沖縄のビーチで今年最後の夏フェス『MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!! 25』開催、Dragon Ash x The BONEZ、南こうせつ、サンボ、RIP SLYMEら豪華集結
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写真=『MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!! 25』提供
『MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!! 25』2025.11.8(SAT)沖縄県 宜野湾マリーナ・トロピカルビーチ特設会場
沖縄・宜野湾海浜公園内の宜野湾マリーナ・トロピカルビーチ特設会場で、11月8日(土)・9 日(日)に、MONGOL800(以下、モンパチ)主催の音楽フェスティバル『MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!! 25』(通称=『モンパチフェス』/『ワッタァ』)が開催された。2009年の初開催から2年に1度のペースで開催され、2023年からは毎年開催。今回で通算9回目を迎える。
筆者は今回が初参加となる。まずはキャパ5000人収容の多目的ホール・沖縄コンベンションセンターの展示棟を通る。ここがリストバンドの引換所となっていて、空調も整っていることから休憩所としても使用される。また、入り口ではお菓子の「パチパチパニック」との特別コラボ商品である「モンパチパニック」も配られていた。当たり前のように入り口として通るが、普段はアリーナコンサートや展示会などを開催する大規模な施設を、このように使用するのは大胆であり贅沢でもあり思わず感心してしまう。そして、当会場のトイレ含め、広大なる宜野湾海浜公園内のトイレを使用できるため、いわゆるフェスでよく見かける仮設トイレはない。そのホスピタリティーには来たばかりなのに驚かされる。
ナカユクイSTAGE 写真=『MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!! 25』提供
フードエリアにも多くの屋台が並び、沖縄コンベンションセンターの劇場棟沿いには小さなステージのような箇所があり、そこをナカユクイSTAGEとしてオーセンティックなDJが大人な雰囲気の音楽を流している。すぐ近くには、キヨサクが中心となり音楽を通して平和を発信していく「詩い継ぐ沖縄慰霊の日プロジェクト」としてエンタメ型の自販機を通して平和への想いを寄付として参加できるブースも。
詩い継ぐ沖縄慰霊の日プロジェクト 写真=『MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!! 25』提供
モンパチサッシの髙里家の沖縄そば、シークァーサー酎ハイ 撮影=SPICE編集部
ビーチ沿いのエリアにも「Aloha Blossom Lounge」というキヨサクがプロデュースを手掛けるアロハシャツブランドの名が冠されたスペースが設けられていた。コンパクトながらも木々に囲まれており、ウクレレショップや、こちらでもオーセンティックなDJが大人な雰囲気の音楽を流している。「What a Wonderful World!!」という言葉でも表現されているが、ひとつの小さな世界、小さな村が存在している。
「Aloha Blossom Lounge」 写真=『MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!! 25』提供
ハブSTAGEとマングースSTAGEと名付けられたライブステージは、それぞれビーチとマリーナに面しているのも、このフェスならではの魅力。そして、国道沿いでリゾートホテルなどが立ち並ぶ市街地にあり、それこそ都市型と呼べる場所でありながら、海がエメラルドブルーで綺麗すぎる。青い空、白い雲、青い海……と理想的なロケーションで、ハブSTAGEは砂浜にある。
ハブSTAGE 写真=『MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!! 25』提供
砂浜の上に巨大なステージを設置するのは、足がとられて大変であったのではと勝手に心配してしまうほどの立派なステージであるし、満潮になるにつれて砂浜と海が近くなるのもこの場所ならでは。マングースSTAGEでは真横にヨットがずらりと並んでいる。また、砂浜沿いにあるワッタァSTAGEでは、カラオケが設置されていて、観客が自由に歌えたり、髙里 悟(以下、サッシ)のラジオ番組の公開収録として出演者ゲストの豪華なトークも繰り広げられた。
ワッタァSTAGE 写真=『MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!! 25』提供
写真=『MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!! 25』提供
まずは会場全体の雰囲気を知ってもらうために概要をざっくりと書いたが、今回は何が喜ばしいかというと、初の完売を果たしたということ。隔年で開催されてきたとはいえ、2009年の初開催から足掛け16年。会場もこの場所が移り変わって3か所目にして、初めての完売。今年このフェス自体に初めて訪れた私が言うのもおこがましいが、このどこにもない環境が自然と人を惹きつけたように思う。
クロムレイリー 撮影=macoty
12:25・ハブSTAGE。KAGIYADE-FUU ACT(オープニングアクト)として、沖縄出身10代のスリーピースバンドであるクロムレイリーが登場。(ちなみに「かぎやで風」は沖縄のお祝いの席で幕開けとして演奏・舞踊される事の多い、喜びを表す古典音楽)まだ10代だからこその荒々しさと、まだ10代にも関わらず重厚さも兼ね備えている。ボーカルのももかが大舞台に立てた喜びを素直に真っ直ぐ伝えている姿もよかった。個人的には「曲がかけねぇ」でのポップでキャッチーな爆発力が特に印象に残っている。「モンパチさんに次渡せるように!」という言葉通り、続くマングースSTAGEでは早速MONGOL800が登場する。10代で憧れの大舞台に立てただけで満足しても何の問題もないのに、しっかりと主催者にバトンを渡すという意識は本当に好感を持てた。
マングースSTAGE 写真=『MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!! 25』提供
13:00・マングースSTAGE。実行委員会スタッフによる「記録ではなく、記憶に!」という言葉はまさしくその言葉に尽きると感じたし、このライブレポート自体も私がひとりで書いていることもあり、1組ずつ同じ文字数で書くタイプのレポートではないが、単なる記録ではなく、記憶に残った出来事を書き残していきたい。
MONGOL800 撮影=SARU(SARUYA AYUMI)
各出演者が登場する際には、三線の音が特徴的な沖縄民謡を彷彿とされるステージジングルが流れていたのも、このフェスならではの独自性があった。それと主催のバンドがオープニングアクトを経てトップバッターとして登場するというのも新鮮であった。2日目は大トリなので、モンパチから始まりモンパチで終わるわけだから小意気である。1曲目からRIP SLYMEとのコラボナンバー「Remember」ということで、RYO-Z・ILMARI・PES・FUMIYA・SUが揃い踏み。FUMIYAのスクラッチ音が心地良い。13:50からハブSTAGEで自分たちの出番を控えているのに、惜しみなくコラボを披露してくれることが嬉しい。
撮影=SARU(SARUYA AYUMI)
撮影=SARU(SARUYA AYUMI)
続く名曲「少年時代」のカバーでは、サックスのNariとトランペットのSeasirによるホーン隊の音が鳴り響き、よりセンチメンタルでノスタルジックに聴こえてくる。大人気曲「あなたに」は、キヨサク・サッシとギターのKubotyという3人だけで鳴らし、「OKINAWA CALLING」ではキヨサクとサッシの高校の先輩であるパーティーダンサーこと粒マスタード安次嶺(以下、粒さん)が大登場! イラストレーターとしても活動しており、モンパチのアー写のイラストのほか、モンパチパニックのジャケットや『モンパチフェス』のハブとマングースのキャラクターのイラストデザインも手掛けている。
撮影=SARU(SARUYA AYUMI)
「僕らのイケナイ太陽、連れてきちゃいました!」
そうキヨサクは紹介したが、そうこの日は最高温度29度と陽射しもどえらくキツい真夏日。本州では冬支度を始めていて、もう夏フェスは終わったと思い込んでいただけに、まさか11月に再度夏フェスが味わえるとは想像もしていなかったし、正真正銘の今年最後の夏フェスである。「ここがホームだと思うなよ! そういう時にコケるぞ! 気持ちを引き締めていけ! 完売してんだろ! 魅せつけてやれ!」というキヨサクの粒さんへの愛ある激励の言葉もとても良かった。ぬるくない関係性であり、本気で我々を迎えてくれていることがわかる。最後は大人気曲「小さな恋のうた」から大名曲「川の流れのように」のカバーで〆られたが、最高のスタートダッシュが切られた。
RIP SLYME 撮影=SARU(SARUYA AYUMI)
13:50・ハブSTAGE。RIP SLYME。先程のモンパチとのコラボが強烈であったが、出番前から砂浜には人、人、人、人……。とんでもなく求められている。1曲目「STEPPER'S DELIGHT」から始まり、初っ端から気分は最高潮。改めて5人だけのステージを観ると、本当に戻ってきたのだなと感慨深くなる。「このステージこそが俺たちの楽園だ!」という言葉からの「楽園ベイベー」。
撮影=SARU(SARUYA AYUMI)
みんなで指を高く上げて踊る「FUNKASTIC」からムーディーなトラックから楽しい気分になる「熱帯夜」を経て、みんなでタオルを振り回す「JOINT」と完璧な流れ。ラストナンバーは「みんなでひとつになりましょう!」と「ONE」へ。「それぞれひとつのlife それぞれが選んだstyle」という歌詞が『モンパチフェス』のシチュエーションにぴったりで、心から楽しい上での感動もあり、つい涙ぐんでしまう。笑って泣ける素晴らしいフェスだなと噛み締める。
ORANGE RANGE 撮影=macoty
14:40・マングースSTAGEには、ORANGE RANGE。地元の愛すべきパイセンであるモンパチのために沖縄人として全力で盛り上げていく意気込みが、「以心電信」→「ロコローション」というはじまりの2曲からも感じる。完全に盛り上げた後に、「この後、突然知らない曲始まったらどうします!?」と煽り、最初の2曲より盛り上がることを観客に誓わせて、今年春にリリースした「マジで世界変えちゃう5秒前」へ。
撮影=macoty
その後も今年夏にリリースしたばかりの「裸足のチェッコリー」を披露するが、盛り上がっていないと途中で止めたりする。こういった愉快な構成も含め、全力で盛り上げていく気概しか感じないし、メドレーで惜しみなく「SUSHI食べたい」「おしゃれ番長」といった人気曲を連発するのも良かった。最後は「イケナイ太陽」→「上海ハニー」という鉄板の流れ。来年25周年を迎える沖縄人の意地を感じた。
HEY-SMITH 撮影=HayachiN
15:30・ハブSTAGEに、HEY-SMITH。猪狩秀平の「やっほー!」という声が砂浜に響き渡り、ホーン隊の音が吹き荒れる。海辺で聴くメロディックでスカなサウンドはたまらなく気持ち良い。ホーン隊がジャンプしてぶつかりあいながら演奏していたりと、観ているだけで楽しさが聴く側に届いてくる。
撮影=HayachiN
このハブSTAGEは海沿いにあり、遊泳エリアもあるため、泳ぎながら観ることができる。親子が海ではしゃぎながら観ている姿は微笑ましかった。猪狩も「世界中、どんな場所を探しても、こんなロケーションないぞ!」と言っていたが、本当にそう思う。「California」でより陽気な気分になり、夏の曲「Summer Breeze」でより夏を満喫する。メンバーチェンジなど色々なことを乗り越えながらも、バンドは突き進む力強さを感じさせてくれた。
南こうせつ 撮影=macoty
16:20・マングースSTAGE、南こうせつ。「夏になると気持ちは10代です!」と「夏の少女」をアカペラで歌い出す。思わず観客が「きれいな声……」と声を漏らしていたが、いわばレジェンドというべき大御所を観られるのも、世代感を大切にする『モンパチフェス』ならでは。アコギ、ベース、キーボード、ヴァイオリンという4人編成も良い。青春の10代というテーマから、こうせつは観客に一番大好きだった女の子の名前を一緒に叫ぼうと呼びかけ、本当に叫ぶ。自身をおいちゃんと呼んでいたが、おいちゃんがそこまで心を開いてくれたら、こちらも心身ともに委ねるのみ。
撮影=macoty
「うちの父さん」では粒さんが登場して、こうせつの前で踊りまくり、こうせつも「歌いづらい!」と大笑い。そして、「50年前のあの貧しい歌があったから、今、私がここにいるんです」と52年前の大名曲「神田川」へ。生で聴けるだけで貴重なのに、バンドでレゲエバージョンに進化変化させたのには仰天した。本当に貴重なものが聴けた。
撮影=macoty
また、宮沢和史が歌詞を書いた「忘んなよ島ぬくとぅ」では、ディアマンテスのアルベルト城間が三線と歌で参加。観客はカチャーシーを踊り、沖縄で音楽を楽しめている幸せでいっぱいになる。最後は、このフェスでは子供が無料ということに触れて、主催スタッフから歌って欲しいとリクエストがあったという「おまえが大きくなった時」へ。親子連れが多いからこそ沁みる楽曲だった。
写真=『MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!! 25』提供
17:00から17:30は、園田青年会による道ジュネー。沖縄の伝統芸能であるエイサーが練り歩くことを道ジュネーという。地謡が三線を弾き歌い、旗頭が旗を持ち、男性陣による太鼓打ち、女性による手踊りという総勢20人以上が会場内を練り歩く。私は生で観るのは今回が初めてである。
写真=『MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!! 25』提供
地謡は生声で歌うのではなく、音響設備が整えられたサウンドシステムの台車と共に練り歩きながらマイクを通して歌う。その迫力に圧倒されるし、沖縄の歴史文化を生で体感している感動で気持ちがいっぱいになる。沖縄でロックフェスをやる意義を凄く感じた30分であった。
ケツメイシ 撮影=macoty
17:30・ハブSTAGE、ケツメイシ。1曲目から、あのメロディーが聴こえてくる。これまた人、人、人、人……の砂浜にいる観客は、Ryo・Ryoji・大蔵の3人揃い踏みしての「夏の思い出」に大盛り上がり。「またひとつ夏の思い出を作って帰って下さい!」という語りかけもニクイし、そのまま「いい感じ」を聴いたらいい感じにならないわけがない。2曲が終わったところで、今年5月にDJ KOHNOが卒業したこともあり、DJブースがなく、何故かバンドセットが置かれていることにふと気付く。
撮影=macoty
DJ KOHNOが卒業して、今日が初ライブであり、この状況を乗り越えるためにスリーピースバンドを結成しようと用意してきたが、「間に合いませんでした!」とバンドセットは撤収されることに。一度もバンドセットは誰にも使われることなく撤収させられたが、このユニークで大掛かりな演出は呆気に取られたが天晴れすぎた。今年6月リリースの新曲「君とレゲエにテキられて」では今のケツメイシの絶好調が感じられたし、ビールのCMソング「カンパイの唄」を沖縄で聴くのもたまらない。みんなが一斉に手を振った「友よ~この先もずっと…」は、砂浜の上の方から俯瞰的に観たがサイドには海という絶景が広がり素敵だった。来年はメジャーデビュー25周年で全国アリーナツアーやニューアルバムも控えており、3人の新体制での大活躍が楽しみでならない。
サンボマスター 撮影=SARU(SARUYA AYUMI)
18:20・マングースSTAGE、サンボマスター。真夏日の1日だったが、すっかり日は暮れて、夜の時間に。「島人ぬ宝」のメロディーが聴こえてくると、それぞれBEGINの比嘉栄昇の格好をした山口隆(以下、山さん/Vo.Gt)、近藤洋一(Ba)、木内泰文(Dr)がマイクを持って登場して歌う。マキシマム ザ ホルモンのナヲ(ドラムと女声と姉)も三線を持って歌う。何度も袖にはけては、また歌うという流れであったが、実はBEGINマスター×夏川ナヲというスペシャルコラボ! 何を観ているのだろうと思いながらも、完全に魅せられているし、そのまま「できっこないをやらなくちゃ」もコラボで歌う。
撮影=SARU(SARUYA AYUMI)
サンボもホルモンもフェスで何度も観ているが、こんなコラボは沖縄の『モンパチフェス』だからこそ。改めて思うが、貴重なものしか観ていない1日。『モンパチフェス』皆勤賞というサンボは朝の情報番組『ラヴィット!』でお馴染みの歌「ヒューマニティー!」→「とまどうほどに照らしてくれ」とぶちかます。「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」では、キヨサクと粒さんも呼び込まれる。
撮影=SARU(SARUYA AYUMI)
ラストナンバー「花束」では、キヨサクと粒さんの花束を渡すコミカルなパフォーマンスも楽しい。が、何より山さんのソウルフルな歌声に聴き惚れてしまう。あらゆるコラボを満喫できたマングースSTAGEトリであるサンボの後は、いよいよハブSTAGE大トリの凄まじいコラボステージへ。
The BONEZ × Dragon Ash "Straight Up" 撮影=SARU(SARUYA AYUMI)
19:20・ハブSTAGE。The BONEZとDragon Ashがタッグを組んだ世紀のプロジェクト「Straight Up」。それぞれのフロントマンをフィーチャーした楽曲をリリースし、2024年秋に全国を席巻した9箇所の2マンツアー『The BONEZ × Dragon Ash “Straight Up” Tour』。その世紀のプロジェクトが、今年も、それも野外で、それもそれも沖縄で観れるという喜びと驚きしかない大トリ。普通、バンド主催のフェスでの大トリは、そのバンドが務めることが多い。当たり前の話である。2日間あるとはいえ、その1日を別バンドに預けるというバンドマンシップに始まる前からグッときてしまう。我々スタッフや取材陣が事前に共有してもらうセットリストには1曲目に「新曲」と書かれていた。ツアーが終わっているのに、ライブが再度観れて、その上で新曲!とこれまた喜んでいたら、まさかの「あなたに」からスタート! ニクい演出過ぎる……。
撮影=SARU(SARUYA AYUMI)
続く「Straight Up」も両バンドがステージ上でぶちかます。Kj(Vo.Gt)とJESSE(Vo.Gt)というロックヒーローふたりが対峙して歌い合う姿はド迫力でしかない。両バンドが順番に入れ替わりながら歌っていくが、時折、互いに乱入もするというスリリングな展開。目が離せないとは、このことである。The BONEZ は「New Original」、「Place of Fire」と畳みかけていく。JESSEは大きなフラッグを持ち思いきり振りかざす。「好きにやれ! ロックフェスはお前らのもんだ!」という言葉も飛び出したが、バンドが主催して、バンドが舞台に立つロックフェスを、観客を信頼して委ねる姿は美しかった。
撮影=SARU(SARUYA AYUMI)
撮影=SARU(SARUYA AYUMI)
Kjの「百合の咲く場所」における「座って! 1時間ぶっ通しだから!」という一言も印象的だった。そう、この「The BONEZ × Dragon Ash “Straight Up”」はスペシャルプログラムなので、60分というスペシャルタイム。1日の終わりで疲れているかもしれない観客への気遣い……と見せかけてからの「立てぇ!」の合図でハブSTAGEを揺らす。ふたりの息はライブでもMCでもぴったりで、最後のステージを渡してくれたモンパチへの感謝も伝えて、「二度とない夢の時間なんで!」と興奮を噛み締める。また、JESSEは石川県能登半島で被災生活を送る人々のこともしっかりと話していく。
撮影=SARU(SARUYA AYUMI)
撮影=SARU(SARUYA AYUMI)
撮影=SARU(SARUYA AYUMI)
「Fantasista」で、Kjは「誰でも歌えるから!」と観客に呼びかける。サビでは「Wow~!」と観客は大合唱。その言葉だけで全てが伝わるし、その言葉だけで盛り上がる凄み…。「ROCKBAND」では、「俺たち正真正銘のロックバンド! 俺の夢を聞いてくれ!」と訴えかけられる。「お前にも夢あるなら聞かせてくれよ!」に、JESSEが「あるよ!」とラップをかましていく姿は激熱だった……。ラストも「Straight Up」を両バンドが届けてくれる。真っ暗な砂浜で観客が照らすスマホの灯りも綺麗であった。
撮影=SARU(SARUYA AYUMI)
撮影=SARU(SARUYA AYUMI)
最後にはキヨサクとサッシも登場して、まだ会場に残っている出演者全員が集まり、記念撮影を。こうして、1日目の幕が閉じた。2日目へと続く。
撮影=SARU(SARUYA AYUMI)
取材・文=鈴木淳史 写真=『MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!! 25』提供
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レポートで掲載しきれなかったライブ写真やソロカットをたっぷりと公開!