2026年夏、ビルボードクラシックスに登場! 俳優・飯田洋輔インタビュー 「物語を伝え、心に響く歌を。オーケストラのサウンドが、きっと僕の背中を押してくれる」
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billboard classics YOSUKE IIDA Premium Symphonic Concert -MAESTOSO-
『オペラ座の怪人』『キャッツ』『美女と野獣』など劇団四季で数々の作品で歌声を響かせ、退団後はミュージカル『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャン役、『ジャージー・ボーイズ』のニック・マッシ役で注目を集めたミュージカル俳優・飯田洋輔。アーティストとしても数々のステージに出演し、11月には自身初のソロコンサートツアー『The DOORS』を開催。来る12月27・28日には、ビルボードライブ横浜で『Year End at Billboard Live2025』を行う。
ミュージカル・スタンダードからポップスまで幅広いジャンルをカヴァーする飯田が、2026年夏、満を持してビルボードクラシックスに登場。7月3日東京芸術劇場 コンサートホール、8月8日京都コンサートホール 大ホールで開催される『billboard classics YOSUKE IIDA Premium Symphonic Concert -MAESTOSO-』での、ソロとして初のオーケストラとの共演、そして、その先の自身について、心の内で思い、描くことを尋ねた。
■夢であり目標だった、オーケストラとの共演
2024年12月の東京・帝国劇場公演からスタートしたミュージカル『レ・ミゼラブル』での舞台再デビュー。そして、夏から秋にかけて出演したミュージカル『ジャージー・ボーイズ』の、毎ステージの熱気。俳優・飯田洋輔は、喝采に包まれた2025年を終えようとしている。
「『レ・ミゼラブル』の千穐楽を観に来てくれた演出家からは、“よくここまでやってくれた”という言葉をもらい、自分でもよく頑張ったと思う一方、思い描く理想に向けてはまだまだやれることがあると感じました。『ジャージー・ボーイズ』は、The Four Seasonsという実在のコーラスグループの物語。ポップスやロックテイストの曲をステージで歌うのははじめてで、毎公演、コンサートのように盛り上がるのも初体験でした。バックボーンの異なる共演者たちとサウンドを作るおもしろさもあったし、セリフ劇としてもあれだけの量を経験したのは初めてだったので、非常に大きなチャレンジになったと感じています」
同時に、コンサート活動にも注力。11月2日にゲスト出演した『ラミン・カリムルー×サマンサ・バークス ミュージカルコンサート“Home Love Family”』では、世界的ミュージカルスターと共演。続いて、同月には初のライブツアー『The DOORS』を東京、故郷の福井・越前市、そして大阪で成功させるなど、歌手としても充実の日々を過ごした。その飯田が、再デビュー当初から熱望していたのが、ソロ・アーティストとしてのオーケストラコンサートの開催。ビルボードクラシックスからのオファーに、「こんなに早く叶うとは」と、驚きとともに興奮を感じたと、思いを語る。
「子どもの頃から吹奏楽をやって、クラシック声楽を学んできた自分にとって、オーケストラとの共演はずっと夢だったし、いつか挑戦したいと思ってきたこと。本当にうれしかったですし、オーケストラのサウンドの中で、自分の声がどう生きるのか、今から楽しみで仕方がありません」
■音程にもテンポにも、演奏家の「呼吸」が表れる
飯田の歌唱といえば、何といっても注目されるのはミュージカル曲だろう。今年演じたばかりの『レ・ミゼラブル』の名曲をはじめ、劇団四季時代のレパートリーには『オペラ座の怪人』の「The Phantom of the Opera」「The Music of the Night」や、『美女と野獣』の「If I Can’t Love Her(愛せぬならば)」などのスタンダードナンバーが多数。コンサートのタイトルに掲げた「MAESTOSO(=堂々と、威厳に満ちてを意味する音楽用語)」を体現するパフォーマンスに期待が高まる。
「ミュージカル曲を歌うときは、やはり作品の場面が浮かびます。かといって、コンサートの場でその役になりきって歌うというのも、また違うかなと。あくまでナンバーとして重みを持ったものにすること、かつ、日本語の曲ならニュアンスまでこだわって、言葉をきちんと伝えられるように歌いたいですね。そして、少し格好のいい言葉で言うなら、1曲で物語を伝える……そうした理想は持っていたい。心に響く歌を歌う、それが、俳優として歌ってきた自分の目指すところだと思います」
さらには、『ジャージー・ボーイズ』で取り組んだポップスやロック、自身の原点であるクラシック曲など、クロスオーバーな選曲にも意欲をみせる。その飯田の歌に込める思いを後押しするのが、オーケストラの存在。学生時代から親しんできたオーケストラサウンドの魅力を、“呼吸感”だと表現する。
「大勢の演奏家が参加するオーケストラの音には、それぞれの呼吸を反映して、音程にもテンポにも揺れが生じる。それこそが、大きな魅力だと思うんです。長く吹奏楽をやっていたので、多くの人と一緒にひとつの音楽を形作る難しさは身に沁みていますが、東京フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団という一流のオーケストラとともに演奏できるビルボードクラシックスでは、全幅の信頼を寄せて目標に臨める。指揮者の高井優希さんは同じ大学で学んだ縁もあり、また、クラシックからミュージカルコンサートまで幅広い現場を経験されている方。そのタクトを信じたいと思います」
■ワクワクする高揚感を忘れずに挑みたい
世界的な名作、人気作への出演を重ねながら、国内外で数々のミュージカルを観劇した飯田。とくに今年は、海外カンパニーの公演から受ける刺激が大きかったという。
「とくにミュージカル『レ・ミゼラブル』のワールドツアースペクタキュラー(今年8~10月・東京、大阪、福岡、愛知で上演)。日本のカンパニーを超える規模のバンドによるサウンドの迫力はすばらしかったし、世界基準の俳優の力量も見せつけられた思いです。11月に経験した、僕がミュージカル界で“先生”だと慕っているラミン、そしてサマンサとの共演も刺激的でした。一生懸命やっているけれども、まだまだ彼らには届かない。圧倒的な差を感じる一方で、それに少しでも近づきたいと思う自分もいて……」
心や表現力、それを下支えする技術など、さまざまな要素が融合して作り上げられる舞台芸術。その世界をさらに究めていくうえで、シンフォニックコンサートでの経験は、2026年、そしてそれ以降の飯田の飛躍のステップになるに違いない。
「自分の声とオーケストラがどんなふうに融合するかは、合わせてみないとわかりません。でも、僕の声質からすれば、きっと合うと思うんです(笑)。ですから、厚いサウンドに背中を押してもらいながら、一緒に進んでいくようなイメージで……。何より、フルオーケストラの演奏に乗ってソロで歌うという経験は、そうそうできることじゃない。責任とともに、ワクワクする高揚感を忘れずに、皆に『うらやましい』と言われるようなコンサートにしたいですね。ミュージカルファンの方はもちろん、これまでビルボードクラシックスシリーズをご覧になってこられたクラシック、オーケストラのファンの方々にも観て、聴いて、僕を知っていただく機会になればと願っています」
文=大谷道子 撮影=石坂大輔
ライブ情報
【東京】2026 年 7 月 3 日(金) 東京芸術劇場 コンサートホール 開場 17:30 開演 18:30
【京都】2026 年 8 月 8 日(土) 京都コンサートホール 大ホール 開場 17:00 開演 18:00
<出演>
飯田洋輔
指揮:高井優希
管弦楽:【東京】東京フィルハーモニー交響楽団 【京都】大阪交響楽団
<編曲監修>
山下康介
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S 席 15,000 円、A 席 13,000 円、B 席 11,000 円(全席指定・税込)
イープラス独占先行(抽選)2025 年 12 月 23 日(火)15:00~2026 年 1 月 12 日(月)23:59
各種プレイガイド先行(抽選)2026 年 1 月 17 日(土)10:00~
一般発売 2026 年 2 月 28 日(土)10:00~
<注意事項>
※未就学児入場不可
※枚数制限:おひとり様各公演 1 申し込み最大 4 枚まで
※車椅子をご利用のお客様は S 席をご購入の上、下記お問合せ先までご連絡ください
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(ご来場のお客様へのお願い:https://billboard-cc.com/notice/)
<公演に関するお問合せ>
サンライズプロモーション 0570-00-337(平日12:00~15:00/土日祝休)