「交響組曲『Zガンダム』」12/10発売 指揮者・太田弦のCDブックレット収録インタビューから“ガンダム愛”溢れるその一部が公開
三枝成彰 交響組曲『Zガンダム』 (仙台フィルハーモニー管弦楽団 エンターテインメント定期 第2回 LIVE)
「交響組曲『Zガンダム』(仙台フィルハーモニー管弦楽団 エンターテインメント定期 第2回 LIVE) 」が本日2025年12月10日(水)発売された。2024年8月10日(土)宮城・仙台銀行ホール イズミティ21で初めて観客の前に披露された蘇演(そえん)コンサートのLIVE録音。40年の刻をこえ発見された「交響組曲『Ζガンダム』」のオリジナルスコアに取り組み公演を指揮した太田弦へのインタビューがCDブックレットに掲載されているが、“ガンダム愛”溢れるその一部が公開となった。
指揮者太田 弦インタビュー(CD付属ブックレットより一部抜粋掲載)
太田 弦(指揮者)
【太田弦さんと“ガンダム”】
――太田さんは“ガンダム” シリーズへシンパシーが有ると伺いました。
太田: “ガンダム”シリーズはシンパシーどころか、子供のころからの大ファンです。 今も家に大量の“ガンプラ (註: “ガンダム”シリーズのプラモデル)”を積んでいて、 部屋が大変なことになっています。 最近はアクションフィギュアなど完成品にも手を出し始めてしまったのでなおさらです(笑)。
中略
【『Zガンダム』 を指揮することになって】
――そんな中で今回の『機動戦士Zガンダム』『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のコンサートへのオファーがあった訳ですが、 その時のことを教えてください。
太田:まず最初に仙台フィルハーモニー管弦楽団にてエンターテインメント定期をスタートさせるというお話を伺いました。 作品は知らされておらず、スケジュールを押さえられました (笑)。
そして23年11月20日にエンタメ定期も含む記者会見があり、 29日の八戸公演の際におもむろにキャリーケースから「Zガンダム」 と 「vガンダム」の2体のプラモデルを取り出されまして・・・指揮していただくのは「これです」と明かされました。
いただいた2体のプラモデルは作って公演当日に持っていきました。
――「交響組曲 『Zガンダム』」 の譜面が発見されたのが11月8日でした。 導かれているかのような。 最初に聞いた際に真っ先に何を思われましたか?
太田: “ガンダム”にはオーケストラで演奏可能な譜面はあるのかな?と思いました。 例えば 『スターウォーズ』などは出版譜があるのですが、 “ガンダム” に関しては全く見たことが無かったので。
――冷静ですね(笑)。 そしてどんな準備をされましたか?
太田:まずは新しく作られた譜面のチェックと校正ですね。 同時に交響組曲の各曲がサウンドトラックのどの曲とどの曲の組み合わせで構成されているのかを確認して、それらを各曲の譜面の表紙に書き出していきました。
その後はテンポやタイミングをなるべくオリジナルに寄せるための工夫を考えました。
そして勿論アニメーションも見返しました――
中略
【リハーサルで創り出す『Zガンダム』 の音楽】
――太田さんから見て「交響組曲 「Zガンダム」」 のような音楽とクラシック音楽に違いはありますか?
太田: 僕はクラシック音楽も “ガンダム”の音楽も自分の中にある音楽として特に区別していないようです。
そして聴いて頂ければ分かるように “ガンダム”も素晴らしいオーケストラ音楽だと思います。
今回楽譜も出来たことですから、 将来的には他のオーケストラのレパートリーになっていっても良いのではないかと思います。
後略
※CDブックレットより
「交響組曲 『Zガンダム』」を指揮することとなった太田弦の”ガンダム“背景や準備、作品に向かう姿については、CDブックレットでLIVE録音の音楽と一緒に確認してほしい。
リリース情報
(仙台フィルハーモニー管弦楽団 エンターテインメント定期 第2回 LIVE)
⚫︎発売日:2025年 12月 10日(水)
⚫︎品番:SRML-1138(初回) / SRML-1139(通常)
⚫︎価格
初回盤:¥5,800(税抜き)
通常盤:¥3,200(税抜き)
1.Zガンダムのテーマ
2.戦争と平和
3.宇宙巡洋艦のテーマ
4.猜疑の勝利
5.サイコ・オーロラポラリス
6.ニュータイプ
7.愛の協奏曲
(2024年8月10日(土)宮城・仙台銀行ホール イズミティ21
「仙台フィルハーモニー管弦楽団 エンターテインメント定期第2回」LIVE録音)
仙台フィルハーモニー管弦楽団 指揮:太田 弦 ピアノ:田村 響
・初回盤仕様:DVDケース、天地抜けけスリーブ仕様、三枝成彰によるオリジナル・手書きの縮刷ミニスコア36P楽譜「戦争と平和」付属。