かったと思いますし。今は自分たちの力でずっとやってるので、簡単に戻ろうとも思わないです。戻ってきてって言われたことがあったとしても、戻らないのがカッコいいというか。やっぱりフリーになって意固地になってるわけじゃないですけど、自分で輝けるように出てきたので」
――当時のメンバーとは今後も滅多なことじゃない限り周年でも基本的には絡まない?
「そうですね。なるべく今は。プロレスって毎回状況が変わるので、もしあと1ヵ月後に引退ですってなったら、誰かしらはメモリアルとして当たりたい時が来るかもしれないです。ただ今の元気なこの現状ではないですね。まだまだ先、後ろ見て走るより前見て走った方がいいと思うので」
みんな私に蛍光灯やらないですかって・・・
――引退という言葉も出ましたけど、メインの世羅・雪妃以外に11月に引退する加藤園子さんが入っています。正直パッともちさんとの繋がりが思いつかないんですが。
「そうなんです。みんなその感覚で正解だと思うんですけど、今回は全員が何かしらの線で繋がってるカードなんですね。送る人と送られる人と、元々タッグを組んでた人と、元同僚であったり、元先輩後輩とか。
園子さんは多分一番なんで入ってきたんだろうって感じだと思うんですけども、フリーになったタイミングで実はすごい裏で親交があって。ああいう先輩なので、ほんとに色々気にしてくれたりとか。大先輩なのにお姉ちゃんみたいな。結構助けていただくようなこととかもあって。
この大会を開催するにあたっても、相談をしたのは園子さんだったんですね。なのでその分を自主興行に出てもらったら少しでも返せるかなって。その時に『園子さんも出てくれますよね?』みたいな感じで言った時に、『実は引退するんだよね』って言われたんです。なおさら出てほしいなみたいな感じでカードを考えた時に、園子さんを入れるなら絶対対角がいいなって思って、こういうカードに至ります」
――お世話になった加藤さんと世羅さんが間もなくいなくなってしまうっていう寂しさは今はありますか?
「今はほんとに自主興行にもう毎日毎日必死に行動してきたので、意外とまだないんです。でも多分試合後の12日になった瞬間から、あと何日しかないっていう自分のことが多分終わるので、その後はとっても寂しいと思います」
――来年以降、正直プロミネンス自体もどうされるのかっていう部分でお客さんも不安はあるとは思うんです。
「プロミネンスっていう名前は残ります。世羅もプロレス界から完全に離れるわけではないし、多分私ももっとこれから詰まっていくとは思う。そこでプロミネンスが必要であれば、プロミネンスとしてやっていきます。あとはデスマッチレスラーっていうのがいなくなるので、プロミネンス興行としてやってくなら、どういうものを見せていかなきゃいけないのか、しっかり詰めて考えていくしかない」
――もちさんには蛍光灯デスマッチやっていただいて。
「みんな言うんですよね~。なんでくるみって言わないんですか?」
――くるみさんがやっても違和感がないですけど、もちさんがやるってなったら『なんか気合入れてやってるな』『応援しなきゃ』って気持ちになる。
「でもあの子の方が経験少ないですよ! なのにみんな私に蛍光灯やらないのかって」
――その白い肌に刺さってる姿が見たいわけです。
「ほんとですか? マシュマロを苺マシュマロに……」
――どちらかというとかき氷みたいになるかと、氷のようなガラスが刺さっていて。
「確かにそうですね。シロップがダラダラ垂れてかき氷に見えるかもしんないですね。どっかでとは一応考えてはいるんですけど、それがまた通るか通らないかっていうのは、またその時によってちょっと変わるので」
レスラーとしていられる時間っていうのはそんなに長くないなっていうのはもう日々感じてきてます
――15周年ということは年齢もその分歳をとったわけですけど、プロレスラーみんな結婚しないですがそちらの部分ではどうなんでしょう?
「そっちはまったくないんですよね~。でも15年という長い月日ありますから、2回はありました。『結婚しよう』みたいな流れ」
――それはもちさんが断った?
「そうですね。なんか断ったって正式にお断りはしてないんですけど、フェードアウトというか。ちょっとなかったことで的なニュアンスでなくしちゃいました」
――やっぱりプロレスがしたかった?
「そこもありますし、一番は今辞めてもみんなみたいに朝早く起きてお仕事行って、帰ってきて早く寝てみたいなことをする自信がなかったんですよね。プロレス界ってどっちかっていうと夜型っぽい生活をしてる人の方が多い」
――通勤電車とは無縁ですね。
「そういうのを考えて、できる感じがしなかったというか、腹をくくれなかったっていうのはありますね。でも今プロポーズされたらすぐ辞めちゃうかもしんないですね(笑)」
――それぐらい引退っていうものは身近に感じ始めてる?
「はい。もうやっぱりレスラーとしていられる時間っていうのはそんなに長くないなっていうのはもう日々感じてきてますし、やっぱ周りのスポーツ選手とか見ても、同じ年代の人たちがもう人口は少なくなってきて。その少ない人たちが引退を決めてる記事とかを読むと、私も同じところにいるんだなって改めて思わせられます。体力だったりとか、疲れの抜け方の悪さだったりとか、痛いところの治り具合だったりとか、そういうところはやっぱちょっと時間がかかるようになってきてるなっていうのも感じてるので。いっそスパーンって線引けたらいいんですけど」
――みんな帰ってきちゃいますけどね、スパーンと線引いても。
「あはは(苦笑)帰ってくる方多いですね~。でも15年とかやれると思ってなかったし、自主興行とかもやれてるので、一応私はスパンって辞めて戻ってくる予定は今のところないつもりです」
――ちなみに今プロレス以外での生活の基盤っていうのはありますか?
「熱波をやってます。私はフリー熱波師みたいな感じに近いところはあると思うんですけど、予定が合って行けるなって思ったらどこでも行く感じなので」
――第2の人生があるとしたら熱波師で生きていく?
「どうですかね。それでいけたら面白いですよね」
――やってみたい職業はありますか?
「ないです。やっぱ短時間でガッポリ稼げる職業がいい(笑)」
――それは夜の……。
「ちょっとオピンク系は考えてないんですけど、なんか今個室サウナとかも流行ってるので、ちょっといいなとも思ってます。営業のノウハウはないのでお勉強することにはなりそうですけど。サウナ業界で関われたら嬉しいですね。せっかくちゃんと技術も身につけられて、お客さん喜ばせることもできるようになってきたので」
――プロミネンスっていうサウナチームができたら面白いですね。
「ちょっと面白いですね。プロミネンスってサウナありそう」
精神的にも肉体的にも一番いい! 興行しようっていう決定打は実はそこにあった
――15周年の自主興行を終えたら、今後自分が目指したい目標っていうのはどこに?
「そうですね、ありきたりかもしれないんですけど、できるだけ長めにプロレスラーですって言いたいなって。それはもちろんちゃんと動けなきゃ意味ないです。やらなきゃいけないことももちろんやって、ちゃんとそれができて上がれて、レスラーですっていうのがやっぱ条件ですけど。できるだけ長めに好きなことしてたいですね」
――師匠・さくらえみとの戦いっていうものは視野には入ってる?
「もちろんです。この興行でも実はオファーはかけてて、7月ぐらいからお話はしてたんですね。
『私を呼ぶには飛行機代がかかるのよ』って言われて、その当時は『わかりました。じゃあタイミングがもし合えば出ていただきたいので、待ってもいいですか?』っていうことを言って。『それは全然いいよ』みたいな感じで一応待ってたんですけど、タイミングが合わなくて、今回はちょっと実現せず。でもこれで一つ学びになりました。こんくらいやれるんだったらね、次回は飛行機代出すんで出てくださいくらいね、言えるようにしたいなとは思ってます」
――逆にアメリカ行ってさくら出てこいってやる手もある。
「それ言えたらかっこいいっすね。AEWとか言って『オイさくら~!』って。それはかっこいい」
――志田光も里歩もいるから、さくらえみの弟子として行く理由はある。
「確かに。行く理由はある。この興行が大成功したら、定期ってわけじゃないですけど年に1回とかプロレス好きでしょうがないバカな選手を集めて、バカみたいなお祭り興行みたいなのやってもいいのかなってちょっと思ってる自分もいるので。ちょっとね、少しでも夢が実現できるんだったらいいなと思って。もちろんその中にはね、さくらさんとかも呼べたらいいなって思ってます」
――自主興行をやるにあたって周りの反応は変わりましたか?
「変わったというか、良好な関係の方々が多いなって感じました。今回私1人で120枚ぐらい
――今は精神的にも肉体的にも一番いい環境ですか?
「興行しようっていう決定打は実はそこにあったかもしれないです。支えてくれる人たちがいるからやれるかなって思った部分は大きかったですね」
――怪我も今コンディション悪いとこもなく?
「ないんですよ。試合数も減ってるので、もうちょっと試合したいなとも思うんですけど、あと2、3試合多くてもって思うんですけど、でも多分こんくらいのペースでやって、熱波やって、その人たちとご飯食べに行ったりとか、充実はしてるかなと思って」
――では最後に一番いいコンディションで挑む自主興行に向けての意気込みを語っていただけますか?
「ほんとに蓋を開けてみれば、今最高の動員数で、会場のマックスの人数で開催できるので、あとはやることを当たり前のようにやるだけになりました。ありがとうございます。なのでほんとに、ほんとに全力で見せれるものを見せたいと思います!」
普段は縁の下の力持ち的な見え方の多いもちだが、主役として光る姿を待ち望んでいたファンも多い。『大好きな人を呼んだ』というこの興行は笑顔あふれる空間になることは間違いないだろう。夏実もちの昔と今、そして未来を彩る本興行を是非何かの形で触れて感じてほしい。