松尾スズキ作×ノゾエ征爾演出『アンサンブルデイズ―彼らにも名前はある―』ビジュアル解禁
『アンサンブルデイズ―彼らにも名前はある―』
2026年3月19日(木)~22日(日)東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演される、COCOON PRODUCTION 2026/Bunkamuraオフィシャルサプライヤースペシャル『アンサンブルデイズ―彼らにも名前はある―』のビジュアルならびに公演詳細が発表となった。
松尾スズキが、自身が主任を務める若手のための演劇の学び場「コクーン アクターズ スタジオ」の受講生たちによる発表公演のために書き下ろしたミュージカル『アンサンブルデイズ―彼らにも名前はある―』。俳優という夢に向かって学び続けている受講生たちの“今”を投影したような、名前のない役柄を演じる“アンサンブル”を題材にした青春群像劇だ。2025年3月に行われた第1期生の発表公演は、受講生たちのほとばしる情熱と作り手の熱い想いが見事に融合し、大きな話題となった。
この『アンサンブルデイズ』が、第2期生による新たな公演としていよいよ動き始める。第一線で活躍する様々なジャンルのプロフェッショナルである講師から、多彩なレッスンを受けた第2期生たち。彼らの1年間の成長を発揮する場として、前回公演同様に、休館中のBunkamuraシアターコクーンを特別に復活させて有観客で本作品を上演。演出は、かつて養成所で講師を務めていた松尾の教え子で、劇団「はえぎわ」を主宰するノゾエ征爾が務める。
作・音楽 松尾スズキコメント
四半世紀前、某演劇人養成所で1年間教えていたことがあり、その中で2人だけモノになった人がいて、それが本谷有希子とノゾエ征爾だった。思えば1年で2人、モノになったのもすごいが、2人には演劇にすがりつく力があったのである。
そのノゾエが四半世紀をへて、わたしが主任をつとめる養成所で講師となり、わたしの脚本を演出してくれることは、とても嬉しいめぐり合わせだ。
とにかくすがりつかなければ演劇は逃げていく。
しかし、すがりつきたくなる魅力が演劇にはある。
「わりにあわない!」と思いながらも離れられない魅力が。
2期生の皆さんには、ぞんぶんにそれを感じ、さらにすがりついてほしい。
お客さんも、そんな姿にきっと、ひりひりしてくれるはずだ。
演出 ノゾエ征爾コメント
私は今、二つの責務の間で震えています。
元生徒としてかつての先生の顔に泥を塗るわけにはいかないし、現先生として生徒に泥水をすすらせるわけにはいかないのである。
『アンサンブルデイズ』の初演は、それこそ震えるほどに素晴らしいものでした。
しかしまずは、初演が素晴らしかったことが素晴らしいではないか。それ以上の何があろうか。
2期生にとっては紛れもない初演であるし、実はシアターコクーンでは初演出(デビュー作はコロナで中止)となる私である。震えてる場合じゃない、武者ぶるいならまだしも。初めてズたちの初々しい衝撃をご期待ください。