あらき 5人のゲストを迎え多彩なコラボでも魅了した『LIVE ARK HELIX 2025』、KT Zepp Yokohama公演をレポート

2026.1.6
レポート
音楽

『LIVE ARK HELIX 2025』

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LIVE ARK HELIX 2025
2025.12.28 KT Zepp Yokohama

あらきの呼びかけに応えたボーカリストが集結する『LIVE ARK HELIX』。初開催だった2024年は、神奈川と大阪の2公演。『LIVE ARK HELIX 2025』は、名古屋、福岡、大阪、横浜--合計4ヶ所。ツアーファイナルとなった12月28日(日)横浜・KT Zepp Yokohama公演には、はへー、KOOL、モリスレイ、un:c、悠佑が出演した。あらきを加えると総勢6人なので、各々のソロはもちろん、レアな組み合わせ、多彩なコンビネーションが盛りだくさん。誰がどの曲を歌ったのか? どういう組み合わせだったのか? その点をわかりやすく示すために、「曲タイトル」(歌った人)という表示を盛り込みながらレポートをお届けする。

『LIVE ARK HELIX 2025』

『LIVE ARK HELIX 2025』

『LIVE ARK HELIX 2025』

最初にステージに登場したのは、主催者・あらき。開演を告げるSEが鳴り響くと、待ちわびていた観客の間から起こった手拍子。パワフルなバンド演奏で彩られながら1曲目「ヒバナ」(あらき)がスタートした。観客らが思い思いに掲げた拳や一斉に点灯した真っ赤なペンライトの動きが早くも激しく、ボルテージは一気に最高点に。単独ライブとは違う、多様な観客たちを渦の中に引っ張ってくれるような力強いオープニングナンバーであった。

「ファイナルでございます! すばらしい戦いになりそうな予感が今日もしています」と挨拶をして、近隣の会場でライブをしているアーティストについて語ったあらき。2組のビッグネームの名前が挙がった。「つまり、いい男がこの辺にいるっていうことですね。しかし我々も……全員足したら20名ほどのいい男たちが、みなさんをあの手この手でもてなしてくれると思います。ひと時も目を離さず、楽しんでいきましょう!」――その言葉通り、ひと時も目を離せない場面が連発されていった。

『LIVE ARK HELIX 2025』

このライブは大きく分けると、①5人のゲスト各々のソロ、②あらきを含めた6人の様々な組み合わせによる共演、③6人全員が集合、という3つの編成で構成されていた。最初に繰り広げられたのは①。2曲をソロで披露した後に次のゲストを呼び込んでバトンタッチをするリレースタイルで、5人各々が魅力を炸裂させた。先陣を切ってステージに現れたはへーが観客を激しく煽り、興奮の渦へと一気に巻き込んだ「マトリョシカ」(はへー)+「テレキャスタービーボーイ」(はへー)/バンドサウンドと一体となった骨太でエモーショナルな歌声が、すさまじい熱を生んだ「IN_MY_HEAD」(KOOL)+「jelLy」(KOOL)/ビートを巧みに乗りこなしながら放つ歌声、ラップがドラマチック極まりなかった「ジャンキーナイトタウンオーケストラ」(モリスレイ)+「シャンティ」(モリスレイ)/爽やかな声で魅了すると同時に、熱い歌唱スタイルも随所で発揮した「天ノ弱」(悠佑)+「天才ロック」(悠佑)/抒情的なメロディ、キラキラした声の響きをじっくりと堪能させてくれた「死ぬとき死ねばいい」(un:c)+「ファンサ」(un:c)……5色の歌声が、会場内を華やかに彩った。

『LIVE ARK HELIX 2025』

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続いて突入した②の編成。「脳漿炸裂ガール」(あらき・はへー)/「ずうっといっしょ!」(はへー・un:c)/「アノニマスファンフアレ」(KOOL・モリスレイ)/「ブリキノダンス」(はへー・モリスレイ)/「ストリーミングハート」(あらき・悠佑)/「ローリンガール」(あらき・KOOL・悠佑)/「AINIGMA」(あらき・KOOL)/「⾰命デュアリズム」(un:c・悠佑)/「カルチャ」(はへー・モリスレイ・un:c)/「フューエル」(あらき・モリスレイ)/「ワールズエンド・ダンスホール」(あらき・un:c)……たたみかけるようにこれでもかと強火が続く。“タイマン”のように歌唱力の殴り合いかと思いきや、それぞれの歌が各々を高め合っているようなどこか胸を打つ熱さを持っていた。筋骨隆々としているあらき・KOOL・悠佑――通称“マッスルスリー”がボディビルダーのようなポージングを決めていたのも思い出される。曲間のトークの和気あいあいとしたムードからは、6人の仲の良さもたっぷり伝わってきた。

『LIVE ARK HELIX 2025』

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『LIVE ARK HELIX 2025』

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「騒いでいきましょう!」と観客に呼びかけて雪崩れ込んだ「パンダヒーロー」(あらき)は、あらきのソロ。前のめりな勢いで疾走するバンドサウンド、爆発的な歌声を浴びて興奮を露わにした人々が、<パッパッパラッパパパラパ>と大合唱した。熱気をさらにエスカレートさせたのが、「NAKEDANSWER」(KOOL・悠佑)。KOOLが悠佑に提供した曲(いれいすのアルバム『放課後アーカイブ』に収録。悠佑のソロ曲)で実現したこの組み合わせは、ファンにとって堪らないものだったはず。そして、本編ラストを飾ったのは「アンノウン・マザーグース」(あらき・はへー・KOOL・モリスレイ・un:c・悠佑)。ラスボス級のボーカリスト6人が集結したステージから迫ってきた歌声は、ドラマチック、スリリング、パワフル、エモーショナル、エネルギッシュ……いろいろ言葉を重ねても追いつかないくらいの熱を帯びていた。

『LIVE ARK HELIX 2025』

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『LIVE ARK HELIX 2025』

『LIVE ARK HELIX 2025』

アンコールで最初に披露された「ODDS&ENDS」(あらき・はへー・KOOL・モリスレイ・un:c・悠佑)。しっとりとしたサウンドを美しく彩った6色の歌声、時折響かせるハーモニーが観客を温かく包み込んだ。そして記念撮影が行われた後、1人1人が想いを語ったのだが、おふざけが連発されていた。マイクに向かって真面目に話している最中、後方から他の面々がいろいろ仕掛けてくるので油断できない……。そんなMCタイムを締めくくったのはあらき。「先ほどsupercellさんの「ODDS&ENDS」をみんなで歌いました。歌い手を始めたばかりの頃の感覚を思い出します。まだ誰にも見つけられていなかった時の自分、まだ価値のないがらくただった自分をちょっと思い出す楽曲なんですね。結局、僕たちを歌わせてくれている、僕たちに価値をつけてくれたのって、みなさん。あの曲はそういうところにフィーチャーした歌詞なので……。この路地裏のようなステージのセットに僕たちが集まって歌ったら、みんながどんな意味をくれるだろうか? このライブには、どのような意味があったのだろうか? みなさんのおかげで幸せにあふれた価値が生まれたんじゃないかなと思いました」――リスナーと共に歩んできた日々への感謝が伝わってくるMCだった。

「さあて。ふざけましょうか、みなさん! 盛大にみんなでふざけて、笑って来年を迎えましょう!」――あらきが観客に呼びかけて突入したラストの曲「ultra soul」(あらき・はへー・KOOL・モリスレイ・un:c・悠佑)。癖の強い歌唱スタイルを暴走気味に発揮しているのに、なんとなくかっこよくなってしまう瞬間もあったのが思い出される。謎の選曲を6人と観客が心から楽しんでいる姿を眺めながら笑いもこみ上げてきた。一斉にジャンプしてエンディングを迎えた時、会場内を満たしていた爽やかな余韻。手を振りながらステージを後にした彼らを見送った拍手と歓声。『LIVE ARK HELIX』の次の開催はいつなのだろう。“HELIX”とは“螺旋”という意味だが、この温かく力強い螺旋の行先が楽しみだ。

『LIVE ARK HELIX 2025』

『LIVE ARK HELIX 2025』


文=田中大
撮影=Ryuji Tamaki​

セットリスト

LIVE ARK HELIX 2025
2025.12.28 KT Zepp Yokohama
1. ヒバナ
2. マトリョシカ
3. テレキャスタービーボーイ
4. IN_MY_HEAD
5. jelLy
6. ジャンキーナイトタウンオーケストラ
7. シャンティ
8. 天ノ弱
9. 天才ロック
10. 死ぬとき死ねばいい
11. ファンサ
12. 脳漿炸裂ガール
13. ずうっといっしょ!
14. アノニマスファンフアレ
15. ブリキノダンス
16. ストリーミングハート
17. ローリンガール
18. AINIGMA
19. ⾰命デュアリズム
20. カルチャ
21. フューエル
22. ワールズエンド・ダンスホール
23. パンダヒーロー
24. NAKEDANSWER
25. アンノウン・マザーグース
[ENCORE]
26. ODDS&ENDS
27. ultra soul
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